助け合いは循環につながる
事の発端は、「カードが欲しい!」から始まった。
息子が最近カードゲームにはまり、友だちと毎日やっている。
そこで、新しい強いカードが欲しくなった。
しかし、カードはガチャのようなもので、お店で買っても欲しいカードは手に入らない確率が高い。
そこで、確実に狙っているカードを手に入れるために、メルカリを使ったら?と提案してみた。
自分で売買をする経験をさせてみたいという親の浅はかな思いもあり、質の高い教育の機会や、使う責任というSDGSも絡めた我ながらよい提案じゃないだろうか(笑)
息子は喜んで、売るものを家から探して出してきた。
それは、手放してもいいおもちゃたちで、何かのおまけとか小さいキーホルダーのようなものたちであった。
「それさ、欲しいと思う?」
これは、社会勉強なのだ。売れるもの、すなわちお客さんが欲しいと思うようなものを提供するために魅力を探す力を求められている。
彼はもう一度、おもちゃを探しに行った。
すると小さい頃は夢中で遊んでいたトミカのキャリアカーをもってきたのだ。うん、それならいける気がするね。競合探しや、値付け、商品の写真撮りなどうんぬんはフォローしつつ、商品をアップして数時間後、売れた!
メルカリさんへ手数料を払って、送料がかかるという事も説明して(これは、今の社会の仕組みを理解できるぞ)、一緒に配送手続きまでやった。
きちんと、キャリアカーに「いってらっしゃい」と声をかけていたのは、えらいなと思った。これは母も見習わねば。
彼はウキウキして、この売れたお金で欲しいカードを買うことに思いをはせていた♪
数日後、売れたおもちゃの配送完了通知とともに、珍しくこんな取引メッセージが来た。
「今届きました!すっごく喜んでいます。ワンオペで行き詰っていたので今日はこれでずっと楽しく遊べそうです。ありがとうございました。」
息子、すごいよ!どこかにいるしんどい思いをしているママを助けることができたよー!これって助け合いだね。循環だね。って私は一人盛り上がっていた。
しかし、隣で息子は(* ̄- ̄)ふ~ん、という顔してさほど興味なく、
カード見ていい?ってスマホを取られる。
「はい、どうぞ。」
私は、一人で勝手に思った。
5-4公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、並びに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
こんな、小さなこともSDGsにつながるって。
育児しているママたちってすごいんだよ。よくがんばってるねって。
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