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春から医師になる皆さんへ、初期研修におすすめの医学書2024

医学部6年生の皆さん、国試本当にお疲れ様でした!
今はゆっくり休んで、最後の学生生活を存分に謳歌してください!

さて、国試が終わってしばらく経ってくると、
医学書って何を買っておけばいいんですか?
という質問を数多く目にするようになります。

その疑問について、医学書非医学書問わずかなりの本好きを自負する私が、自分なりに答えてみようと思います。
以下にご紹介する本は、全て私の自由意志で選んだ本であり、献本を含め、COIはありません。
これからの人生を共にする本選びのご参考に、少しでも貢献できたら幸いです。

私が初期研修で実際に使った15冊

まずは実際に、初期研修2年間で筆者が使った医学書15冊についてです。
当方の1年前のnoteをぜひお読みください。

上記15冊の中でも、「内科レジデントの鉄則」はぜひ持っておいた方がいい一冊だと思います。

特におすすめ①内科レジデントの鉄則

初期研修医ほぼ全員が持っている本かと思います。それ故にここに書いてある知識は、全研修医の共通認識となりうる存在です。初期研修2年間で最低限身につけておくべき内科的知識は、ここにあります。この本に書いてあること<鉄則>をマスターすることを、初期研修2年間の目標に据えて良いと思います。その知識は何科に行っても、必ず役に立つものになるはずです。

しかし、昨今新たに良い医学書が出ていて、
「これが研修医の時に欲しかった!!!」
と思うこともしばしば・・・。

その筆頭として、ぜひお勧めしたいのが、「研修医1年目の教科書」です。

特におすすめ②研修医1年目の教科書

研修医になる上で、医学知識以外に必要な、とても大事なことが学べる本です。 皆さんにとって特にニーズがありそうな、医学知識がまとまった医学書を各論的内容とするなら、こちらは「研修医というものとは何か、どう働いていくのが求められるのか」という総論的内容です。
初期研修のオリエンテーションとして、全研修医必読でもいいくらいかなと思いました。 まさに、大学での座学と臨床とのギャップを埋める一助となりそうな本です。

国試と臨床のギャップを埋めるためのおすすめ本2冊

その他、大学での座学と臨床とのギャップを埋めるためのおすすめ本をご紹介します。

研修医の羅針盤

大学では決して習わない、それでも医師としての仕事に大切なスキルについて学べる本です。先に紹介した「研修医1年目の教科書」が「研修医とは」という総論的位置付けなのに対して、こちらは「コミュニケーション」、「臨床推論」、「意思決定」の3つの必須スキルに特化して、イラストを交えて詳しくわかりやすく解説されています。この3つの必須スキルを本書で学んでおくことで、研修医デビューがかなりスムーズになると思います!意外と、多職種スタッフからのコメントから診療情報提供書の書き方、Up to dateの使い方まで詳しく載っている本って、今までなかったのでおすすめです!

国家試験後の臨床

国試が終わり、いざ医師としての業務につくと、「これ国試前に勉強したんだけどな・・・」と、国試前に詰め込んだ知識と実際の臨床が結びつかない場面って意外と多いものです。本書はタイトルの通り、まさに大学での医学教育と臨床の橋渡しになるような本です。 輸液の考え方、検査の解釈の仕方などなど、フルカラー図解で実臨床に即して解説されています。 「学生の時にやったはず!でも実際どうやるんだろう?」と迷った時におすすめです。電子版もついてくるところも嬉しいポイント。項目数も多いので、気になった時に辞書的に調べるのにも向いています。

まとめ

これから医師になる皆さんに最低限ぜひ読んで欲しいのは、以下の2冊です。
⭐️研修医1年目の教科書⇨研修医の仕事内容総論として
⭐️内科レジデントの鉄則⇨研修医が習熟すべき医学知識各論として
後は、ローテや個々人のニーズに合わせて調達するというのが、一番理にかなっているのではないかと思っています。

最後に〜一番大事なこと〜

初期研修2年間を終えてみて、大事だと思ったことをnoteにまとめていますので、よろしければご活用ください。

くれぐれも自分の体と心を大切に。


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