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こどもの髄膜炎や結膜炎について

今日は髄膜炎や結膜炎をおこすウイルスについてお伝えします。

【無菌性髄膜炎】
ウイルスにより髄膜の炎症です。どのウイルスでも発症しうるのですが、エンテロウイルスが原因の80%、他のウイルスではムンプスウイルスやアデノウイルスが多いです。
エンテロウイルスが原因の病気は手足口病やヘルパンギーナ
ムンプスウイルスの原因の病気はおたふくかぜ
アデノウイルスが原因の病気は咽頭結膜炎(プール熱)などです。
原因となるウイルスの流行により、夏から秋に増加します。

★症状
発熱・嘔吐・頭痛・後部硬直・光に対する過敏症などがあります。
ウイルス性脳感染症(脳炎)が起こることもあります。
→脳炎は脳の炎症で、発熱・嘔吐・頭痛・筋力低下・けいれん・昏睡を引き起こすことがあります。
一般的に1週間程度で回復しますが、脳炎を併発し、けいれんや意識障害をきたすことがあり、その場合は後遺症を残すこともあります。

★潜伏期間
どのウイルスによるかで潜伏期間が変わってきます。

★治療
対症療法となります。

【急性出血性結膜炎】
目の結膜や白目の部分にも出血を起こすのが特徴の結膜炎です。
主にエンテロウイルス70型、コクサッキーウイルス、アデノウイルスでも発症します。
接触感染により感染します。

★症状
急性結膜炎で結膜出血が特徴です。

★治療
対症療法となります。

★予防
接触感染の対策として、めやにや分泌物を触らない、手足の励行、タオルなどの共有を避けることが大事になります。

上記のように、同じウイルスで別の症状が出る場合もあります。
感染対策はしっかりしていただき、こどもを病気から守っていきましょう🌞

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