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こどもの肺炎について

その名の通り、肺の炎症ですが、様々な原因により肺炎になります。一般的には病原微生物(細菌やウイルスなど)の感染によって生じる浸出炎です。
こどもは呼吸器官が未熟なので、急激に症状が悪化して肺炎になることもあります。じゃあどんな状態になるの??
今日はこどもの肺炎についてお伝えします。

★症状
おもな症状は発熱・咳・呼吸困難です。
聴診によって肺雑音、呼吸音の減弱が聞かれますが、
ウイルスやマイコプラズマ肺炎では胸部の所見を見ない場合もあります。

肺炎に罹ると、肺胞腔への空気が十分に入らず、肺胞低換気をきたします。その結果Spo2(酸素飽和度)の低下することで、不機嫌になる・努力性呼吸・チアノーゼがみられ、咳が多発します。
ウイルス性肺炎で気道の狭小化をきたすことで、喘鳴を伴う場合もあります。

★治療
輸液療法や酸素療法を行います。重症例では気道確保をします。
呼吸状態の改善が治療の最優先でになります。

★種類
細菌性肺炎・ウイルス性肺炎・RSウイルス感染症による肺炎・ヒトメタニューモウイルス感染症による肺炎・マイコプラズマ肺炎など、様々な原因により肺炎が起こります。
初期は軽い咳などから始まり、なかなか症状が治らない・急速な症状の悪化がみられる場合、肺炎を疑うことがあります。

肺炎は呼吸困難を伴う重篤な場合もあります。
まずは発熱の経過を記録しましょう。(熱型の把握により、状態確認するため)
次に呼吸の状態を確認します。
・呼吸数が多くなっていないか
・咳や喘鳴の程度が悪化していないか
・陥没呼吸や肩呼吸、鼻翼呼吸などの努力呼吸がみられるか
・顔色や口唇の色が悪くなっていないか
一般的な状態を確認します。
・きげんは悪くなっていないか
・泣いているときの力強さに減退はないか
・ミルクの飲みや食欲の減退はないか
これらの状態が複数見られる場合や明らかに苦しそうな場合は
すぐに再度医療機関に受診しましょう。

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