アインシュタイン 晩年に想う
アインシュタイン 晩年に想う
恐らく高校生の時に読んだと思います。
特殊相対性理論や一般相対性理論などが載っている本で、論文が其のまま掲載されていましたから、内容は殆ど理解していなかったと思います。
ただ、特殊相対性理論の短さと数式がぽつりとあったことに驚いたことだけははっきりと憶えています。
また、この本には、随筆のようなものもあり、シオニストの話などもありました。
その中で特に印象深く読んだのは、タイトルにある「晩年に想う」です。
内容は、若い時には、周りの人の言動が気になってしょうがなかったが、年を経ってもう晩年となった今では、周りの人の言動が全く気にならなくなった。
それに、私に向けられた矢は、全く私に刺さらなく、すり抜けていくだけである、とありました。
これを読んだ私は、青臭い学生時代でしたから、自分の考えだけが正しく、人の意見は受け入れられないのですが、回りの人の私に対する意見や中傷が気になってしょうがありませんでした。
よくいえば、多感な年ごろであったかもしれません。ずーとこの本のこのことが気になっておりました。
学生時代から30年以上が経ちやっと、この境地が分かるような気になってきました。
この本を探しておりますが、絶版となっているようです。
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