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新卒カードを捨てた僕が思うこと

現在大学在学中で、

進路に悩んでいる。したいことがあるが社会のレールから外れることに対する恐怖がある。

そんな気持ちを抱える学生たちに向けて一種の参考やアドバイスとして伝わればなと思い、この記事を発信します。

新卒カードはSRだ

と、聞きましたし、そう思って大学生の時は就職活動を行っていました。
大学を〇年に卒業予定という肩書で、一部の方々を除けば資格や大それた経験、技術も無いまま卒業後の入社を目指して就職活動を行います。僕ら文系就職の場合、大学での学習・研究内容よりも高いコミュニケーション能力面接での印象のほうが求められやすい傾向にあると思います。会社という同じ団体に所属する可能性がある中で、高いコミュ力や良い印象を持つ人と働きたいのは事実ではあるでしょう。もちろん会社によっては一定の資格の有無、英語能力、PCスキル等のほうが求められている場合もあります

法学部や教育学部に所属している学生が銀行や保険会社、食品会社への就職を目指し、経済学部の学生が教職試験を受験し教師を目指すことがあります。日本において就職活動の段階でどの企業や業種でもある程度は選択できる点は恵まれていると考える一方で、学部と就職先との相関関係が比較的薄いことが多いといえます。実際、カナダで出会ったネイティブに「ゼミで環境経済学を専攻していた」と伝えた際、「じゃあ将来は研究者とか経済学者になるの?」と聞かれました。もちろんそんな選択肢は学生時代に持っていませんでした。就活において、学生の研究内容や所属する学部については比較的重視されにくいことは日本ならではなのかもしれません。

でも正直なところ、新卒カードってほんまにSRやと思います(笑)
僕みたいに資格と言っても運転免許くらいしか無くて、経験や大した研究成果も無い、そんな学生でも希望する業種の会社にエントリーし、面接を通して内定をもらえます。会社によっては中途採用の枠はなくて入社の方法は新卒の機会しかないところもあります。ですからそんな機会が勝手に用意される最高のカードなんですよね。しかもそれは大学を卒業する予定があればみんなもらえるんです。

新卒カードの使用は自由

上記では新卒カードが最強であると言いましたが、それの使用の有無は自由だと考えています。
僕はありがたいことに内定をいただきましたが、海外への挑戦という夢をあきらめきれず挑戦のタイミングが今だと思い辞退いたしました。そうして友人や周りの同級生が社会人1年目の年に、カナダへワーキングホリデービザで渡航し1年間の滞在を経て今に至ります。
滞在中は周りとは違った状況からくる将来への不安や、自身の選択が正しかったか否かについて考えるほど精神が参っていた時期もありましたが、振り返ればそのような悩みはちっぽけで、自分がその不安をばねに大きく飛躍し成長できたきっかけであったと思います。

また、質問サイトで「大学卒業後のワーキングホリデーは危険」や「ワーキングホリデーはホリデーの部分ばかり見られ評価対象の内に入りづらい」との記事を見ました。これらは新卒カードの最強具合を踏まえた上で、新卒カードを捨ててまでそういった挑戦を行う人に向けて警鐘を鳴らす意味があったように感じます。

例えば、大学を休学し挑戦したうえで復学。その後新卒カードで就活との方法もありますが、大学によっては半期ですら休学に数十万かかったり、休学のタイミング(僕はこれを理由に休学できませんでした)や認可が下りないなど、休学が困難な場合もあります。

就活を経て新卒で入社したものの、面接では感じれなかったミスマッチや、居心地の悪さを感じた、環境や人間関係によって体調を壊した、などあると思います。
大学を卒業し、新卒で社会人になるというレールに乗って人生を進むことが正義であると考えられがちですが、果たしてそうでしょうか。

人それぞれだと思います。

学生時代には思わなかったが就活の自己分析を経て、○○してみたい、留学に挑戦してみたい、田舎を旅してみたいなど気づくことがあると思います。そういう時は新卒カードを捨てて自分で責任が持てる範囲で挑戦してみるのもありだと思います。

そうして挑戦の中で見つけた自分のやりたいこと、得意なこと、人との出会いから次の進路を決める、そんな生き方。就職していたら手に入れれなかった生き方かもしれません。
僕は実際就職せずに海外に挑戦したからこそ、じぶんのやりたいこと、本気になって取り組みたいことが発見できました。

はっきり言って僕はいまだに将来に対する不安は大きいです。
地域おこし協力隊の任期終了後に何をするのか、どう生活していくのかは定まっておりません。これは新卒で入社していれば抱えていない悩みであったでしょう。
ですがこの不安がある一方で、将来に対する楽しみも大きいです。実現したいこと、自分の可能性に心躍っています。

僕は新卒カードを捨てました。捨てたからこそ見つけることのできた自分の生き方。この選択に誇りをもって今後の人生、まだまだ挑戦し続けるつもりです。

自分なりの考えなので、これが正解だとは思いません。前述のとおり、人の数だけ生き方・考え方があります。

挑戦を決意し、大きな選択をした人間に後ろ指をさしたりせず、その考えをリスペクトできる。

こんな考えが増えればいいなとだけ願っています。



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