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古寺巡礼

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古社寺への巡礼記録、古社寺・宗教美術にまつわる展示の鑑賞記録
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記事一覧

木津川の古寺巡礼:5 旧燈明寺・現光寺

(承前)  浄瑠璃寺の門前から再びバスに乗り、山中を抜けて、木津川沿いの盆地まで下りてき…

木津川の古寺巡礼:3 浄瑠璃寺・上

(承前)  岩船寺のご本尊は丈六の《阿弥陀如来坐像》(平安時代  重文)であり、周辺の石…

木津川の古寺巡礼:2 当尾・石仏めぐり

(承前)  岩船寺門前の集落から、山へと分け入っていく。  ここ当尾(とうの)の里をかつ…

木津川の古寺巡礼:1 岩船寺

 京都府の最南部=「南山城(みなみやましろ)」には、魅力的な古刹・古仏が多く、大和国とは…

南明寺の御開帳と、コスモスまつり 奈良・柳生

 大和路には、コスモスの名所といわれる場所がいくつかある。  奈良阪の般若寺、斑鳩の法起…

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「コスモス寺」般若寺

  「コスモス寺」として有名な般若寺に行ってきた。コスモスの季節にうかがうのは初めて。 …

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平城宮跡から、足を延ばして くるみの木~不退寺~古墳群

 平城宮跡を自転車で流したあと、日没までなお時間があったため、もう少し寄り道をしていくことに。  15時。お昼時をとっくに過ぎた、半端な時間帯……ならば、いつも行列ができているカフェ「くるみの木」はどうか。  はたして読みは当たり、並ばずにあっさり入店することができた。悲願の初訪問。  古い倉庫をリノベーションした空間で、いちじくのタルトとティーソーダをいただいた。美味なり……  同じ敷地内の生活雑貨店は定休日、グローサリーは売り切れだった。ショップが開いているときに、大人

石上神宮の禁足地へ 奈良・天理

 けっして立ち入るべからず……そのように言い伝えられてきた土地を「禁足地(きんそくち)」…

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文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 ガンダーラから日本へ /三井記念…

 中華料理を出すファミレスの名として、日本ではもっぱらおなじみのバーミヤン……と書き出そ…

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物、ものを呼ぶ ―伴大納言絵巻から若冲へ:1 /出光美術館

 長期休館前の一大シリーズ企画「出光美術館の軌跡 ここから、さきへ」の第4弾、トリを飾る…

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禅宗の美:2 /大和文華館

(承前)  中国の伝説上の仙人たちは、禅者の理想像として、さかんに絵画化された。  雪村…

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禅宗の美:1 /大和文華館

 日本の古美術を主に収蔵する、奈良市の大和文華館。近畿日本鉄道(近鉄)による美術館で、そ…

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ひらり、薬師寺:2

(承前)  東西の両塔が対峙するその中間に、大相撲の立行司のように、どっしり構えるお堂が…

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ひらり、薬師寺:1

 唐招提寺とともに、西ノ京地区を代表する古刹・薬師寺。西ノ京駅すぐの薬師寺から、北側に少し離れた唐招提寺へ、ふたつ併せて巡る参拝者が多い。  前回は、唐招提寺まで歩いて行った話であった。今回はまた別の日に、薬師寺までひらり、自転車を飛ばして行った話をしたい。  この日は自転車にまたがって……郵便局にやってきた。  毎度、生活感だだもれで恐縮だが、ひととおりの手続きを終えて、なお日没まで時間がある、しかもそこが西ノ京となれば、「一杯」ならぬ「一拝」としゃれこみたくなるのが人情