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海外駐在夫(@ヨーロッパ)の悩みごと③(完)

第一話完結で書こうと思った、「海外駐在夫の悩みごと」ですが、第3回まで来てしまいました。ここまでお付き合い頂いている皆さん、すみません。

noteをこれまで10記事くらい書いてきたのですが、このシリーズのアクセス数や「いいね」が上位にきていて、とっても嬉しい限りです。同時に、みなさんが興味がある内容なんだなと思ったりしています。
※もし初めての方は以下から読めます!
海外駐在夫のの悩み事①
海外駐在夫のの悩み事②

このシリーズですが、自分の思考の整理のためと、少しでも読者の方が参考になるようにと両軸で書いているのですが、そうすると最初に構成を考えたところから大きく加筆したり変わったりします。どちらかに軸足を乗せてシンプルにしてもいいのですが、どちらも捨てきれない私です(笑)

さて余計なことを話しているとまた脱線するので、前回の続きを書きます!前回は、駐在夫の期間は3〜5年帰国後はフリーランス(または起業)で生きていこうかと思う、と書きました。今回は、なぜそのようなプランを考えているのか、そのために何を準備していたか、を話したいと思います。

なぜ、駐在夫の期間は3〜5年、帰国後はフリーランス(または起業)なのか

3〜5年という期間について

この期間で考えているのは、現在40歳(正確にはまだ39歳!)であり、40歳半ばまでには日本に戻り新しい仕事をする基盤を作りたいからです。これまでの①、②の記事で書いてきたように、キャリアの一貫性などなく自由に生きてきてしまったのですが、裏を返すとそこまでキャリアのブランクは心配しなくていいので(心配するなら、もう今すぐ心配したほうがいい 苦笑)、「2年で帰って仕事に復帰しよう」とは思ってません。せっかくなら3年以上はこちらに住んで生活を楽しみ、妻もその間にインターナショナルスクールでのキャリアを積んでもらうほうが、お互いにwin-winです。

逆に5年以内で考えているのは、5年以上先のことをプランニングするには不確定要素や変数が大きすぎるし、40歳後半〜50歳の時の「自分」と日本での「仕事」はなかなかイメージがつきません。また、5年以上先になると自分の家族(両親)もかなり高齢になってくるし、ベルギーにいるより日本に帰るインセンティブが強くなるだろう、というのもあります。

これが、もしベルギーにいる間に子供ができて(今は1人もいません)、こちらで育てるとなるとまた判断を変えていくことになります。子育てにやさしいヨーロッパは良い環境ですし、妻が働くインターナショナルスクールは、自分達の子供なら学費無料(小学校〜高校)で通うことができます。
もし日本に戻って日本の小学校や中学校に通うとなると、妻が外国人なのでなかなか子供の学校関係でストレス度が高くなる(学校で起きていることや、勉強・宿題への理解・サポートがかなり難しい)ので、家族全体のことを考えると、無料で通えるインターナショナルスクールは良い選択肢だと思っています。
その場合、私は本格的にベルギーで仕事を見つける or 日本の会社でリモートで働く という感じなります。後者のほうが、やはり在宅ワークで家庭をサポートしやすいのでその線でプランしていくと思います。

ただやはり、子供がいなければ3〜5年で帰国する予定で考えています。

帰国後はフリーランス(または起業)を考えている理由

年齢が40歳中盤にもなり、明確なキャリアがない私にとって就職というのはやはり選択肢から外れてきます。そもそも私は、いわゆる大企業のような大きな組織の中にいたり、コマのように働くのが性に合わず、現在もスタートアップの会社でリモートワークしています。なので、仮に就職したとしてもあまり組織だったところではなく、小さなベンチャー・スタートアップのようなところしか考えていないです。

そして、今のスタートアップを選んだのは、小さい組織で事業を大きくしていく、新規事業を作り、育てていく、そういうプロセスを経験できる会社だからです。もし、いつか、フリーランスや起業をしたいと思ったときに、一番活きてくる経験になると思っていました。その、もし、いつか、のタイミングは、ベルギーから日本に帰国後なのだと思うようになりました。

フリーランス、起業への準備

先にも書いた通り、実は、ベルギーに来ることになる前から将来的な生き方はフリーランス、または起業をしたいとおぼろげに考えていました。そこでベルギーの話がきて、もうこれはその生き方を実践するしかないな、と崖に立たせてもらった感じです。

おそらく一般的には、フリーランスって、起業って、けっこう遠い話であると思います。これらの単語を聞いたトタンに、葬式でお坊さんのお経を聞いた時のように思考が止まってしまう方もいるのではと思います。何か言っているけど雰囲気しか分からない、みたいな。そして書いてて思い出しましたが、なんでこの時代もお坊さんってあの理解不能なお経を読み続けているのですかね。宗教は、信仰する人との距離が大事であり…

話を戻します(笑)。
そう、一般的に起業とかってあまり身近でないと思います。私もまさにそのようなタイプでした。起業したいなと思ったりしても、現実味が湧かなすぎる。アイディアが浮かばなすぎる。
そんな自分は、起業とか新しい事業を立ち上げることを身近に感じたくて、今のスタートアップに就職したのです。仕事で関わる人が、社会課題を感じて起業したり、何かに挑戦したくて新しいことを始める人が多くなるので、本当に身近になりました。また、こうやってビジネスが作られるのだな、とか、最低限のフレームワーク(新しく事業を始めるときに必要な考え方、やり方)のようなノウハウも身につけました。

このような経験が、なんとなく事業を始めてみよう、という自信だったり現実味を感じれることにつながっています。

またもう一つ、実際になんでもいいので自分で事業を始めてみようと思い、本当にスモールビジネスですが、副業でビジネスを作って立ち上げてみました。自分でビジネスモデルを考え、ウェブサイトを作り、顧客にインタビューをして、ビラをデザインしたり、価格を調整したり、それでまたビジネスモデルを少し修正してみる。そんなことをやっていました。結局、雀の涙ほどしか稼げていないままベルギーに来ることになりましたが、まずは「やってみる」「バッターボックスに立つ」という意味で、自分の中ではとっても大きなアクションでした。
 ※実際に始めたビジネスはこれです(現在ベルギーにいるので休止中です)

このように、自分でビジネスをやれるようになれば、会社に就職するということに加えて一つ選択肢が増える。選択肢が増えるほうが安心だし、やりたいことをやれて、お金を稼げる。ベルギーにいる間も、ここで少しでもビジネスになりそうなことなどを常に考えて、感覚が鈍らないようにしています。日本に帰る前に、ちょっとでも何かやろうと思っています。

このような感じで、日本に帰った時にフリーランスになる、起業をする、ための準備が少しはできていたかと思います。

念の為一つお伝えしておくと、準備している風は出ているかもしれませんが、時々けっこうな不安に駆られることがあります(笑)。だからこそ、このように自分の考えを整理して、皆さんにお伝えすることが心の安定にもつながっているんです。

そして最後に、ここまで読んでいただき、皆さんありがとうございます!みなさんの人生も、それぞれがユニークでありとっても意味のあるものだと思います。ぜひ、私もその一部分でも知れる機会があって、「へ〜」と思いながら過ごす時間を楽しみにしています。

今回のテーマに関しても、また補足や続編があったら書きたいと思います。

それでは、また!

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