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長期休館前の一大シリーズ企画「出光美術館の軌跡 ここから、さきへ」の第4弾、トリを飾る…
(承前) 中国の伝説上の仙人たちは、禅者の理想像として、さかんに絵画化された。 雪村…
日本の古美術を主に収蔵する、奈良市の大和文華館。近畿日本鉄道(近鉄)による美術館で、そ…
(承前) 東西の両塔が対峙するその中間に、大相撲の立行司のように、どっしり構えるお堂が…
唐招提寺とともに、西ノ京地区を代表する古刹・薬師寺。西ノ京駅すぐの薬師寺から、北側に少…
(承前) 礼堂が途切れた突き当たりにあるのが、開山堂。鑑真和上を祀るお堂で、国宝の《鑑…
(承前) 天平宝字3年(759)、孝謙天皇からこの地を賜った鑑真和上が、唐招提寺を創建。金堂(奈良時代・8世紀 国宝)はやや遅れて、弟子の如宝の時代に建てられた。 井上靖『天平の甍』、和辻哲郎『古寺巡礼』、會津八一『自註鹿鳴集』あたりを読んでこの寺を訪ねる人は多いと思われるが、八一の次の歌はとりわけ印象深い。 わたしも「おほてらの まろきはしらの」と小さく唱えながら、古代の柱に触れてその鼓動に耳を傾け、列柱の合間をジグザグにそぞろ歩き、あるいは柱の影踏みをして遊
今年の5月28日から7月15日まで、東京国立博物館の本館14室で開催されていた特集展示である。…
(承前) 全体の3分の2ほどを過ぎた段階で、じつは、仏像はまだあまり登場していなかった。…
(承前) 東博の「神護寺」展・後半分の展示は、平安貴族の信仰と美意識を反映した、きらび…
真言宗の古刹・神護寺の創建1200年を記念する展覧会である。 京都の市街地から北へ離れた…
日本海に面する、兵庫県香美町。ここには、円山応挙とその一門が描いた障壁画をまるごと今に…
根津美術館が所蔵する仏教絵画の名品・珍品を集めた、魅惑の展覧会である。 冒頭に掲げら…
(承前) 「何必館・京都現代美術館」の原点は、一枚の絵だった。 村上華岳《太子樹下禅那図》(1938年=こちらのリンク最初の画像)。 オーナー・梶川芳友さんが22歳のとき、美術館の展示室で運命的な邂逅を果たし、画商の道を志すきっかけとなった作品。その17年後、ついに入手するに至る。 2階は華岳の展示室だったけれど、この作品だけは、かならず5階の床の間に掛けられる。 ビルの最上階、美しい苔庭の奥に控えるこの純和風の座敷は、《太子樹下禅那図》というたったひとつの絵