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わが家の椅子

 自室で最も多くの時間を過ごすのは、布団を除けば椅子の上ということになる。在宅勤務ともなればなおさらだ。
 歴代の椅子たちを振り返ることは、自分の歩みそのものを回顧することと同義といってよい。いろいろあって、今がある。思えば遠くへ来たもんだ……

 さて、現在のわが家には、椅子の類が3脚ある。
 いま座っているのは、無印のラウンドチェア。

 実店舗で気に入り購入に至った。ウォルナット材のなめらか・柔らかな質感が心地よく、クッションなしでもつかれない。背もたれの曲面が腰をしっかりサポートしてくれるのもポイント。
 たまにオイルで拭いて手入れをする。つやつやと潤いを取り戻した木肌を見るのが、ささやかな喜びである。

 テレビに向かい合う位置には、カリモクのKチェアを置いている。わが家のカリモクは、現行の「カリモク60」よりもっと古い型。中古を廉価で入手。

 現行モデルとのいちばんの違いは、肘掛けの形状。「60」は丸みを帯びていてスタイリッシュだけれど、ものを載せることはできない。
 わが家の古いモデルの肘掛けは平たく、幅があって、スマホや湯呑を置くことも可能。わたしにとってはこちらのほうが断然便利に思える(落下には注意)。
 Kチェアは長らくあこがれの椅子だった。実際に使ってみると、長時間座りつづけると腰にくることが判明。座面の沈みこみが合わないようだ。
 この問題は、以前使用していた別のソファのクッションをシートの上からかぶせることで解決をみた。外見はお世辞にもよくないのだが、座り心地は上々……

 もう1脚は、松本民芸家具の椅子。そこそこ古いもので、座面はゆったり、小ぶりながら安定感がある。

 ※現行のラインナップに、同種のものはない

 もとはそれなりの価格がしたらしいものだけあって、いい材を使っている。こちらも、ときおりオイルで磨いてやっている。用途はもっぱら「靴下を履くこと」ばかりなのだが(読書をすることもある)。


 現状、わが家の椅子のラインナップはこの3脚となっているが、あこがれの椅子はコメダのソファ以外にもまだまだあって、いつもわたしを惑わせている。
 次回はそんな椅子たちを紹介したい。(つづく


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