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子連れ美術館の2019年を振り返る 【瀬戸現代美術展】

2019年の子連れ美術館を振り返る。ふたつめは、【瀬戸現代美術展】です。あいちトリエンナーレ2019の連携事業として9月7日〜10月14日まで開催されていたこの企画、地方のなんちゃって現代美術展…と侮るなかれ!な内容でした。

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会場となっていたのは、日本唯一の国立陶磁器試験所として使われていた、旧名古屋工業技術試験所瀬戸分室。4階建ての立派な建物です。

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タイルがふんだんに使われていて、レトロビルが好きな人には建物自体も楽しめそうな場所でした。普段は入れないビルに入れるっていうのも魅力的。

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窯が置かれていた場所には、井出創太郎さんの作品。人が誰もいなくて、子どもがてくてく歩いても大丈夫。内容的にはもう少し人がいても良かったと思うのですが…こういう企画は、宣伝がなかなか難しいですよね。

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特殊な建物だったので、やたらと水場が多かったり、壁にも色々な機器が残されていました。それを活かした城戸保さんの写真の展示。ホワイトキューブでの展示とは違う魅力があります。

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娘にウケていたのは、手羽先原人としても活動されている、鈴木優作さんの作品。ちょっと水木しげる的な世界です。

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作品となんらかのコミュニケーションをとっている…。

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永田圭さんのこの作品も、面白かったな。娘は「ボール、はさまっちゃってる!」と言ってました。たしかにね。

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総勢28名の参加アーティストの中には、あいちトリエンナーレで愛知県美術館の一室を任されていた文谷有佳里さんの名前もありました。

近くには瀬戸信用金庫の持っている北川民次の作品を展示するギャラリーや、瀬戸市美術館もあります。瀬戸の古い商店街をぷらっとするのもおすすめ。

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瀬戸のまちには、元電気屋さんの廃ビルをリノベーションして出来た「タネリスタジオ」や、明治時代に瀬戸物を世界に広げた窯屋の旧邸宅を使った宿泊施設「ゲストハウスますきち」など、魅力的なアートスポットもオープンしています。

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昔ながらの薬局や乾物屋さん、古民家カフェなんかもあって、のんびり過ごせる瀬戸のまち。現代美術展、第2回が開催されることを大いに期待します!

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