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PTAへの道-kintone 第4回 秘密のアンケート

年1回学校のアンケートがあります。
プリントでもらって記入して封筒に入れてこどもに渡して「提出したね?」と念を押して…
何かとデリケートな質問があるときは、封筒に入れて提出がお決まりです。
セキュリティ!コンプラ!個人情報!
いまどきは大変です。アンケートの収集と管理を何とかしたいですね。

アンケートはスマートに

さあ、それでは今回もアプリを作成します。
アンケートアプリ…タイトルにひねりはありませんが。

アンケAPP
回答者からはこう見える

まずやりたいことは提出方法をスマートにしたい
そのため、紙はやめて各々kintoneレコードを作成してもらいます。
また、回答した内容は、レコードを作成した人、アンケートに関わる教職員に限定したい。
アンケートを集計して結果を報告する必要もありますのでkintoneで何とかしましょう。

手順まとめ
【回答】
:レコード作成する⇐ 保護者 kintoneユーザー
【閲覧】:レコード閲覧できるひと⇐ 保護者 (レコード作成者)と教職員 kintoneユーザー(アンケートにかかわる人)
【結果集計、公開】:閲覧後の回答は表集計して公開する

各フィールドのこと

・種類
ここではアンケート名を作成しました。例えば(全校/学年)
実施時期に初期値を設定しておきます。
・回答期限
実施時期に初期値の日付を入れておきます。アプリ管理者が準備。
また、回答者にむけて、上部やフィールドの近くに注意書きをつけておきます。これほどか!というくらいてんこ盛りでも、入力時に迷ったり、質問が殺到するよりはいいと思います。

注意書きは大盛
初期値いれておきます

・アンケート項目
~ここからは保護者に入力してもらいます~
入力の手間を考えて、ほとんどを選択式にします。
(超基本)3種類の選択フィールド
「ドロップダウン」:初期値なし/1つのみ選択
⇒今回は学年に使いました。必ず選択してほしいので必須項目に。
「ラジオボタン」:初期値あり/1つのみ選択
⇒大半はコレだろうと想定している項目は初期値が入っている方が便利。
「チェックボックス」:初期値なし/複数選択
⇒選択肢を用意しておくのは手間ですが、チェックするだけだし集計しやすいので使用。

ドロップダウン&チェックボックス
ラジオボタン

ちなみにどのフィールドを採用するかは、けっこうじっくり考えます。
あとでフィールドのタイプを変更したいときに、過去のレコードの編集が必要になったり手間がかかります。
あと、ここには、作成者の好みがあらわれたりします。
私の知っている「ドロップダウン」を多用する人に理由を聞いたところ、
値を変えるのに2クリック必要だから、とのこと。
編集時にうっかりクリックして値がかわる危険性がラジオボタンより低いのは確かです。人を信用していない慎重派ですね。

毎回アプリ管理者がアンケート種類と回答期限の初期値を設定します。
また、編集の有無は必要であれば管理を行います。
(最初から編集させない、回答期限後は編集不可、など)
…という運用を想定しています。

個人情報は適切に

アンケート項目を用意したら公開して、レコードを作成してもらいます。
閲覧には制限をつけたいので、このようにしました。
アクセス権
アプリ :「Everyone」とりあえず削除はできないようにする
レコード:「作成者」閲覧と編集ができる 「教職員」閲覧のみ 
     他の人は閲覧不可
フィールド :「種類」「回答期限」閲覧のみ

アクセス権の例

こちらは運用によって異なりますので、参考まで。

なによりもアンケートの目的

今はアンケート結果をまとめたプリントをいただいています。
全校生徒、ウチの小学校で300名以上います。
おそらくExcelなどに手入力して集計し、文章に転記してプリント作成しているのでしょうね。とても大変です。
先生の仕事は、アンケート収集するのが目的ではありません。
保護者としては、先生には雑務で多忙になってほしくない、
私たちやこどもへのコミュニケーションの時間を多くしてほしい。
という切なる想いがあります。

その部分、kintoneでなんとかできるのでは。
レコード集計やグラフを作ることができます。
データを書き出しして保存することができます。
グラフをそのままスペースに掲載できます。(画像をレポートに活用も)

一覧は見たい項目をしぼりこむ
グラフもまんざらではありません

実際にアンケート結果をいただくと。
ほかの保護者からのきびしめな意見や、学校への称賛の声(先生方はよくやってくださってます)、共感できる意見、発見することも多々あり、とても参考になります。
このように結果をまとめていただいてありがたいです。

アンケートの目的
私たち大人が、意見を集約して、問題点や改善点をあらいだし
評価するところは広げていき、よりよい学校にしていくことです。
しくみを作るのと、意見を出し合うのと、データの活用は人の仕事。
それ以外はなるべく楽しんで、ラクをしていきましょう。


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