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世界はフムフムで満ちている

こんな本を見つけた。パラパラめくると、見開き1ページの右上に職業名、そしてその職業の人にインタビューした話、さらにゆるーい絵がセットで、100人分の記録が。
次の瞬間には、レジに向かっていた。

この世界にはいろんな人がいて、いろんなフムフムがある。いいなぁ、と思える本。沢山の名言があって、印をつけながら読んだ。ほんのちょっとだけ、ご紹介します。

国語辞書編纂者
「何万もの言葉を拾い集めて気づいたのは、まちがっている言葉なんてないということです。
どの言葉も望まれて生まれてきた。だから言葉を差別してはいけないんです」

スポーツ写真家
「1秒間に20枚連写できるデジカメ、か….今の人は恵まれておりますなぁ。今みたいにいいガメラがあったら、ボクにはシャッターチャンスがわからんかったかもしれんなぁ」

津軽三味線奏者
「演奏技術ではもう津軽の人に負けないです。でも音と音のあいだの空白の表現が下手で津軽の人間じゃないことがバレちゃう」

ドライブインの経営者
「道を行く車の、車間距離がバラバラな日は地球全体が焦っていて、店はヘンな時間に混む。車間距離が一定の日は、地軸がぼんやりしているから店はあまり混まないね」

庭師
「ひとりのお客さんが喜べば、ぜったい食っていけんだよ。それが商売になるかどうかわからないときは、ひとりのお客さんを喜ばせることだけ考えればいいんだよ」

ボウリング選手
「平常心が失われるのは、①欲が出てしまう場面②不安がある場面 のふたつの条件が重なったとき。どうしても勝ちたい試合は不安をなくして臨む。心身に不安があるときは欲を捨てて臨む」

起業家
「人生、死ぬまで暫定だから。勝負あった、かのように見えても、あくまでそれは暫定順位。いきてるあいだは、順位は確定しないの」

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