白糠町スタディツアージオパワー学園編['23振返り]
スタディツアーの前編は極寒ぶり工場見学でした。こちらもぜひお読みください。
2023年10月3日、スタディツアーの午後は、話題の地熱発電にも関係する日本初!の「掘削技術専門学校」のジオパワー学園へお邪魔しました。
釧白団地の奥にあり、釧路空港から信号なしで8分というめちゃくちゃ空港から近いとこにあります。
ここは業務スーパーで有名な神戸物産の創業社長で現会長の沼田氏が私財を投じてこれからの人材育成のために立ち上げられた学校です。
バイオマス工場も近隣にあって白糠町とのご縁があり、その所有する敷地の中での開校となったということです。
就職率120%(笑)というほど卒業生は引くてあまたとのことですが、まだまだ全国的にも知られていない事もあり、学生数は今年度14人と定員には達していませんでした。
学生寮も完全完備で寮母さんもいて、食事の管理などもしてくれます。
車は必要になりそうですが、住む、学ぶ場所としては悪くないです。
地熱大国ニッポン。採掘技術者の高齢化の危機
日本はアメリカ、インドネシアに続く世界3位の地熱大国でありながら、エネルギー自給率が低く、今後再生可能エネルギーが注目される中で、掘削技術者は60代70代という高齢化の危機だそう。若手はますます需要が高くなり、これは日本にとどまらず、海外でも通じる技術でもありますよね。
また、宇宙事業などでも必要とされる技術ということで、これから増えるであろう宇宙事業に採掘技術者は必須となりますので、世界中からオファーが来ることは現実的になっていくでしょう。
人材育成はどの業界も喫緊の課題!
このようにどの業界も人材不足となることは喫緊の課題となっています。
沼田氏のように民間の方がその課題に取り組むなど社会投資をする民間人も増えてきていますね。自分たちの儲けではなく、世の中課題を解決するための投資が必要だということを感じます。
こちらのジオパワー学園はその人材育成のため、メーカー、技術者も一丸となってこちらの学校に力を注いでくれていて、学習のための機器の無償提供や、現役技術者が講師となり各地から飛んできて授業をしてくれるなどして日本のエネルギーの下支えするエンジニアを育てていました。
道東からスーパー技術者を世界へ!
そんな未来のスーパー技術者が道東の地から育っていく、その環境がここにあることが素晴らしい。ただ、未だ日本の教育においては昭和から続く価値観による刷り込みが強く、個性や個人がもつ技術での職業選択においては、まだまだ多くの大人が対応していないのが現状です。
まずは高校に行き、大学に行き、いい企業に勤める。みたいなレールに乗っていれば安心という時代ではもうないし、こういった技術者を育てる力が国自体になくなってきていることに危機を覚えます。
ただ、私みたいに子供の将来を考える親御さんの問い合わせは、最近増えているようです。未来に向けて、子育ての感覚も親世代がアップデートしなければいけない、そういう時代ですね。
オープンキャンパスは1人からでも対応!
多くの生徒さんに届くようにと、1人からオープンキャンパスもしていて、遠方であれば交通費の補助も出しいてるとのこと。
案内してくださった校長先生も、もともとは採掘には素人。
一緒に玉掛け試験の勉強をしていると言っていました。
色々とみんなの熱い想いが詰まった学校でした!
興味がある方がいたら、お子さんと道東旅のついでに(学校見学のついでの道東旅?)、ぜひ来てみてください!
高卒から40歳未満まで入学可能です!
こちらについては、木下さんもnoteで発信してくれています!
こうやって取り上げてもらえることも、ありがたいですね!
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