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ボランティア畑で水捌け改善やってみた


 昨年は畑仲間に誘われて、子供達の学習用畑で野菜の栽培や収穫の際のお手伝いなどのボランティアをしていました。
 昨年の6月に降った豪雨の際、畑の区画は水浸しになりました。雨が止んでから半日経っても水が引かない様子で、畑仲間からどうしようと相談がありました。


2023年6月、水浸しになった畑

 そこで最近読んだ本『大地の再生 実践マニュアル』(矢野智徳、大内正伸著 農文協)を参考に、ボランティア畑の水捌け改善をやってみることにしました。

 畑の周りは道路より一段高く、周りはコンクリートで囲まれているので、溜まった水を下に流すことはできません。区画の通路は雑草がほとんど生えておらず、粒子の細かい土でカチカチに固まっている状態。そこで通路に溝を掘って残渣を埋め、通気性と水はけを良くしようと思いました。なるべく低い方へ水が流れるように溝を掘り、シャベルで穴を掘っては残渣を入れる作業を繰り返していると、水がだんだん地下に染み込んでいきました。

溝を掘る


溝に残渣を埋める


周りの土を残渣の上に戻す

 その後、雑草は根っこごと抜かずに地際で刈って管理。何度か大雨がありましたが、土の団粒構造が回復したのでしょう、以前のように水が溜まることはありませんでした。土の中に残渣を入れたので物理的に空気の通り道ができ、投入された有機物を餌に土の中の微生物が増えたと思われます。


2023年9月の様子

 シャベルを土に刺してみるとわかりますが、草が全く生えていなくて踏み固められたところは、本当にカチカチでなかなか刺さっていきせんが、草が生えているところは、足でシャベルをグッと踏み込めば、根を切るようにして刺さっていきます。草の根が土を耕してくれているんだなと感じます。

 当時は作業をするのに蒸し暑くて大変でしたが、この冬の寒い時期に、こうした畑の空気と水の循環を見直して作業をするのも体が温まってよいのではないでしょうか。


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