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【秋田の旬スポットvol.1】田沢湖が水風呂!?全国からサウナーが集結する湖とは。|「タザワコサウナ」インタビュー

こんにちは!これから、秋田県内の「先輩社会人」や「業界」、「旬のスポット」などを取材して「KocchAke!(こっちゃけ)」編集部として情報発信していきます!

今回は秋田県内の「新しいスポットや話題の情報」第1回目をお届けします!
インタビューに伺ったのは、2020年から仙北市田沢湖でサービスを開始した「タザワコサウナ」。全国のメディアから引っ張りだこの、注目のアウトドア・アクティビティスポットです!果たしてその全貌とは。秋田のサウナシーンを盛り上げるタザワコサウナ運営代表の八嶋 誠(やしま まこと)さんにお話を伺ってきました!

タザワコサウナ」とは..
日本一の深さ(423.4メートル)を誇る田沢湖の湖畔で、サウナの本場フィンランド式の湖畔サウナを提供。約100℃まで温度が上昇する「テントサウナ」を導入しており、薪ストーブの上に置かれた石に、水をかけて蒸気の熱波を浴びるロウリュが体験できる。火照った身体は、水風呂代わりの田沢湖でクールダウン。自然と一体化する感覚を味わいたいと全国からサウナー(サウナ好き)が訪れる。日本最大級のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」ではオープンから僅か3ヶ月で秋田県ランキングNo.1となった人気のサウナスポット。

◯公式HP:https://tazawakosauna.com
◯公式Instgram:https://www.instagram.com/tazawako_sauna
◯公式Twitter:https://twitter.com/tazawako_sauna     


「タザワコサウナの魅力とは」

──まずはじめに「タザワコサウナ」の魅力を教えてください。

「施設のサウナだと施設内の小さな水風呂に入りますが、タザワコサウナでは、圧倒的なスケールの大自然に囲まれながら、日本一深い田沢湖に入ってクールダウンできるのが他の施設にはない魅力です。テントサウナ内には薪ストーブが設置してあり、その上にサウナストーンが積載されています。その石に水を掛けるロウリュという体験ができ、それにより蒸気を発生させて湿度を担保します。これにより初心者でも入りやすいサウナ環境を作り出すことが出来るので、リピーターも多く、タザワコサウナでの体験がきっかけでサウナにハマる方も多いんです。」

テントサウナ
水風呂
外気浴

──どのようなお客さんが多いですか?

「サービスを始めた当初の客層はサウナ好きの男性層が来ておりましたが、ここ数年は裾野が広がっていて、ファミリーや女性グループなど、男性のサウナ好き以外のお客さまも多くいらっしゃるようになってきました。有難いことに全国放送を含めたたくさんのメディア取材によって、秋田県内に限らず全国的に知名度が上がり、関東・関西など県外の方や幅広い年代の方々にご利用いただいている状況です。」

「地元の自然資源を生かしたサービス」

──“タザワコサウナ”を始めたきっかけを教えてください。

「2020年にサービスを開始して、今年で4年目になります。サービスを立ち上げる直前、私がどっぷりとサウナにハマっておりまして。地元である田沢湖という自然資源を生かした形でのサウナ体験ができないかと妄想を具現化していった結果、タザワコサウナが生まれました。サウナの本場であるフィンランドのローカルの方では湖畔にサウナ小屋が佇み、火照った身体を湖でクールダウンします。その「フィンランド式のサウナ体験」を日本で、秋田で、田沢湖で体験したい、というサウナ好きの強い私欲がサービス実現まで駆り立てたきっかけです。」

「凪(無風状態)」の田沢湖
日本百景に選出された景色も醍醐味
夏は湖水温が30℃近くまで上昇

──八嶋さんが思う“田沢湖の魅力”って何でしょうか?

「私は大学進学から東京に出ていまして、30歳のタイミングで12年ぶりに秋田県にUターンしてきました。地元の街を歩くと商店街はシャッター街で、人も地域もどことなく寂しく、元気がないような印象を受けました。

──地方あるあるな気がしますね..!

「そうですね。でも、山に行けば山菜がごっそりと取れますし、川に行けば魚が大量に捕れる。豊かな自然は変わらないことに気付くんです。湖畔周りには、キャンプ場が3施設もありますしSUPや電動キックボード、水上テントなど注目度の高いアクティビティも近年増えました。冬はスキー場もあるし、年中飽きない環境が整っています。少し車を走らせると全国的に有名な温泉地「乳頭温泉郷」やみちのくの小京都「角館武家屋敷」もあります。美味しい飲食店も多い。積極性と好奇心持って自分から動いてみると、ここでしか体験できないコンテンツがまだまだ埋もれています。

──地元にいては気付きにくいですよね。

「秋田には“何もない”とよく言いますが、自分から動いて探して体験してみると、遊びの選択肢が尽きず、かなり魅力的な県だと思っています。ビル群に囲まれた都会で過ごし働く人こそ、自然の中に身を置くというのはもの凄く価値の高いことですが、地元の人たちは身近すぎるこの自然に価値を感じにくい。そして、田沢湖はというと、全国的に見ても透明度が高く、日本百景にも選出されています。観光客が毎年60万人も訪れている一大観光地なんですよ。」


「夕方」の田沢湖

──身近にあったものが外の視点から見ると魅力的に映った訳ですね。

「例えばそれを事業の目線で見ると、地元を相手にするとマーケットは小さいですが、需要を作り出すことができれば競合も少ないのでほぼ独占できる。自然資源や観光資源を生かした形での新しいサービスはもっと生まれてもいいと思いますし、県外や海外から誘客できるポテンシャルは大きいと思っています。実際にタザワコサウナも県外からのお客様も増えています。その土壌を作るというか、ファーストペンギンとしてタザワコサウナがこじ開けて行きたいですね。」


「サウナというフィルターを通すと景色が変わる」

──印象に残っているエピソードはありますか?

「ファミリーのお客様にも多くご利用頂いているのですが、先日三世代でご利用頂いたお客様の中に、70歳代のお母さまがいらっしゃって、「60年ぶりに田沢湖に入ったよ。ここにサウナが無ければこの先田沢湖で遊ぶことはなかったはず。」というようなエピソードも聞けました。サウナというフィルターを通して、田沢湖が新しいものに写っているのだなという印象を受けました。」

──今後の展望を教えてください。

「現在は田沢湖畔を舞台にサービスを展開しておりますが、今後は秋田県内に無数にある自然資源、山や川や滝、雪などの自然をふんだんに生かした形でのサウナ体験を模索しています。アウトドアサウナを秋田の自然資源とミックスするような形で、さまざまなフィールドで楽しんでいただけるようなサービスを作っていきたいと思っています。」


「冬」のタザワコサウナ

「原体験を積んで“自分の好き”を見つける」

──最後に学生に向けて一言頂けますか?

「今では趣味のサウナが仕事になりましたが、当初はサウナなんて熱いし苦しいし、実は全く好きでは無かったんです。三年前の今日なんて、将来何の仕事をしているのか想像もできていない状態でした。知り合いの先輩経営者に「それは圧倒的に原体験が不足しているのでは?」と助言をいただき、サウナをはじめ、珈琲や料理、漫画・アニメ、海外旅行など、“自分があまり興味関心のない”ことを中心にいろいろと一通りチャレンジしてみて、原体験を積む中で仕事になりそうなものを探し始めました。」

──原体験の不足に気付けて、動き出せたのがポイントですね。

「そうですね。自分がこれまで培ってきたスキルを活かせてバリューが出せそう、かつモチベーションが保てそうなのがサウナなのかも?と思い立ち、今こういった形で好きなことを仕事にできている状況です。自分が特に興味関心が無いことでも、これほど情報がたくさん溢れている世の中なので、少しでも調べてみる。さらに踏み込んで足を運んでみるとか、勉強してみる。もしかしたら“好き”になる可能性があるかもしれない。これは小学生から大学生、社会人まで言えることですが、自分が何をしたいのか分からない、という状況は原体験の不足=選択肢が少ない、という事だと思うんです。何事にも好奇心を持って動いてみるのが“自分の好き”を見つける第一歩です。


“自分の好きなこと”を仕事にした八嶋さん。好奇心を持ってまずは一歩踏み出してみることがその先の未来に繋がっていく、ということを証明していますね。

◯取材・文/KocchAke!(こっちゃけ)」編集部
◯写真/「タザワコサウナ」より提供


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