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音楽作りでわかったこと(2023年版)

今年、気がついたことを並べてみた。
来年はこれを活かして、もっとうまく曲作りしていきたい。

イメージできない音楽は作れない

葬送のフリーレン」というコミックに「イメージできないものは魔法では実現できない」という言葉が出てくる。
音楽も同じ。 イメージできない音楽を作るのは難しい。

深夜の2時間DTMで「サックスを用いた渋い曲」というお題が出た。
もちろん、お題に合うような曲はいくつも聴いたことがある。たとえばジャズを思い浮かべれば数曲はすぐに思い出す。

でも、自曲としては全然イメージできなかった。
中途半端に小技を知っているので、なんちゃってで曲を作ったが、自分の曲としては好きになれなかった。 大失敗。

作る前から音楽がイメージできる、というのは例えばこんなこと。

  • 指でリズムがとれる。

  • メロディの候補が自然と出てくる

  • 使う楽器がわかる

  • 自分で思わず感動してしまう

イメージするためには、レファレンス曲を思い浮かべる(つまり既存曲をパクる)のが一番だが、身の丈に合わないレファレンス曲を思い浮かべても、やっぱり作れない。

お仕事ではないので作れないときは作らなくていい。(失礼)
イメージできないときは、とっとと撤退するほうがいいようだ。

メロディラインにはストーリーが大事

曲の流れ、特にメロディラインは起承転結のストーリーがある。
イメージをちゃんと伝えるためには、このストーリーがすごく大事になるようだ。

俗にAメロ・Bメロ・サビなどと言われているが、形式にこだわる必要はないと思う。
でも、「こうくれば次はこう行く」みたいなメロディの流れは意識するほうがいい。

ストーリーを意識すると、とても雰囲気の出た良い曲が生まれる。
すくなくとも自分は、その自曲を好きになる。
ストーリーのはっきりしないメロディは、とっちらかる。

その意味で、2023年に自分がもっとも好きになった曲はこちら。

コード進行を気にしない

音楽理論の本では、コード進行をいっぱい紹介している。
でも、付け焼き刃の知識でコード進行を取り込むと、メロディの行きたい方向とぶつかってしまう。

コードは勉強するな。探せ。 (個人の主観です)

もちろん、コードが自然に探せている状態で新鮮なアイディアがほしいときは、コード理論はすごく役に立つ(と言い訳する)。

ベースライン、むっちゃ大事

極端なはなし、メインメロディとベースラインだけでも音楽は成り立つようだ。

メロディに付けられるコードはいくつもあるけど、ベースラインはコードを想起させる。
無意識にコードをイメージしてメロディを作った様な気がしたら、ベースラインを付ければ自分の付けたかったコードを発掘できる。

メインメロディとベースだけで作った曲はこちらです。

最初から楽器構成を決めないほうがいい

作りたい曲のイメージがわかないときは、とりあえずバンド編成とか、楽器を取り揃えることがある。
でも、自分の場合はどうもうまく行かない。

楽器構成のあるべき姿に引っ張られすぎて、かえってうまく作れない。
だから、できるだけ最初から楽器を決めないで曲作りを始めている。

気にしなくていいこと

意識するとかえって作れなくなるので、あまり気にしないほうがいいことが結構ある。

  • 音色重ねるユニゾンは恥ずかしくない
    メインメロディとユニゾンしても一向に構わない。
    ハモらないといけないルールはない。
    いやむしろ、ユニゾンするとカッコよくなることも多い。

  • メロディはコードの一部でなくていい
    コード進行から考えると、ついコードの構成音でメロディを作らないといけないような気になってしまう。
    気にしなくていい。

  • 途中で音が余ったら、変拍子でいい
    それが気持ちいいのなら、それでいい。
    ちょっとしたブレイクなら、4/4の中で2/4をひとつ挟むのも全然OK。

  • コードをバーンと弾かなくてもいい。
    和音としてのバッキングコードをピアノやギターで付けなくても、かまわない。
    変わりの手はいくらでもある。
    アルペジオもできるし、ハモリでも、ベースでも表現できる。

  • 音色にこだわっていい
    メロディラインが良ければ、音色がどんなものでも人を感動させる、と言われる。
    たしかにそうだけど、音色とメロディが合わないのは、リスナーを混乱させやすい。
    作っているときも音色がいいと気持ちいい。
    良い音色は、良いメロディを浮かべやすい。

意識したほうがいいこと

こちらは意識するほうがいいようだ。

  • イントロ、大事
    いきなりメインメロディから入るのは少々ぶしつけに感じる。
    やっぱり「はじめまして」とかんたんな自己紹介をしてから、本題に入るほうが気持ちいい。

  • アウトロ、大事
    終わりがあまりに素っ気ないのも哀しい。

  • フレーズの長さ、大事
    メロディを2回繰り返すか、4回繰り返すか、よく悩む。
    繰り返しすぎるとクドくなる。 少なすぎると素っ気ない。
    全体のストーリーに照らして、曲構成を何度も考える。
    何度も編集できるのは、DTMのメリットだ。何度でも試行錯誤できる。

  • 最初からミックスしているつもりでやる
    全トラックを作ってからミックスするのが一般的だけど、できれば作っている途中から音量は気にしておいたほうがいい。
    あとで音域の衝突がわかったときに、アレンジまで戻らないと直せないことがある。
    ミックス後のことも思い浮かべて楽器を入れて、音量を調整するほうがあとあと楽。

  • 4つの音域を意識する
    西洋音楽はソプラノ・アルト・テノール・バスでできていることが多いようだ。
    ときどきソロになったり伴奏を担当したりしながら、それぞれの音域で歌っている。
    これのバランスを意識すると、気持ち良いアレンジになる。

御挨拶

ということで、もろもろを意識しながら、2024年も音楽を作っていきたいと思います。

2023年中は、大変にお世話になりました。
2024年も、どうかよろしくおねがいします。

よいお年をお過ごしください。

長文をお読みいただき、どうもありがとうございました。

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