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子連れ美術館の2019年を振り返る 【クリスチャン・ボルタンスキー展】@国立国際美術館

あけましておめでとうございます。本年も実り多い一年になりますように。あと、このnoteの記事が充実し、少しでも楽しんでいただけるものになりますように。

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さて相変わらず2019年に行った子連れ美術館を振り返っております。今回は、大阪の国立国際美術館で2019年2月9日〜5月6日まで開催されていた『クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime』です。

ボルタンスキーの作品に初めて触れたのは結婚前に行った「瀬戸内国際芸術祭」で見た『心臓音のアーカイブ』。強烈な光の点滅の中で、何処の誰とも分からない人間の心臓の鼓動を大音量で聴く体験はとても鮮烈なものでした。その後も越後妻有アートトリエンナーレなどでいくつか作品を見てきましたが、子連れでは初めてのボルタンスキー。いざ突入です。

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クリスチャン・ボルタンスキーは、1944年フランス生まれのアーティスト。1960年代から作品を発表し、人の記憶や命を想起させる作風で評価されています。この展示は日本では初めての大規模な回顧展で、東京、大阪、長崎の三都市を巡回しました。

大きな音のするところや、照明の暗い展示室が多くて、当時2歳の娘は怖がるかな…?と思いきや、なんだか意外と大丈夫。

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「これなあに? さわってもいーい?」「さわるのはだめだよー」という会話をしています。親が「怖がるかな…?」とびくびくしていると子どももそれを察知してしまうので、「さぁ、どんな面白いものがあるかな?」とテンションを上げつつ行くといいかもしれません。

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これは『黄昏』という、毎日電球の灯が2つずつ消えていき、最後には真っ暗になるという作品。人生は初めから死に向かっているということを思わせるものですが、イルミネーションが好きな娘は「ぴかぴかしてるねぇ」と言いながら見てました。のん気。

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あ、でも黒い衣服が積み重なって山になっている作品の部屋では、少しだけ引いてたかな。そういうところはささーっと通り過ぎつつも、意外としっかり鑑賞することができました。やっぱり現代美術の展示の方が、「お子様は手を繋いでください!」がそんなにうるさくないかも。

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この国立国際美術館も貸し出し用のベビーカーあり、建築も独特で見どころのある場所です。駅からのアクセスが若干良くないのが気になりますが、まあまあ近くにあるリーガロイヤルホテルまでは、梅田(大阪駅)から無料のシャトルバスが出ています。今回私はこちらに宿泊しましたが、特にチェックはないので宿泊者じゃなくても乗れますよ。

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リーガロイヤルホテルには、民藝運動で有名なバーナード・リーチが作ったという「リーチバー」があります。うつわ好きとしては、こちらも見逃せない…! 普段お酒を飲まない私にはちょっと背伸びが必要なバーでしたが、夕方から合流した旦那氏に娘を託し、ここでの贅沢時間も少しだけ楽しませてもらいました。ありがたやありがたや。

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美術館内のレストランは、まぁ悪くはないけどメニュー内容などはごくごく一般的。ウエイトレスさんは子連れに優しかったし、キッズチェアなど設備もあるのでこちらでも充分ですが、お勧めは美術館から徒歩3分くらいのところにあるgraf studioというショップ兼カフェ。美味しいランチやデザートがあります。子ども用の取り分け皿は貸してくださいますが、キッズチェアまではなかった気がします。家具や雑貨など色々な商品に囲まれながらの食事になるので、落ち着かない方は美術館内のレストランがいいかもしれません。

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この後クレープも頼んだんだけど、娘にほとんど取られた…。

美術館に隣接して大阪市立科学館もあるので、ここでお昼をはさんで午後はプラネタリウム、など1日コースでも楽しめる場所だと思います。川沿いの散歩道も良い感じ。

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大阪は水辺が多くて、まち歩きも楽しいですね。私にとっては新卒から2年間働いた思い出の都市でもあり、他の美術館やおすすめのクレープ屋さんなんかもご紹介したいのですが、長くなるのでそれはまた次の機会に。

最後までお読みくださりありがとうございました! 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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