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愚か者の第5法則】不健全なクズを簡単に見極める方法。カルロ・チポラ

人間関係を良好に保っていくには上っ面だけでなく精神的にも対等な立場でいることが大切です。親と子、彼氏と彼女、社長と部下、リーダーとサポーター。誰かが困っているならみんなで助け合い、みんなが困っているなら誰かが助けに入る。教室の壁に貼ってある至極当然のルールのようにも思えますがコミュニティに愚か者が入ってくると状況はたちまちに混乱する。愚か者は周囲からエネルギーを吸い取り、暴言をまき散らして落ち込ませ、不必要な事件を起こし、災害的な悪影響をもたらす。さて今回のテーマは愚は者がどんな人なのか?それを簡単に見分けることはできるのか?不健全な関係を修復する手立てはあるのか?一緒に考えていきましょう。

 

経済史学者であるカルロ・チポラはあらゆる人間を4っのカテゴリーにわける社会法則を導き出しました。

最初のカテゴリーは「無垢な人」ふたり目は「賢い人」3人目は「盗人」で最後が「愚か者」。

この中で最も危険なタイプは誰だと思いますか?以外に思うかもしれませんが暴力団や独裁者よりクズは、はるかに強力で凶悪なタイプです。その理由を知るために愚かさの第5法則をお伝えします。

法則 1: 誰もが愚か者の数を過小評価し、自分と結びついているとは思わない。


想像できるすべてのコミュニティに、ある一定の割合で愚か者が存在する。先生かもしれないし、上司の中に紛れているかもしれない。テレビに映る芸能人や政治家、もしかすると今隣にいる人が愚か者かもしれません。

法則 2: ある人が愚か者であるかどうかは、その人の世襲とは無関係です。


家柄や国籍、性別や学歴、収入や持ち物などは知性と全く関係がありません。綺麗で豪華な服を着た愚か者もいるし、反対に教えを乞いたくなるほど賢い浮浪者もいる。

法則 3.愚か者は自分にメリットがないにもかかわらず他人や周囲に損害を与える人。


驚くことに愚か者は明確な理由があって愚行をしているのではありません。なので感情移入や色々な憶測を立て、その行動原理を理解しようとしても無駄な努力になるでしょう。

法則 4: 愚かでないグループは愚か者のしでかす破壊力を甘く見くびっている。


ナポレオンも「有能な敵より愚鈍な味方は恐ろしい」と語っているように愚か者と取引したり付き合ったりすることは常に高い代償が伴う。それを私たちは忘れてしまい時には危険を承知でそばに置きます。これにより最後の法則が導き出される。

法則 5: 愚か者は最も危険なタイプの人間です。


彼らはどこにでも紛れていて、私たちはその存在を過小評価し、多大な損害によって発見できたとしても切り離すことができず、そのくせ行動原理は理解不能で対処する方法が全くない。よって最終的に導かれる結論は盗人よりも愚か者は危険な存在である。ということです。

ポジショニングマップ

次にそれぞれのグループがどのような態度で社会と接しているのかポジショニングマップを見てみましょう。

横軸には自分にメリットをもたらす行為である「利己的」を、反対側には自分に損失をもたらす行為である「自滅的」を配置する。縦軸には他人に利益をもたらす行為である「利他的」を、反対側には他人に損失をもたらす行為「搾取的」を配置します。

もし他者を助けることで自分が損害を被っているのなら、その性質は「無垢な人」。他者を助けながらも自分にメリットを享受しているのなら、その性質は「賢い人」。自分がメリットを受け取とっておきながら、他者に損害を及ぼすのなら、その性質は「盗人」で、自分にメリットもなく、他者にも損害しか与えないのなら、その性質は「愚か者」です。中心には無力な人が基準になる。

社会的影響

ではこれらのグループがそれぞれどのような社会的影響を及ぼすのか見てみましょう。

無垢な人々

無垢な人々は社会に貢献をしてくれてはいますが、自己防衛に無頓着なため搾取の得意な盗人に利用されやすい。なのでその貢献度合いにはかなり制限がかかります。自分軸が軟弱なため極端なお人好しや平和ボケ、ボランティア精神が動機となって「みんなのため」っといわれれば喜んで貢献し始める。そのリーダーがたとえ盗人であったとしても数字や義務感を理由に従う傾向が高いので注意が必要です。

賢い人々

次に賢い人は社会に貢献し、そのうえ自分のメリットも重視しているので互いにWin-Winな関係を構築する。彼らの活動はかなり永続的に相互発展を及ぼすので「無垢な人々」は常に「賢い人々」をサポートすべきです。そうすることで社会全体が純粋なメリットを受け取れるようになる。

盗人

対して盗人は社会に害を及ぼしてでも私利私欲を追求し自らを豊かにしようとする人です。なので「無垢な人々」は「賢い人々」と協力し仲間を増やしながら彼らを封じ込めなければいけません。盗人は自分の為だけに頭を働かせ合理性に基づいて行動するので賢い人ならその論理を理解できる。確かに頭の使い方は利己的で邪悪なものですが、彼らは常に合理的です。その執着心が指し示す方向は自分の懐を温かくすることしか考えていません。なので思考回路を逆算し、ある程度なら予測できるので防衛策を講じれる。

愚か者

最後の愚か者が厄介です。彼らは何の理由もなく、何の利益もなく、何の計画もなく、ありえない時間と場所でただ損害を生み出そうと攻撃してくる。その衝動的な行動で周りは動揺し、時には傷つきながら憤りを感じ、不毛な悪影響だけがコミュニティに残される。彼らの嫌がらせや攻撃は百歩譲って“何となく気晴らしがしたかったのだろう”と感情移入ができるかもしれませんが本質的には劣等感を育むだけの自虐的な行為です。問題はなにも解決しておらず、ただ残されるのは互いの損害だけです。彼らは内省するのがとても苦手で注意を受けたとしても自分は被害者だと言い張ります。

愚か者を見つけるのは簡単だけど…


経済的なものも、身体的なものも、精神的なものも、環境的なものもコミュニティの中で愚か者を見つけるのはさほど難しいことではありません。しかし、一緒に働いていたり暮らしている場合、同情心が対処の邪魔をします。相手をしてくれる人がいる限り愚か者は被害者です。適切な距離をきちんと取るか、場合によっては絶交してください。及ぼされる被害の影響は愚かさの度合いと与えられたポジションによって大きく左右します。

私たちが生きていくうえで人間関係は個人だけでなくコミュニティ全体をも発展させたり腐敗させたりもする非常にインパクトを持つ要素です。なので客観性を保ちつつ相手がどのタイプなのかしっかり見極めましょう。無論、それ以上に重要な問いは自分がどのタイプに属しているのか?素直な気持ちで答えることです。

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今回の記事、最後まで読んんでいただき
ありがとうございました。

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