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高知巡礼⑲ 自然のエアコン

 高知に初めて来たときに、観光案内を見て一番惹かれたのは、桂浜でも高知城でもなく

龍河洞(りゅうがどう)

であった。

詳しくは覚えていないが、“洞窟探検”というフレーズがゲーム大好きの僕にささったのだと思う。
しかし、一泊した後、いざ龍河洞へ向けてバスで行こうとしたら乗りそびれてしまった。
次は一時間以上後と知り、結局初回は行けずに帰ってきてしまった。。

それからも、ご飯を食べているとき、トイレにいるとき、常に頭から離れなかった洞窟探検。ああ、どんなお宝があったのだろうと考えると朝も起きられなかった。

そして半年後。
高知に舞い戻った僕に、ついに空前絶後のチャンスが訪れる。
高知工科大学という、龍河洞の近くにある場所に出張することになったのだ。
本来は、丸一日講義を聞かなくてはいけなかったが、上司が「午後は好きにしてよい」というのでここしかないと思い、お昼も食べずに現地へ向かった。  

もちろん徒歩で(笑)

知らない所を歩くのは大変で、しかも歩道がなくなったりしたが、近所の人に聞きながら徐々に目的地がせまってくる。

途中に龍河温泉という場所を発見したが、先に目的地に行ってから帰りに寄ることを告げて後にする。もう龍河なんて名前が出てきたから近いだろうな。

と思ってたらたぶん10kmくらいあった。
最後はすごい登り坂プラス車にひかれそうになりながら看板が見えたときは感動モノ。
洞窟探検よりよっぽどこっちが大冒険だ(笑)

そして、入口までの商店街みたいなところでうどんを食べ、いざ突入!

洞窟入口

水がしたたり落ちて、中はとても涼しい。
コウモリも薄暗い中でいるようで、序盤のワクワク感はバッチリだ。

鍾乳石

中盤になると、鍾乳石のアートが色々でてくる。これも長い年月をかけてできてきたと思うと、なかなかロマンを感じる。

せまい道

そして、道がけっこうせまい!
前のリュックを背負った外国人は、半分詰まっていたので押してあげた。もうみんなパーティーの一員だからな。

登り道

終盤になると、けっこう坂を登る感じになる。今は、プロジェクトマッピングみたいなのが出迎えてくれるので達成感を感じられる。けど、人工的なものはこの自然の中で多少の違和感があるが。。

年月をかけたアート

そして、ようやく出口。
思ってる以上に長い。

洞窟内で登った分、帰りはずっと下り坂だ。
途中に、包丁の叩き売りみたいな人がいる。
トークが巧みで、毎回ついつい買いたくなるが、まだ一度も購入していない。延々と無駄話を交わして買わないんだから、お店の人からしたら営業妨害の客である。

さらに尾長鶏センターみたいなのがあり、尾長鶏の育成の説明と実物がいた。
この尾長鶏、見た目は確かに造形美だが、尾以外は閉じ込められ、ひたすら餌を食べることで尾だけが伸びていくのだ。

ちょっとテンションが下がったが、いい勉強だと思い、龍河温泉に寄って癒されることにする。


夏は涼しくて、エアコン代わりに来る人も多いが、実は冬も暖かくてオススメである。
全然人がいないので、マイペースで見て回ることもできるし。

あと、通常コース以外の更なる難易度の高いコースも隠されている。
有料で夏場限定だが、ヘルメットを着用して進むサバイバルコースなので是非お試しあれ。


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