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人生は20代で決まる を読んだ

先日久しぶりに会った大学時代の友人に、「転職したいー 結婚はまだいいかなー ブツブツ..」とぐちぐち言ったら「ひとまずこれを読みなはれ」と勧められました。
よくある自己啓発本かな?と思いながらも読み進めると「これ、わたしのこと書いてる?!」と、自己とのあまりのリンクにガクブルしながら読破。あっという間の時間でした。
何やらこの本を読んだ多くの人が「まるで自分について書かれているように感じた」と言っているよう。私は29歳ですが、年齢関係なく、一読の価値あり(&もっと早く読んでいればと後悔)です。
「仕事」だけでなく、「人生全般」に渡っての指南書であるところが新鮮でした。

要約

現代の大人や社会の風潮は「20代は自由を謳歌し、冒険をする時だ」と20代を甘やかし、当の20代も「いまの30歳は昔の20歳だ」とばかりにキャリアや結婚、出産など、人生で重要な事柄を先延ばしにしている。
しかし、人生を決めてしまう重要な出来事の8割は35歳までに起きる。20代はその後の人生を左右する重要な時期であり、自分の価値を高め、価値観の異なる別の世界の人やあまり親しくない人と交流し、家族選びを始めるといった人生計画を立てるべきである。

仕事

「ゆるいつながり」
私もですが、似たもの同士の仲間でいると楽しいし、そういう仲間といることが一種のステータスのようになっている気がする。ホームパーティを開いたり、キャンプに行ったり、家族のような仲間。しかし、こういった仲間から得られるのは「共感」や「快適さ」だけ。
一方で、ゆるいつながりの人々=たまにしか、もしくは滅多にあわない人々は、新鮮な何かへと導いてくれたり、材料を提供してくれる。ものの見方が少々異なる、グループ外の人々は、人生をただちに改善してくれる可能性がある

「無意識の知」
自分の心の声に耳を塞ぐこと、ないでしょうか。
人にどう思われるか、怖い。とか、人生が変わってしまったら怖い、とか。私はよくあります!前にover the sun というpodcastでもスーさんが言っていたけど、現状の不満と、一歩踏み出した時の失敗や不安を天秤に掛けて、現状を選ぶというパターン。
選択した結果、ハードワークや失敗や失恋を経験するかもしれないけど、知らないでいることや選ばずにいることの方が安全なのでしょうか。いいえ、結果をただ30代や40代に先延ばしにするだけなのです。あぁ怖い!!

恋愛

ロックイン
行動経済学で、顧客の固定化•囲い込み戦略のことを「顧客ロックイン」と呼ぶそうです。一旦何かに投資をした顧客は、ロックインによって他の選択肢を探したり切り替えたりするチャンスが減る、ということ。そして切り替え費用(時間、お金、努力)はさらに複雑だということ
恋愛関係にも同じことが言えるそう。例えば恋人に嫌気が差してきても、「犬や友達もシェアして、週末の行動も決めていたから、別れられない!」とか、「同棲していて新しい部屋を探すのも面倒だから、不満もあるけどしばらくはこのままでいいや!」とか。
身につまされるーーー。

脳と肉体

妊娠できる上限の年齢は決まっている。平均寿命が延びて晩婚化ぎ進み、まずは仕事を!という20代が増えているが、子供が欲しいならちゃんと計画的になろうということ。わかってはいるものの、「最近は30代中盤で初産の人も多いし、なんとかなるだろー。また時が来たら、結婚したいか?子供がほしいか?考えればいいやー。まずは今を楽しく生きよう!田中みな実もまだ独身だし!!」と考えていた私。恥ずかしくなりました…。
こういう状況のことを「現在バイアス」と言うらしい。年代や生活状態にかかわらず、人は明日の報酬よりも今日の報酬にひかれ、将来より現在を重視する。未来のことなどはるか先のことだと考えて、現在と将来の間に心理的な距離を広く取っている20代が多いよう。
そんな私たちに作者は「わたしはいつも最後の一行から書き始める。そして物語を始めるべき地点まで逆にプロットをたどっていく」とまとめています。

まずは人生設計を立てる。そして逆算で今すべきことに落とし込む。何でこれまでやろうとしなかったのか、多分それは怖くて目を背けていたからだと思います。3月という年度末の良い機会に、新たなスタートを切るぞ!

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