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海外でリモートワーク 時差&オンラインを乗り切る! (後編)

こんにちは!前回の記事で、海外リモートワーク 時差&オンラインを乗り切る①を書いたのですが、今回は後編になります。

前回は、感情・メンタル面で乗り切るための具体的な方法を書きましたが、今度は「仕事自体のクオリティをどう高めるか」について話したいと思います。

  • 仕事のクオリティを高めることについて

これは、海外に来る前になかなか想像し難かったことでした。日本では、メンバーとオフィスでほぼ毎日仕事をしていたのですが、リモート&時差ということになると、基本的なスタンスを変える必要があるかもしれないなと。

割り切って単純作業を中心にやることも考えていましたが、それをずっと海外生活でやっていても面白くないですよね。いかに自分のパフォーマンスを出して、海外でも自己肯定感を高く保てるかはとても大事なことだと思っています。

ちょっと脱線しますが、海外駐在妻の方や私と同じ駐在夫の方で、仕事を辞めて海外に来てから自分の価値について悩み、存在意義を失い、とても辛い思いをしている方も多いようです。今までやってきた自分の仕事は、多かれ少なかれ自分のアイデンティティを形成しています。海外に住んでキラキラした生活が送れる!と思っても、今まで自分のアイデンティティの一つだったことを失うことで、苦しくなる方は多いようです。

なので、僕もまずは日本で仕事をしていた時に限りなく近いかたちで、なおかつ時差を生かした仕事の仕方を、やりながら見つけていければと思ってました。それでは、ここまでやってきた経験から、お勧めできることを書いていきます。

  • 仕事のクオリティの高め方

① 1次情報をベースに仕事をする
時差があると、自分が出席できない打合せがあるため、可能な限り議事録やメンバーが書いたチャットやメモを確認することになります。指示されてなくても、これは積極的にやるべきと思っています。今の時代、slackやGoogle、Microsoft Teamsなどがあるので、自分の関係のない仕事・会話でもこっそり情報を確認できるツールがあり、とても便利なので使わない手はありません。ただ、これらは誰かのフィルターを通して書かれたものであり、2次情報になるのが欠点です。

2次情報は、その場で感じられるお客さんの声や、メンバーの感情などは分かりにくくなります。さらに、その打合せで他のメンバーが感じることと、あなたが感じることは違うかもしれない。だから、誰かの2次情報だと、その人の思考に寄ってしまうので、あなたの独特の感覚や、こうすべきという思考回路が発揮しにくくなります。そして、その2次情報をもとに必要なアクションや作業をやっていくとどこかでズレが生じたり、単純作業に近いものに寄っていってしまいます。

ですので、自分のクオリティを発揮するにはやはり1次情報に触れることがとても大事だと思うのです。前回の記事と若干被るのですが、お客さんとの打合せにできるだけオンラインで参加したり、社内メンバー同士のミーティングも、招待されてなくても共有カレンダーを見て「これ出ていいですか?」と積極的に出るのもいい。あとは、この打合せは出れないけど、ディスカッションの温度感や、お客さん、メンバーの発言の雰囲気を知っておきたいな、というものは録音(録画)してもらうのも手です。

議事録を見ながら録音を聞いて、全て聞くべきか、ポイントとなりそうなところだけを聞くなど判断してもいいですね。

このように1次情報をベースにすると、他のメンバーと同じ土俵で考えたり、対応したり、アイディアを練ることができます。また、1次情報のインプットをしていると、自分がアサインされている仕事以外でも「これやった方がいいかも」などの考えが浮かんできて、仕事の範囲も広げられる可能性が高まります。そうすると、自分って価値があるんだなと思えるし、会社・メンバーが引き続きリモートで働いてほしいとか、もう少し給料や報酬を増やしてくれる、なんてこともあり得るでしょう。

②コアな仕事 ⇆  単純作業 を常に意識する

リモート&時差を乗り切る!ために大事なことを振り返って考えてきましたが、リモート&時差のアドバンテージもあります。それは、何てことない、そう、時差です(笑)。時差があるからキツイのだけど、逆に時差を活かしてメンバーが仕事の始まる前(or 終わった後)に何かをすることができます。

メンバーがやり切れなかった仕事や、①で書いた1次情報に触れながら自分がやった方がいいと思う仕事、チームが取り掛かるべき優先課題を俯瞰して考えたりすることもできます。

ですので、時差で自分だけの時間があるので大いに活用できます。ただあえて言うとこれは当たり前のことなので、そこでさらに意識したいのが、その時間でやることが、コアな仕事⇄単純作業なのかはしっかり意識しながらやることです。コアな仕事とは、例えばビジネスにおける大枠の戦略(例:マーケティング戦略)だったり、重要なクライアントのための大事な資料作りなどです。単純作業は、単純作業ですね(笑)。これは、自分がアサインされている仕事や期待されていることによっても変わりますが、どちらをやっているのか意識の中に入れておくべきと思います。

もちろん、単純作業に近いことをやるのは全然否定しませんし、そういう作業こそ時間とストレスがかかったりするので、メンバーが困っていたりしたら積極的に手伝うことも自分自身の価値になるし、とっても感謝されて仕事の意義を感じられます。

ただし、感謝されるからとそればかりを請け負っていると、いつの間にかその仕事の割合が多くなっていて、大きく捉えると自分の仕事のクオリティが高いと言えない方向に、なんとなく向かってしまうのが危険なところです。なので、自分がどちらをやっているのか、自分なりのバランスが取れているのかは意識した方がいいと思っています。

毎週、できれば毎日、これは自分の中でしっかりと意識している状態を作っておく。純粋な仕事だけでなくて、こういうことに意識も向けていることが、長い目で見た場合に大切になってきます。つまり、中長期で自分の仕事のクオリティを高く保つために、大事なことになります。

以上、「海外リモートワーク 時差&オンラインを乗り切る」の後編を書いてみました。私のようなケースも特殊だと思うので、読んで頂いた方にどれくらい参考になるかとっても未知数ですが、ちょっと参考になったとか、なんか当たり前のこと書くなとか(笑)、コメント、スキ、をいただけるととっても嬉しいです。

次回以降は、またちょっとカジュアルな内容に戻って、自分が感じる「日本が恋しく思う時 & ベルギーのここがちょっぴり不満」などを書こうかなと思います。私はとってもあまのじゃくなので、普通の人が書きそうなこと(例:ラーメンが食べたい)は絶対書かないことをお約束します(笑)。

それでは、良い一日をお過ごしください!See you next time!

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