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PTAへの道 第2回 敗北と困ったことにつけこむ作戦

文化部になり、学校に行って本を読み聞かせるという活動を行いました。

初回。敗北を味わう

始業まえの朝の10分、子どもたちに本を読みます。
本は自分で選びます。
この10分間は自分に采配があります。

事前準備もバッチリです。練習したし、10分間で読み終えるよう調整もしました。そして少しだけ工夫しました。
今回読む『どんぐりと山猫』という話には手紙がでてきます。その手紙を大きめの紙に書いて黒板に貼り、興味をもってもらうというものです。

教室に入り、読む前に手紙を黒板にはります。「なに?(変な文字)読めない…」声が聞こえます。お、早速反応してくれてました。

ところが読み進めていくと話を聞いてない子どもが!
全員、車座になっておとなしく聞いててくれるという予想が外れました。

隣近所に話しかけて集中力がまったくない子が目に入り、どうしても気になります。どうしようと思っても近くに行ってその子に向かって読むことくらいしかできませんでした。山猫のセリフ「やかましい。ここをなんとこころえる。しずまれしずまれ」をその子に向けて言うのはどうだろう?と思いましたがその時は余裕がなくただ読んで終わりました。
割り込むわけにもいかず様子をうかがう先生にも気を使わせてしまいました。

完全な敗北です。

集中して興味を持ってもらえていない⇒私のプレゼン能力が不足していました。何らかの対策を考えないと、です。

考えられる対策
①劇場型にして相手も話の中に引き込む
②トヨタの社長やスティーブ・ジョブズを見習ってプレゼンターの動きをつける(本を読んでいる人をただ見ているのはつまらない。当然です)
③興味ないものを興味を持ってもらう工夫が必要(本を子ども受けするものに変えるとか、迎合するつもりはありませんけど)

…これは子どもたちからの宿題です。

困ったことにつけこんでみた

さて自宅に帰った後、今回のやりとりを再考してみました。

ひとつめ。部長さんが「○○さんは1年生ですね、お願いします」「3年生の担当は誰だったかな」と毎回確認していました。当番が誰だかわからない。自分がどのクラスを受け持つのかあいまいな記憶。来たのか来ていないのか。それも1枚の紙(当番表)が手元にないためでした。
⇒当番表を写真で撮っていつでもスマホで見られるようにするのはどうだろう?

ふたつめ。活動が終わったあと「読んだ本」と「感想」を紙に書いてから退校します。どこかのタイミングで集計したりするのでしょう。
「4年生のクラスは興味をもって聞いてもらえるような工夫が必要(←そうです、今回私が書きました)」このような前の人が書いたコメントが読めます。ただ、この方法だと担当クラスは毎回シャッフルされるので、事前情報としては使えません。
⇒アーカイブとして残すことはできないか?過去の履歴も必要に応じて閲覧できればもっとデータの活用ができそう。
⇒紙で書く手間と拘束時間を考えると、いつでも投稿(記入)できるのがいいのではないか?

解決できる方法を考えると、kintoneに行き着きました。

以前教頭先生に「kintoneがいいですよ」と単におすすめしてみたものの、具体性もなく相手にはイメージすらわかなかったと反省。
今回もおすすめしてみたいのですが、どうしたらいいか?

とりあえず部長さんにSMSで連絡してみました。
(連絡網がないので、初めてのコンタクトです)
当番表を作ったこと
kintoneでスペースを作って見られるようにしたこと
この2点だけお伝えして、デベロッパー版で試しに作成しているkintoneのアカウントをご紹介しました。
いままで一度もkintoneの話をしたことがなかったので、見てもらえるだけでもラッキーだったのです。(そもそも相手がkintoneをどの程度知っているのか?CMで製品名くらいは知っているのかもわからず)

部長さんから返信が来ました。
「kintone見ました。いいですね。教頭先生にも教えたいです。来年から使えれば文化部の活動に役立ちそうですね。」
事前説明もなく急にkintone見てと投げられたにもかかわらず、きちんとスペースもみていただけました。とてもありがたいです。なにより、理解者を得たこと、共感いただけたことが一番うれしかったです。活動に熱心な方なので私と同じようにもっと何かできないかを考えてらっしゃったのかもしれません。

今回の事項をまとめてみます。

●困っていることにつけこむ
その困りごとをkintoneで解決できると伝えるのが最初の入り口です。
kintone推薦者が便利だと思う機能を紹介する前に、目の前の問題を片づけてくれる方が当事者にささりました。

●小さくはじめる
学校全体で導入しませんか?と最初に教頭先生に推薦しました。そうではなく、文化部でまず試してみて良かったら他の部、学校全体へ広げていくのが近道だったのです。(「小さくはじめる」は、kintone導入ステップで知っていたことだったのですが身をもって知りました)

●行動する
部長さんにコンタクトとるの、すごく躊躇しました。でも次回お会いするまで2か月くらいあるので思い切ってメールしました。従来の自分なら、不便だなと思ってもそれだけでした。
なぜこれほど積極的に行動したかというと、PTAに本気でコミットしているので(やるからには全力で。できることはすべてやる。)このような考えが原動力になっているのです。

思いがけず一歩すすんだPTAへの道。
今後が楽しみです。

また、読み聞かせプレゼンターとして次回はリベンジしたいと思います。

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