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中国共産党と中国人は分けて考える


中国に関しての私の意見をもう少し。
私より中国に詳しい人は世界に30億人はいるでしょう。
オーストラリアでヘアサロンやっていた時に中国本土出身のお客様も結構いたのでその経験をもとに書いてみる。

まずは、中国共産党と中国人は違うという事。

上の記事のような見方もある。
記事にあるように漢民族や北京市民は共産党熱が高い。
しかし、これは中国の一部に過ぎない。

『北京愛国、上海出国、広州売国』

北京人は共産党中央のおひざ元だから「愛国」心が旺盛で、上海人は海外への「出国」ばかり考えている人が多く、広州人は商売のためなら「売国」もいとわないという意味。
実際にお客様も上海出身が多かった。
上海出身のヘアスタイリストにも会ったが彼女はYSパークのコームを使っていたので聞いてみたら上海で日本人に習っていた。

この記事によるとさらに『福建亡国』もあるらしい。
最近の中国共産党を語る上で外せない習近平国家主席は福建華僑との関係が深い。
今の中国は共産党独裁から習近平独裁に移行している。

習近平独裁

国家主席制が1982年に復活してから初めての国家主席3選を果たしたのだ。

おそらく日本でも大きなニュースになったと思われるのだが、2022年の第20回中国共産党大会で決定的な場面が流れた。

閉幕式では胡錦濤・前国家主席(79)が関係者に促され、腕をつかまれながら退席したのだ。
胡は胡と同じ政治派閥の李克強首相の肩に手を置いてから主席台を去っていった。

健康問題でもなんでもなく、胡錦濤や江沢民など前任者が育て上げた人たちを中枢から排除し、習近平派閥で政治局常務委員を固めた書類を目にして不服を申したので追い出されたのだ。

これは共産党の中でもさらに習近平による独裁政治の本格的な始まりである。

李克強首相は2023年3月の全人代で引退し習近平の側近の李強が首相についた。

なぜこんなに習近平が強いのかというと、下の記事だけでなくお客様もおっしゃっていたのは軍部を掌握しているからだという事。

中国人も裏と表をわかっている。

お客様の上海出身の建築家はことあるごとに習近平はいい教育を受けていないと言っていた。
20世紀の中国国内だと抗日ドラマなど政府のプロパガンダを信じている方々も多かったことだろう。
しかし、インターネットの普及と海外移住者の増加とともに共産党発表と中国国外の報道の違いに気づいている。
2020年には「抗日神劇(ありえない抗日ドラマ)」の禁止を通達した。

とはいえ、このカテゴリーが無くなったわけではなく、中国で人気の題材の一つなのは間違いない。
ただ、『日本憎し』という感情は以前ほど強くない。

今回の福島の原発放水に対する中国共産党の反応と国民感情は別

思惑は色々とあるだろうが、中国政府の対応は政治色の非常に濃いもの。
過剰に反応している中国人も北京市民や共産党党員だろう。

団体旅行客は会社への圧力もあって少なくなるのはインバウンドへの影響は心配されるが。

中国はロシアから水産物を輸入するらしいが、日本は何がスゴイって魚の取り扱い方が繊細なのだ。
とりあえず刺身で食べれるレベルの魚はロシアからも手に入るだろうが中国国民が納得するかどうかは別。

日本としては中国以外への販路を切り開くいい機会でもある。
中東なんてどうよ?
イスラム系はまだ刺身苦手だけど滞在する外国人は高級品大好きだよ?

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