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映画館で映画を観る、衝撃と興奮〜キングダム2〜(ネタバレなし)

これは本気だ、そう思った。


2022年7月15日、「キングダム2〜遥かなる大地へ〜」の公開初日に劇場へ足を運んだ。

とにかく圧倒的なスケールと、リアルなアクションシーンの連続である。
それを、誰もがよく知る俳優陣が、その役柄の人物として生きているかと見紛うほどの熱量で演じている。
それに「キングダム2」の撮影期間は、コロナ禍とモロ被りしていたはずである。
その中であれだけリアルな戦場を銀幕に再現できるのか。

これは日本映画界の本気だ、そう思った。

私と「キングダム」の思い出は、2019年。
その時私はまだ学生で、令和の時代が始まった年である。
平成から令和になった、2019年5月1日、私は「キングダム」を劇場に観に行った。
その時も「キングダム」のスケールやアクションに圧倒されたが、何より私は主人公の信に自分を重ねていた。
自分にとって大きな挑戦とも言える大舞台を、ちょうど目前に控えていたからだ。
下僕の信が抱く、「天下の大将軍になる」という途方もない夢。
そして私もたった一人で、「やりたい」という気持ちだけで無相応の大舞台に立とうとしていた。
自分の中で無謀と言えることに挑戦し、もちろん反省点は多くあったものの、得られたものはかけがえのない経験ばかりだった。
私が夢の一歩を踏み出したその思い出の背景に、映画「キングダム」があったのだ。

コロナ禍を経て、2022年。
私は社会人となり、医療現場という言わば戦場に出た、というものである。
そんな中で私も信と同様、夢の続きが始まったばかりだ。


ところで、私の父は昔言った。

「”Back to the Future”を劇場で見た時の衝撃と興奮が忘れられない」。

数十年の時を経て娘の私は「キングダム2」で同じ思いを抱いた。

劇場版名探偵コナン「ハロウィンの花嫁」の記事でも書いたが、映画の大原則は、エンドロールが流れ終わり場内の明かりがつくその時まで、席を立たないことだ。
そんな観客だけが得られる、衝撃と興奮。
それこそ、映画館で映画を観ることの醍醐味だ。

夢はまだ、ようやく始まったばかりなのだ。

#映画感想文

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