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現外という唯一無二の存在

こんにちは!!
JapanesSAKEリーマンの児玉純一です♪

先日、SAKE HUNDREDというブランドについて紹介しました~

その中で一本約20万円する「現外」というお酒をさらっと紹介しました。
日本酒の平均価格は1600円~3000円で買えると言われている中、なぜそんなに値段が高いのか。
その謎に迫っていきます。

熟成

「現外」は26年間という熟成期間があってできたお酒になります。
日本酒を適切な環境で熟成させると、色味や味わいが深く濃く複雑に変化していきます。
この現象を人間の手で呼び起こすことはできません。
“時間”という要素が日本酒にもたらす変化には、大きな可能性が秘められており誰にも想像ができない味になっていきます。

特殊な作り方

『現外』の製造元である、沢の鶴株式会社は、兵庫県・灘五郷で300年続く、老舗の酒蔵です。1995年1月17日、酒づくりの真っ最中であった沢の鶴は阪神淡路大震災に被災し、その際に多くの貯蔵タンクが倒壊してしまったといいます。

 それでも、いくつかが倒れずに残ったタンクの中に、日本酒の元となる「酒母」が入ったタンクが一つありました。このタンクこそ、『現外』の元となった日本酒なのです。

 日本酒はふつう、「酒母」をつくったあとに、そこに水、蒸米、麹を加えて発酵をすすめる「醪(もろみ)づくり」と呼ばれる工程を経て、しぼり、火入れへと進みます。しかし、蔵全体が被災してしまったために、設備破損や人手不足などの理由から、タンクに残った「酒母」は、通常の酒造りの工程ではなく、水や麹を入れないまま作成しました。

変化

当初は、酸味が強くすっぱくてとても飲めたものではなかったこの「酒母」が、時間がたつとともに酸味が取れ、甘みと丸みが出てきて、透明感があり、それでいて深い味わいのお酒に変わってきました。
この意図していない製法で作られた日本酒が現外になります。

まとめ

現外は作成できる本数に限りがあります。
地震に耐えた貯蔵タンクに入っている「酒母」は計算上残り3000~40000本と想定されています。
伝説の日本酒は限りなく少量で手に入るのが困難です。
いつか飲んでみたいものです(*^▽^*)

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