妊娠中・産後のむくみ
妊娠中や出産後に足のむくみが強くなり気になる方は多いと思います。
実際は私も出産後の方とお話ししていて、
「象の足みたいになっちゃった」
「自分の足じゃないみたい」
「こんなに浮腫んで、元に戻るのかなぁ?」
こんなお悩みをよく聞きます。
今回は妊娠中・出産後の足のむくみについて、お話しします。
足のむくみの原因は?
① 体の水分量(血液量)の変化
② ホルモンの影響
③ 循環の影響
④ 塩分
ひとつずつ説明していきますね。
妊娠中はお腹の赤ちゃん・胎盤へ血液と栄養、酸素を十分に送るために、ママさんの体の循環血液量は増加します。約40%も増えると言われています。
また、ホルモンの影響もあり、水分が体内に貯留する傾向にあります。
産後もこのホルモンバランスや水分量の変化等の影響が原因となり、足のむくみがでると考えられます。
循環の問題としては、妊娠中に大きくなるお腹により足の付け根(鼠径部)の血管やリンパを圧迫することにより浮腫みが生じやすい状態ともいえます。
出産時には赤ちゃんが産道を通るときに、骨盤周辺のリンパ等へダメージがある可能性も考えられます。
またむくみの予防には、足元の血液が心臓へ戻ってくる必要があります。そのためには、ふくらはぎの筋肉がポンプののように働き血液の循環を促します。このポンプ作用を働かせるには足首の運動(歩くなど)が大切になります。
しかし、長時間の「立ちっぱなし」「座りっぱなし」では、このポンプ作用が働かず、むくみやすくなります。
塩分が多い食事も、むくみの原因になりますので濃い味が好みの方は注意が必要です。
対処法は?
産後も簡単に行えることとしては、寝るときにクッションや座布団を使い足を高くして寝ることで浮腫みは解消されやすくなります。
また弾性ストッキングもしっかり使用してください。
足湯やお風呂で温めるのも効果的です。
また入院中については、食事や水分をしっかり摂り、先生や助産師さん・看護師さんの許可に合わせて少しずつ動くことも大切です。
足のマッサージも効果的です。
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注意点
妊娠中、産後のむくみで注意してもらいたい点があります。
ひとつは、浮腫み以外の症状もあるかどうかです。
むくみだけでなく、痛み・赤み・足の熱 がある場合は医師に相談してください。
足の血管に血の塊ができ循環が悪くなっている可能性があります。この場合はむやみにマッサージなどをすると、かえって体に害がある場合があります。
このような症状が出る方は稀なので、そんなに心配する必要はありませんが、知っておいてもらうことは大事なことだと思っています。
ここまで、妊娠中・産後のむくみ について簡単に書いてみました。
特に産後のむくみは 気になる方が多いと思います。そんな方は気軽に一度、ご相談ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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