子連れ美術館の2019年を振り返る 【あいちトリエンナーレ2019】
このnoteは書き始めたばかりですが、2019年もあとわずか。なので、今年子連れで行った美術展の中で、これは特にウケてたな!というものを振り返ります。
まずは『あいちトリエンナーレ2019』
連日様々な報道があり大人達がザワザワする中、子どもはそんなものどこ吹く風、自由に楽しみます。娘が特に気に入っていたのは、メインビジュアルにも使われていたウーゴ・ロンディノーネの《孤独のボキャブラリー》。
ピエロの服を着たたくさんの人形が、色々なポーズで座ったり寝転んだりしています(立ってるのはいなかったな、そう言えば)
最初は少し怯えるような様子もあった娘でしたが、「どのピエロさんが好き?」などと聞いたりしながら歩き回るうちに、だんだん慣れていったようでした。
(こんな風にポーズを真似して写真を撮るのが、インスタなどで流行ってました)
なぜか「ピエロ」という言葉が娘には「ピグレットさん」とインプットされてしまい、後日街中でトリエンナーレのロゴを見かけると「ピグレットさん、またいきたい!」と言ってました。
そういえば、トリエンナーレに関しては手をつないでいなくても、そんなに細かく言われなかった印象です。普通の絵画や彫刻の展示より、子どもが歩ける自由度は高いかも。
遠藤幹子と日比野克彦によってトリエンナーレの一作品としてつくられた《アートプレイグラウンド あそぶ》というこのスペースは、子どもが自由に遊んだり作ったりできる空間。トリエンナーレのチケットを持っていなくても無料で入れるし、涼しいし楽しいし、子連れにはおすすめのスポットでした。ここに託児スペースもあり、(託児は有料)現代美術展の映像作品などをゆっくり観たい人は、ここに子どもを預けることも出来ました。
パフォーミングアーツの公演の中にも、子連れで行けるものがいくつかありました。特にサエボーグによるこの作品《House of L》は、ラテックス製のボディスーツを着たパフォーマーによる作品。大人も面白く、そしてポップなダンスなどもあり子どもも楽しめるようになっていました。(もうひとつの子連れOK作品《幸福はだれにくる》は、出来としてはそんなに…)
娘が気に入っていたもうひとつの作品は、豊田市美術館の大空間に展示されていたスタジオ・ドリフトの《Shylight》。植物の動きを再現した作品で、上下する度にふわっふわっと動くライトがとても美しかったです。寝っころがって観る、という鑑賞体験も楽しかった様子。
後日、別の展覧会でこの展示室に行ったときに、娘が「ふわんふわんのやつ、みたい!」と言っていて、以前見たアート作品のこともちゃんと覚えてるんだ!とびっくりしました。「あれはもうお片付けしちゃったんだよ」と説明したら、ふーん、と残念そうでした。
円頓寺のまちなか会場なども、買い食いとか街歩きをしながら作品に触れられたので、子連れでも気軽に楽しめたなーという印象です。
コツとしては、なにがなんでも全部見るぞ!と意気込まずに、子どもの機嫌に合わせながら行けるところだけ行こー、くらいの気持ちで行くといいかなと思います。
毎日色々な報道があったあいちトリエンナーレ2019。自分としても考えることの多い展示でしたが、今回はあくまで子連れで行ったトリエンナーレ、の記録として。
次回2022年のあいちトリエンナーレ開催時、娘は5歳。今より大きくなった彼女と、どんな作品を見られるのか、どんなものが娘の心に残るのか、今から楽しみです。
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