一人で東南アジアに行った話(船酔いのバンコク)
前回の話の続きです。
私はこれまで何度か海外旅行を経験して、自分は食に対して適応能力が低いということに気づいた。旅行先ではその国の料理を食べるようにはしているが、どうも普段食べ慣れていない香りが苦手なようだ。ベトナムでは嗅いだことないにおいの葉っぱが何度も出てきたし、台湾なんて全ての食べ物に八角が入っている。あんなん許しちゃダメだろ。海外旅行から帰ってきて最初の食事は毎回、家の近くのてんやで小天丼と冷たいうどんのセットを食べると決めている。
↑嗅いだことないにおいの葉っぱが入っているバインミー(ベトナム)。
今までは海外旅行は長くても4日だったので、日本食が恋しくなりながらもせっかくだからと現地の料理に挑戦していたが、今日は7日目。1週間味の素の旨味調味料を摂取していない体は悲鳴を上げていた。
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バンコクの宿には21時頃着いた。今日食べたものといえば、バスの中で配られた小鳥の餌かと思うほど少量の弁当だけだったため、空腹でフラフラだった。宿は2階らしい。1階は飲食店だった。「札幌で修行した日本人の店主が作る味噌ラーメン」。
最高でした。一度食べてしまうとリミッターが外れてしまい、結局滞在期間3日のうち2日間味噌ラーメンを食べてしまった。こんな美味しい味噌ラーメン、ある????ってくらい美味しかった。今考えたらおそらく海外マジックだ。
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翌日は一人でバンコクをまわった。
見事に工事中だった。シンガポールに行ったときも、マーライオンは全身工事中だったなあ。
バンコクでとりあえず見ておけば間違いない寺院や仏塔には、チャオプラヤー川エクスポートというボートで向かった。そのボートが揺れるのなんの。船はディズニーシーのボートしか乗ったことなかったから、船酔いなんて初めて。ディズニーシーの海は凪だからね。なんなら海じゃないし。
とりあえず金ピカの仏塔の写真を撮った。暑いし船酔い酷いしでここから先は記憶も写真もほとんど無い。
ただ、ほとんど人と会話していなかったのが寂しくて、カフェで休憩中向かいに座ってたデンマーク人に「船酔いですわ」みたいなことを適当に話しかけてめちゃめちゃ英語で返されて(当たり前)一言も聞き取れないという大事故を起こしたのは覚えている。英語で話しかけて返事が一切聞き取れない、という事故はこの旅行中30回以上起こした。英語は現地に行けば自然と話せるようになるって言ったの誰。
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夜になると体調も回復したので、絶対に行きたいと思っていた「カリプソバンコク」というニューハーフショーに行った。後ろの席の人が運悪く日本人関西弁女子大生で、ショーが始まるやいなや大声で「ホンマすごない?ほぼ女やん!」「ヤバいヤバい!むっちゃオモロいやん!」って叫んでて、心から嫌な気持ちになった。
ショー自体は様々な国のアーティスト(レディガガ、美空ひばりなど)のパロディなどもあって、とても面白かった。ステージに立っているニューハーフのキャストはどう見ても美しい女性だった。でも、ショーが終わった後近くで見ると「やっぱ男かも」と思ったりもした。写真右の人は、中学時代に3ヶ月だけ付き合った先輩にどことなく似ている。
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次の日はバスで、バンコクから少し離れたアユタヤへ向かう。その話はまた次。
写真は、味噌ラーメンを2回食べてしまってこれはいけないと焦って食べたタイ料理です。
二枚目のカオソーイは日清カップヌードルにココナッツオイルを入れた味がした。
それではさようなら。
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