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今更だけど、時代の変化を肌で感じた。


駅で目にするもの

名古屋駅を歩いてた。
キャリーバックを転がす観光客が多い。

2024年、ますます増えている。
人がだんだん戻ってる。
たぶん、むしろ増えている。

英語じゃない言葉を耳にする。
私もそこで挨拶できたら、かっこいい。
それこそ幻想で笑っちゃう。
今なら翻訳アプリもある。
けど、さすがに使えない。

外に出て、赤い自転車にふと気づく。
いたるところに増殖中だ。
レンタル電動自転車。
あっちもこっちも、時々歯抜けで並ぶ。
隣は緑色のキックボード。
これもまたレンタルだった。

時代の変化が見えてくる。
シェア社会の到来が。
じわじわ じわじわ 広がって。

私は、それを尻目に
ダイソーまで歩いていく。

100均におかれるもの

いつからだろう。
100均にメルカリ関連の商品が
並ぶようになったのは。

ステイホームで片付けブーム。
メルカリがTVでCMを出してから。
学生の新たなバイトの1手段。
じわじわ広がる売買活動。

ところが祖母は自分でやらない。
「だって、梱包わからない」
アプリだってよく見えん。
颯爽とブックオフへ出かけてく。
「たまには、体を動かすの!」

メルカリとブックオフ。
意外と相性よいらしい。
売買の目的を同じにしているが
お客をちゃんと住み分ける。

私は両方使える人になりたいと
時代の流れをキャッチする。

選択肢は多い方が何かといい。
私は、この前買った本をメルカリに出品。
新刊は高く売れるのを知っている。

みんな、なるべく綺麗なものを好む。
なるべく美品でなるべく安く。
それが日本の価値観。

売買の喜びと飽き

本がピコンと売れました。

ブックオフにもっていったら
たったの100円。
メルカリだから1000円弱。
これはお得だ。かなり得!
イェイ イェイと喜ぶが
だんだん、喜び失せてくる。

なぜなら、
いろいろな人とやりとりで
値下げ交渉が始まったから。

私は大阪の人ではない。
値切り戦略うまくない。
ちょっと、
イヤーな気持ちになった。

こんな時、
大阪人ならどうするか?
大阪にいないからわからない。

ふと名古屋の露店を思い出す。
大須や9の市などで行われる
毎月決まった日にある出店。

あの人たちも商人だ。
値切り交渉当たり前。
むしろそれを楽しんでいる。
じっくり観察してみよう。

あれを見本にしてみよう。
「ちょっとお姉さん、寄ってって!」
「今日は特別○○円!もってけ泥棒!」
あのノリでメルカリ交渉楽しもう。

やってみた。
ちょっとおもしろい。
ところがだんだんめんどくなった。
売るだけでこんなに労力かかるのか。
営業さんは大変だ。

私もきちんと現代人。
コスパやタイパが気になっちゃう。
「お客様は神様だ」
そんな看板、ぶん投げる。

送料とメルカリ手数料を計算する。
大人でも算数って大事。

商品をなるべくきれいに包む。
ちょっとした見栄がここに出る。

はぁ。この手間を考えると
たまにはブックオフでいいかもね。
もう利益とかどーでもいい。

こうして私は祖母の仲間になる。
両方できる人の完成。私の望み通りになる。

本物の価値

※値下げ交渉はお断りします。
この一言をつけ加えて
数日置いておくだけで
メルカリの中のイヤーな人は
消えていった。

嫌われる勇気という名の服を身にまとい
私は売買のコツをつかんでく。
メルカリとブックオフを使いこなす。

ところが、メルカリさんも進化する。
そんな私を知ってか知らずか
コメントで値下げ交渉をせずともよい、
新たなボタンが増えていた。

いいねを押して
希望価格を登録するシステムが。
入札じゃん!
まさかの無言の圧力作戦で、きたか……。

ふと思う。
私は、お金が欲しかったのか?
いや違う。

ん?違わないけど、本心は違う。
お金も欲しいけど、
それよりも大切だったのは
新しい体験をしてみたかった。
きっとそれだ。
だから、こうやって遊んでいる。
そんな自分に気づいてしまった。

メルカリさん、
利益を寄付できるシステムも追加。

また新しい選択肢が増えていく。

マッチング体験

新たな体験とはいえども
人間はそんなに早く進化しない。
昔からやっていることは同じで
基本、売買は型がある。
人は感情でモノを買う。

私は感情でモノを売った。
面白そうだって思ったから。

この価格で売りたい人がいて
その価格で買いたい人がいる。
そのマッチングを楽しんでいた。

人の価値っていろいろで、
いろいろいるから面白く
いろいろいるから大変で
いろいろいるから愛しくて
いろいろいるからしんどいの。

問題や不便があるから繋がれて、
支え合って暮らしている。

売買という交換ゲームがあるだけで
時代によって方法が変わってく。
じわじわとデジタル世界に置き換わる。

そんな時代に生きている。
シェアもある意味交換で、ただのマッチング。

時代の変化が早すぎて
ついていけない人がいる。
時代のテクのレベルが高く
ついていけない人がいる。
使えるお金の換わりが多すぎて
ついていけない人がいる。

そもそもついていく必要なんてない。
それでもちゃんと幸せに生きているから大丈夫。
きちんとマッチすればよし。

旅先の場所も
言葉も
移動手段も
欲しいモノも
欲しい相手も
お金の価値も
全部マッチング

意外と昔とかわりない。
そこに気づける自分でありたい。
たくさんの手段を知っておもしろがりたい。

時代の変化が見えてくる。
シェア社会の到来が。
じわじわ じわじわ 広がって。


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