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産後の手の痛み 冷やす? 温める?

 産後、3人に1人は手首の痛みで困るママさんがいるそうです。特に初産のママで多いというデータがあります。産まれたばかりの柔らかい赤ちゃんを、抱っこしたりミルクをあげたり、慣れない時はいろんなところに力が入ってしまいますよね。

 手首が痛い時、「冷やした方が良いよ」と言われたり、お風呂などで温めると楽になったり、冷やした方が良いのか? 温めた方が良いのか? 悩む方が多くいます。

 今回は冷やす、温める、どちらが良いのか目安をお伝えします。

急性期・炎症期は冷やす

 急性期というのは、症状が出始めた時期のことを言います。症状が出始めて、だいたい2~3日ぐらいの期間です。

 炎症期というのは次にあげる4つの症状がある時期です。
・皮膚に赤い色味がある……痛みの無い方の手や、他の場所と見比べます。
・熱がある……痛みのある部位と、痛みの無い手の同じ部位を触り比べます。両方痛い場合は腕など他の部位と触り比べてみてください。
・腫れがある……左右見比べてみて少し大きい、太い等ないか確認します。
・痛み……じっと安静にしていても痛みがある。

 なので症状が出始めたばかりの時期や、先程の4つの症状のどれかがある時期は冷やした方が良い時期です。特に手首の痛みは、腫れがある人が多い印象がありますので、そのような症状のある方はしっかり冷やしましょう!

慢性化している場合は、うまく温める

 1~3カ月以上と長く続く痛みは慢性の痛みと言われます。急性の痛みは痛みの原因が治れば消えていきますが、しっかり治療せずそのまま放置すると、痛みが別の痛みを引き起こし、慢性の痛みになってしまいます。

 痛みは筋肉を緊張させたり神経を興奮させるので、血行が悪くなったり、痛みを起こす物質を作り出してしまいます。そしてこの痛みがさらに筋肉を緊張させる、神経を興奮させることとなり、悪循環に陥てしまいます。

 こういった場合は、温めて筋肉を緩めてあげたり、血行を良くしてあげることが大切になります。


アイシング

 氷嚢やビニール袋に氷を入れて、痛みのある場所に当てます。ビニール袋を使う場合は、氷を水で洗い霜を取ってから袋へ入れてください。当てる時間は15~20分で、途中冷やしすぎて痛みが出そうになったら適宜離してくださいね。

交代浴

 お湯と冷水に交互に手をつける方法です。お湯は38~40℃、冷水は15~20℃の水を使います。冷水は水道水を桶に溜めて行うなどすれば、お風呂の際に行っても良いですね。これを3~4回繰り返します。注意点はお湯から始めて、お湯で終わるようにすることです。

出来ることから始めてみよう

 ここで提案したことを行いたくても、育児で毎日忙しく自分の時間を取れないママさんが多いと思います。
 アイシングは20分にこだわらず出来る時間だけでも大丈夫です。交代浴も、旦那さんが休みの週末だけでも赤ちゃんのお風呂を行ってもらって、週に1回一人でゆっくり入浴するなどはどうですか?
 
 ママも、自分にやさしく出来る時間を作れるといいなと思います。

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