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こどもの脊柱側彎症について

こどもの背骨(脊椎)が柱状に繋がった状態が脊柱です。
正常の脊柱は前、後ろから見るとほぼまっすぐしています。
脊柱が横(側方)に曲がった状態を側彎症といい、多くの場合、脊柱自体のねじれを伴います。
今日はこどもの脊柱側彎症についてお伝えします。

★種類
・機能性側彎
一時的な側彎状態です。
何らかの原因により一時的に生じた側弯で、腰椎椎間板ヘルニアなどに伴う痛みによるものや、足の長さの違いによって生じます。
・構築性側彎(本当の意味での側彎症)
脊椎のねじれ(回旋)を伴った側彎で簡単にまっすぐ元に戻らなくなった状態をいいます。
原因の分からない特発性が多く、生まれつき脊髄の形態異常を伴って発生する先天性側彎症や神経・筋肉の異常を伴う側彎症もあります。最も多いのは思春期特発性側彎症です。

★症状
自覚症状はなく、見逃されやすいです。
特徴として、片側のほうの肩が高い・片側の肩甲骨が突出している・ウエストラインが非対称・前屈した際に片側の背中や腰が隆起しているなどがみられます。
レントゲン写真でみると、側方に曲がっているだけでなく、ねじれや椎骨のくびれ状の変形も伴っています。

★診断
学校での検診や本人や家族が側彎を疑った場合に受診し診断されます。整形外科専門医に相談しましょう。

★治療
成長期に進行することが多く、成長停止とともに進行速度も遅くなります。
・軽い側彎は成人になるまで3~6か月ごとに専門医による定期的な診察を受けます。
・中等度の場合は進行の防止や矯正、矯正保持のための装具療法
最初はお風呂や運動時などをのぞいてできるだけ一日中つけます。
・高度側彎
進行防止、変形の矯正、腰背部痛の軽減、呼吸機能の悪化防止のために手術治療をします。

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