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保育園栄養士の仕事

こんにちは!こどもSHOKUデザインです。
今回は、保育園栄養士の仕事についてお伝えしていきます。

「保育園の栄養士」と言われて、みなさんはどんな業務イメージがわくでしょうか?

献立を作って、実際に調理して給食を提供する。
そんな風に考える方が多いと思います。

実はそれだけではありません。
保育園栄養士の業務は多岐にわたり、その1つ1つが子どもたちの成長につながっています。

この記事では実際の業務内容をお伝えしながら、保育園栄養士が子どもたちにとってどんな役割を担っているのかを書いていきます。


保育園栄養士の業務内容

施設の対象年齢によって若干変わりますが、ここでは幼児(3~5歳児)と乳児(1~2歳児)、0歳児が在園しているという想定でお伝えしていきます。

▼主な業務内容
全体の業務の流れはこちらです。

全体の業務の流れ

それぞれ詳しく見ていきましょう!

<献立作成(乳幼児食・離乳食)>
まず、基準となる幼児食の1ヶ月分の献立を旬の食材や調理方法などに考慮しながら作成します。
次に乳児食に展開して献立を微調整します。例えば、使用する食材や調理工程が幼児と乳児では異なる場合があるため、幼児食の献立をベースに一部変更をかけていきます。
さいごに乳児食の献立を離乳食に展開し、完了期~初期食までの献立を作成していきます。
<発注業務>
1ヶ月分の献立作成が完了したら、予定食数から食材ごとの使用量を計算して発注量を決め、業者へ発注をかけます。1週間単位や月単位など食材によっては発注頻度が変わってくるので、細かい調整が必要です。
<保護者対応>
アレルギーをもったお子さんが通われている場合、保護者の方と面談を行い、医師の指示書をもとに給食での対応を確認していきます。
また離乳食の提供に関しても必要に応じて面談を行い、連携しながら食事を進めていきます。
その他、家庭での食事や子どもの食に関するお悩みなど、「食」の相談役として保護者の方とかかわっています。
<保護者向け情報提供>
給食のレシピ、献立に使用する旬の食材・行事食の内容、季節による食の知識など、保護者の方へ向けた情報をまとめ、おたよりとしてお渡しします。
<調理業務>
調理に従事できる人数によりますが、基本的に現場に入って調理も担当することが多いです。離乳食・アレルギー食の個別対応チェックや食中毒防止の観点から衛生管理を行い、安全な食事を提供していきます。
<食育活動>
年齢ごとの年間食育計画書をもとに、月間計画書・調理計画書を作成し、食育活動を行います。給食室だけでなく、保育室との連携も必要になります。
<その他>
納品書・請求書の確認や整理、給食費の算出、日々の帳票記入、監査資料の作成等がその他の業務としてあります。

1日の流れ
実際に保育園栄養士として働いていたときの1日の流れになります。

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8:00   衛生チェック(給食室・個人)、食材納入・検収、下処理
8:30   麦茶づくり、食材仕込み
9:30   午前おやつ、各クラスへ麦茶を配膳、各献立の調理
10:30 検食、盛り付け、離乳食配膳
11:00 乳児食配膳
11:30 幼児食配膳、片付け、おやつ準備、保育室巡回
12:00 休憩
13:00 洗浄、おやつ・離乳食の午後食調理
14:30 検食、盛り付け
15:00 おやつ配膳、保育室巡回
15:30 翌日の調理打ち合わせ、事務作業
16:30 給食室片付け、清掃
17:00 業務終了

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子どもの成長に栄養士が欠かせない理由

はじめに保育園栄養士は給食を作っているだけではないとお伝えしました。調理して給食を提供するだけならば、調理に従事する方がいればできると思います。

子どもの成長に欠かせない理由は、栄養士が給食を作った先にいる子どもたちの食べ進めや変化を見ながら、適切な食事を提供できるからです。

日々の積み重ねが食べることの楽しさにつながり、食を育む力につながっていきます。それはまぎれもなく保育園栄養士の役割です。


まとめ

一生の食生活の基盤は、乳幼児期からの食体験がとても大切です。
そのうち、ほとんどの時間を保育園で過ごすお子さんが多いのではないでしょうか?

乳幼児期の成長は、個人差がとても大きいです。しかしこの時期に食べることの楽しさや多くの食経験を子どもが体験することで、一人ひとりの成長へとつながっていきます。

それができるのは実際に保育園の現場で働いている栄養士のみなさんです。
多くの食体験を作るにあたり、子どもたちの成長には絶対に欠かせない存在です。
ぜひ子どもたちのステキな未来のために一緒にがんばっていきましょう!

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