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新卒文系で総合職ではなく専門職を選んだ、私のキャリアの始まり

年末に日経ビジネスの『新卒の「ジョブ型採用」拡大 Z世代は勤務地も職種も自分で選びたい』という記事を読んで、配属ガチャという言葉があることを知ったのですが、職種を選びたいその気持ち、よく分かります。

私の新卒の就職活動は9年前。4年で大学を卒業した人より2年遅いスタートでした。
英語の勉強は好きで少ししていましたが、何も行動を起こせていなかった大学3年生のときにアメリカ留学を決めて、両親にサポートしてもらい大学4年生のときにカリフォルニア州の大学に2セメスター(約10ヶ月)留学。単位が足りなかったので帰国してからまた日本で授業をとって、計6年かけて日本の大学を卒業しました。

卒業一年前ほどから始めた新卒で入る会社を見つけるための就職活動は、絵に描いたように大企業への応募から始まり、まったく決まらず中小企業に応募して、それでも決まらず気づいたときには10ヶ月以上過ぎていました。そのころになって、応募してきたどの会社も入社後どの部署に配属されるのかが分からない「総合職」への応募になることに疑問を持ち始めました。一生懸命志望理由を考えても、総合職への応募だと書きづらかったからだと思います。でも文系だった私には、総合職以外に応募できるポジションはあまりなかったと記憶しています。

悶々としながら大学の図書館でたまたま、広報・パブリックリレーションズの本を手に取ったのが転機でした。企業や団体と人(世の中)を結んでいく仕事が面白そうだと思い、やっと視界が開けた気がしました。

そのあとはもう、行動あるのみ。日本に存在するPR会社を調べてほぼすべての会社に履歴書を送りつけました。3月卒業でその時点ですでに前年の11月を過ぎていたので、面接を終了していたりそもそも新卒を募集していなかった会社も多かったですがもう構わないと思い、気にせず送り続けました。外資系PR会社2社と日系PR会社1社が面接をしてくれて、最終的に外資系1社と日系1社が内定を出してくれましたが、外資系のクライアントがほとんどで英語も使うことができる外資系PR会社を選んで入社したのがキャリアの始まりです。約5年、その会社で広報・PRの基礎を学ばせてもらいました。

入社してから知ることになりますがPR会社では、担当が分かれている広告代理店と違い、日々の業務はもちろんクライアントの対応(いわゆる営業担当)も行います。専門的な仕事ではありますが、クライアント、報道関係者、関連する企業の担当者など、さまざまな人と接することのできる面白い仕事です。

自分にはこれまでチャンスがなかったですが、総合職でいろんな職種を経験して、その上で自分の専門を見つけていくのも面白そうだと思います。

もしキャリアに悩んでいる方がいれば、「これでいいのだろうか」という疑問や違和感は忘れないでほしいです。その疑問が、つぎのチャンスに繋がると思うからです。




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