新出孤蝶 Kocho-Niide 試される大地の見習い総合診療医

読書と言葉を紡ぐことを愛する医師です。 趣味は上記の他、映画鑑賞など多数あります。 新…

新出孤蝶 Kocho-Niide 試される大地の見習い総合診療医

読書と言葉を紡ぐことを愛する医師です。 趣味は上記の他、映画鑑賞など多数あります。 新出孤蝶(にいでこちょう)は、「赤ひげ先生」こと新出去定(にいできょじょう)から考えたペンネームです。 ここでは徒然なるままに、医療以外にも好きなものについてのエッセイを投稿してまいります。

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SNS時代だからこそ再読したい「嫌われる勇気」〜悪口に悩む人に贈る言葉〜

救急外来の夜勤帯は、多忙すぎる時とそうでない時の落差が激しい。 ほっとするその束の間、読書し、執筆するのは、自分にとって何よりマインドフルネスな時間です。 さて、…

万年筆で書く、勇気が出る言葉。大沢たかおさんのインタビューから。

万年筆で書く、本の中の言葉。「言葉の羅針盤」より「青い鳥」

ガラスペンで書く、本の中の言葉。「生きがいについて」

ガラスペンで書く、美しい言葉。「群青」

ガラスペンで書く、美しい言葉。「春のかたみ」

言葉の日、かけがえのない言葉たち。

本日、5月18日は「言葉の日」といいます(5=こ、10=と、8=ば)。 一つの言葉との出会いで、人生が変わることもあります。 人生において、ずっと心の支えであり続けてく…

江戸川コナン&工藤新一の誕生日なので、コナン展へ。

本日5月4日、一般的にはみどりの日ですが、シャーロキアン(シャーロック・ホームズファンのこと)にとっては別の意味があります。 シャーロック・ホームズと、宿敵であるモ…

小説で夢想した、幻想的な平安の世へ〜一「陰陽師」シリーズファンによる「陰陽師0」映画感想文(ネタバレなし)〜

夢枕獏さんの小説「陰陽師」シリーズのファンである筆者。 とても楽しみにしていた、映画「陰陽師0」を観た感想について、心ゆくままに書きつくれば。 映像について 今回…

私の好きな「陰陽師もの」3選〜王道から幻の作品まで、現代人の心が求める陰陽師たち〜

北国はようやく桜が開花する頃合いとなりました。 桜は毎年春が来るたびに、人の心を和ませてくれるかけがえのない存在ですね。 さて、この春は毎年恒例のコナンの映画は…

往年のコナンファンにとってご褒美的作品〜劇場版名探偵コナン「100万ドルの五稜星」(ネタバレなし感想文)〜

今年もコナンの映画の季節がやってきました。 コナンの映画が始まると、一気に春がきたなと感じる北海道民です。 コナンは子供の頃から好きで、私がミステリ好きになる一番…

ガラスペンで書く、本の中の言葉。「夜と霧」

言の葉はこれからも続く〜改めての自己紹介〜

北国も、風が心地よい春のものになってきました。 それでも、桜開花はもうちょっとかかりそうです。 さて、noteの投稿数が、いつの間にか100件を突破していました。 いつ…

初期研修2年間を生き抜く上で、私が大事にしていたこと10選。
日々健やかに学び続けるために。
インクはコトバノイロの「蒼穹」を使いました。
明るさの中に不安が潜んでいるような青空の色の「蒼穹」。
不安でいっぱいの研修生活の中でも、明るくsurviveしてもらえたらという願いを。

一生モノの、言葉の出会い。

久々に本棚を整理してみて、その本と出会ったときのことを思い返すときがある。 その中でも、一際鮮烈に、印象に残っている本との出会いがある・・・。 ーーーーーーーーー…

「映像化不可能」のはずの傑作ミステリ、実写化しても傑作だった。〜Huluオリジナル「十角館の殺人」感想文(ネタバレなし)〜

仕事が忙しくて疲れていても、 「ずっとこれが見たかったんだ!」 と思える作品を、朝からゆっくり楽しめる。 そんな休日はいいものです。 さて、人気ミステリランキング…

SNS時代だからこそ再読したい「嫌われる勇気」〜悪口に悩む人に贈る言葉〜

SNS時代だからこそ再読したい「嫌われる勇気」〜悪口に悩む人に贈る言葉〜

救急外来の夜勤帯は、多忙すぎる時とそうでない時の落差が激しい。
ほっとするその束の間、読書し、執筆するのは、自分にとって何よりマインドフルネスな時間です。
さて、10月27日から11月9日の読書週間、いつもよりギアを入れて読書するように努めています。
今回読んだのは、「嫌われる勇気」。
言わずと知れた、アドラー心理学の人気を不動のものにした大ベストセラーです。

筆者はこの本を学生時代に初めて読み

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言葉の日、かけがえのない言葉たち。

言葉の日、かけがえのない言葉たち。

本日、5月18日は「言葉の日」といいます(5=こ、10=と、8=ば)。
一つの言葉との出会いで、人生が変わることもあります。
人生において、ずっと心の支えであり続けてくれる言葉もあります。
そこで、今日はそんな言葉たちに感謝を込めて。
大好きなドラマ、詩、本から一つずつ。趣味のガラスペンで書き留めた、私にとりかけがえのない言葉をご紹介します。

ドラマ:「JIN-仁-」の言葉から

「神は乗り越え

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江戸川コナン&工藤新一の誕生日なので、コナン展へ。

江戸川コナン&工藤新一の誕生日なので、コナン展へ。

本日5月4日、一般的にはみどりの日ですが、シャーロキアン(シャーロック・ホームズファンのこと)にとっては別の意味があります。
シャーロック・ホームズと、宿敵であるモリアーティ教授がライヘンバッハの滝壺に落ちた日(最後の事件)です。その後、ホームズだけ奇跡的に生還します。
そしてその設定をもとに、本日5月4日が誕生日ということになっているのが、名探偵コナンこと江戸川コナンです(出典:劇場版名探偵コナ

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小説で夢想した、幻想的な平安の世へ〜一「陰陽師」シリーズファンによる「陰陽師0」映画感想文(ネタバレなし)〜

小説で夢想した、幻想的な平安の世へ〜一「陰陽師」シリーズファンによる「陰陽師0」映画感想文(ネタバレなし)〜

夢枕獏さんの小説「陰陽師」シリーズのファンである筆者。
とても楽しみにしていた、映画「陰陽師0」を観た感想について、心ゆくままに書きつくれば。

映像について

今回の映画「陰陽師0」。
夢枕獏さんの「陰陽師」シリーズファンとして、大いに楽しませていただきました。原作「陰陽師」シリーズで夢想し続けた、幻想的な平安風景が、スクリーンいっぱいに広がっていたのですから。

夢枕獏さんの「陰陽師」の世界は

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私の好きな「陰陽師もの」3選〜王道から幻の作品まで、現代人の心が求める陰陽師たち〜

私の好きな「陰陽師もの」3選〜王道から幻の作品まで、現代人の心が求める陰陽師たち〜

北国はようやく桜が開花する頃合いとなりました。
桜は毎年春が来るたびに、人の心を和ませてくれるかけがえのない存在ですね。

さて、この春は毎年恒例のコナンの映画はもちろん観ました。
しかし、「陰陽師もの」が好きな筆者、コナンの映画以外にも楽しみにしている映画があります。
それが「陰陽師0」です。

これまで筆者は、夢枕獏さんの小説「陰陽師」シリーズをはじめ、様々な「陰陽師もの」の作品を観てきました

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往年のコナンファンにとってご褒美的作品〜劇場版名探偵コナン「100万ドルの五稜星」(ネタバレなし感想文)〜

往年のコナンファンにとってご褒美的作品〜劇場版名探偵コナン「100万ドルの五稜星」(ネタバレなし感想文)〜

今年もコナンの映画の季節がやってきました。
コナンの映画が始まると、一気に春がきたなと感じる北海道民です。
コナンは子供の頃から好きで、私がミステリ好きになる一番最初のきっかけです。黒の組織との戦いにまつわる、年単位での繊細な伏線回収には、今なお惹きつけられて止みません。そして、実は私自身が「コナンと同い年」ということもあって、非常に思い入れが深い作品なのです。

劇場版は一時離れていましたが、「

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言の葉はこれからも続く〜改めての自己紹介〜

言の葉はこれからも続く〜改めての自己紹介〜

北国も、風が心地よい春のものになってきました。
それでも、桜開花はもうちょっとかかりそうです。

さて、noteの投稿数が、いつの間にか100件を突破していました。
いつも読んでいただき、本当にありがとうございます。
書きたいものだけ書いてきたから、とても楽しくて続けられています。

noteを始めたきっかけは、バーンアウトで休職ししばらくした時、「そろそろ休むのにも飽きてきたなあ」と思ったからで

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初期研修2年間を生き抜く上で、私が大事にしていたこと10選。
日々健やかに学び続けるために。
インクはコトバノイロの「蒼穹」を使いました。
明るさの中に不安が潜んでいるような青空の色の「蒼穹」。
不安でいっぱいの研修生活の中でも、明るくsurviveしてもらえたらという願いを。

一生モノの、言葉の出会い。

一生モノの、言葉の出会い。

久々に本棚を整理してみて、その本と出会ったときのことを思い返すときがある。
その中でも、一際鮮烈に、印象に残っている本との出会いがある・・・。
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その作家に出会ったのは、大学2年生の秋の日のことだった。
その日も昼休み、いつものように大学生協の図書コーナーを眺めていた。
医学部が独立したキャンパスにある図書コーナーは、ほぼ医学書で占

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「映像化不可能」のはずの傑作ミステリ、実写化しても傑作だった。〜Huluオリジナル「十角館の殺人」感想文(ネタバレなし)〜

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仕事が忙しくて疲れていても、
「ずっとこれが見たかったんだ!」
と思える作品を、朝からゆっくり楽しめる。
そんな休日はいいものです。

さて、人気ミステリランキングでは1位常連にして、「映像化不可能」としか思えないトリックを擁する、綾辻行人先生の「十角館の殺人」。
これがなんと実写化しました・・・。
実写化のニュースが出た時にはミステリファンがどよめきました。
それぐらいの作品です。
例えるなら、

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