高校の種類と選び方、沖縄県内の通信制高校について

中学卒業後の進路は、多くの子ども達にとって初めての大きな選択だと思います。
高校へ進学したり、海外へ留学したり、高卒認定試験を受験したり、中には就職する人もいるでしょう。

そろそろ進路を決める時期の中学３年生へ向けて……
進学先のひとつ「通信制高校」についてお伝えします。
　

高校の種類

高校には、大きくわけて次の３種類があります。

1. 全日制高校（１日５〜６時間、平日に毎日通う）

2. 定時制高校（１日４時間程度、日中や夜間に通う）

3. 通信制高校（レポート学習がメインで、週に１日など時々通う）

普通高校と呼ばれる学校は、全日制の普通学科の高校のことを言います。
普通科の魅力は、一般的な科目をまんべんなく学べることです。 将来の進路が未定の方、自分が何に興味があるかまだわからない方は、普通学科を選んでおくと幅広い選択肢へつなげられます。
　

また、高校には運営主体によって、国立と公立と私立があります。

国立の高校：国が設置し運営する高校。
公立の高校：都道府県や市区町村など地方自治体が運営主体。
私立の高校：学校法人が運営主体となることが多い。
　

上記以外の高校に、コロナ禍のあと目にする機会が増えたサポート校があります。

サポート校は、学校教育法で「高等学校」だと認められていない民間の教育機関で、塾や予備校などを運営する民間法人が設置していることが多いです。
（通信制高校を運営する学校法人がサポート校を設置している場合もあります）

【サポート校の補足】
高卒資格は、学校教育法で高等学校の認可を得た学校でのみ取得できます。
サポート校では高校を卒業するための支援が行われますが、サポート校だけでは高卒の資格は得られず、別に在籍する通信制高校を卒業することで、高卒の資格を取得することができます。

高卒資格とは別に、「高認」と呼ばれる高等学校卒業程度認定試験もあります。

高認は、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、大学進学や就職、資格試験などにも活用することができます。

参考：令和６年度より変わる高認試験科目について

普通科以外の高校について

普通科以外の高校として、実業高等学校（じつぎょうこうとうがっこう）があります。
実業高校とは、実業についての知識や専門技術や習得するための高校のことです。

実業高等学校には「農業高校・工業高校・商業高校・水産高校」などがあり、職業教育を主とする学科を設置している高校を総称して実業高校と呼びます。

参考：沖縄県内の高等学校一覧（沖縄県公式HP）

通信制高校について

コロナ禍のころから、オンラインで授業を行う通信制高校の人気が上がり、進学希望者が増加しています。
通信制高校はレポート課題やオンライン教材などに自分のペースで取り組みます。

通信制高校によってスクーリングの回数は違い、通学スタイルも週1日〜5日までとさまざまだったり、年に数日の合宿型スクーリングを行う学校もあります。

通信制高校は必須科目を含む74単位以上を取得すると卒業できます。
３年で卒業する人が多いですが、仕事や他の活動をしながら4〜5年かけて卒業する人もいます。
　

通信制高校のメリット

・自分のペースで学習できる
・登校が最小限で済む
・学費が安い
・不登校のサポートが受けやすい
　

通信制高校のデメリット

・自学自習で勉強のペースがつかみにくい
・友達をつくるチャンスが少ない
・生活リズムが崩れやすい
・大学進学するにはプラスαの努力が必要
　

沖縄県内の通信制高校

沖縄県内の公立の通信制高校は、下記の２校あります。
・沖縄県立泊高等学校
　スクーリング：週1日（日曜または月曜）
　協力校：宮古島市、石垣市、久米島町にあり
　泊高校は定時制課程（昼夜）も併置

・沖縄県立宜野湾高等学校
　スクーリング：週1回（日曜日）
　宜野湾高校は全日制課程も併置
　

沖縄県内の私立の通信制高校は、広域制の高校が５校あります。
・八洲学園大学国際高校
・ヒューマンキャンパス高校
・N高校
・つくば開成国際高校
・瑞穂MSC高校
　

沖縄県内にサテライト施設のある通信制高校
・星槎国際高校
・飛鳥未来きずな高校
・NHK学園高校
・クラーク記念国際高校
・精華学園高校
・仙台育英学園高校
・神村学園高等部
・日本ウエルネス高校
・屋久島おおぞら高校
など。
　

沖縄県外には、上記以外にもたくさんの通信制高校があります。

学科の勉強だけではなく、自分が興味のある分野が学べる高校もありますので、気になった学校を見つけたら、まず資料請求をしてみましょう。

あなたのご希望にピッタリの高校に入学できますように！