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NFTってなんぞや...?|最近よく見かけるようになったので簡単にリサーチしてみた

涼しくなってきましたね

みなさま、ごきげんよう。

季節の変わり目ということもあり、体調には十分留意しながら過ごしていただきたい。(新型コロナの感染も拡大している為、ぜひご自身の健康を最優先に考えていただければと思う)

さて、今回のトピックであるが、「NFT」というものに関してリサーチの記事を書いてみたいと思う。というのも、以前からNFT関連のニュースを見かけて気になってはいたのだが、イマイチどんなものなのか知らなかったので、それらのニュースをうまく自分の中で咀嚼できずにいた。

そろそろ、咀嚼できないことに対して気持ち悪さを感じるようになってきたので、この機会に調べてみようと思う。

「NFTって...ナニソレオイシイノ?」という方々(私も含めて)に向けた、簡単な(?)解説記事となっている為、ご了承いただき後続の文章を読み進めていただければと思う。

NFTの定義

NFTとは「Non-Fungible Token」の略称であり、日本語では「非代替性トークン」または「代替不可能なトークン」と訳される場合が多い。

名称を聞くと「なんのこっちゃ」という印象を持たれると思うのだが、もうちょっと詳しくいえば、「改竄不能な鑑定書を紐付けたデジタルデータ」のことを指す。

ここでは具体例として「CryptoKitties」を取り上げたい。

CryptoKittiesについて、公式ページより概要を引用させていただく。

CryptoKittiesってなんだにゃー?
CryptoKittiesは育成、収集、CryptoKittiesと呼ぶ超かわいい生き物を中心としたゲーム!それぞれのネコはオリジナルで、あなたが100%所有!複製・排除・破壊をすることはできないよ。
(CryptoKitties)

CryptoKittiesでは、仮想の猫を購入・販売・収集・繁殖できる。上記概要にも記載があるように、CryptoKittiesに於ける猫は、「複製・排除・破壊をすることはできない」。

このゲームに於ける全ての猫は、独特の容姿を有しており、その猫のデータをブロックチェーン技術を応用して、やり取りすることができる。これは、猫のデジタルデータに対して、改竄不能な識別情報がデータに紐付いていることを表している。

ちなみに、この"改竄不能な鑑定書"は「ブロックチェーン」という技術によって成り立っている。このブロックチェーンという技術の概要は以下の通りである。

ブロックチェーンとは、一般に、「取引履歴を暗号技術によって過去から1本の鎖のようにつなげ、正確な取引履歴を維持しようとする技術」とされています。データの破壊・改ざんが極めて困難なこと、障害によって停止する可能性が低いシステムが容易に実現可能等の特徴を持つことから......システムに大きな変革をもたらす可能性を秘めています。
(ブロックチェーンって何?|一般社団法人 全国銀行協会)

このように、ブロックチェーンを利用することで、そのデータの足跡を正確に把握することができるのだ。

先ほどのCryptoKittiesの例でいえば、これまでの取引履歴を追うことができるようになっているようだ。

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(画像:CryptoKittiesとは?猫を育成するイーサリアムのDappの遊び方と仕組みを解説!|CoinPartner)

これまでデジタルデータの改竄を防ぐ有用な手立ては存在しなかった。デジタルなデータに電子透かしを入れるなどの方法を用いて改竄を防ぐ手立てが講じられてきたものの、完全ではなかったのだ。

しかし、ブロックチェーンという技術が登場したことによって唯一性が担保できるようになり、当該技術の応用によって「NFT」が登場した......という訳だ。

NFTのこれまで

さて、NFTの概要を掴んだところで、簡単にNFTのこれまでの潮流をみてみよう。

NFTの歴史は、(先程取り上げた)「CryptoKitties」が契機となっている。
このゲームは「イーサリアム」というプラットフォームを利用して構築されている。またまた新しい単語が登場したので、以下にイーサリアムの概要を載せておく。

イーサリアムの大きな特徴は、スマートコントラクト機能により、ブロックチェーン上にアプリケーションを記録したり、契約の内容を保存したりできることです。

スマートコントラクトとは、あらかじめ決められた設定によって自動的に実行されるシステムのことです......イーサリアムでは、そういったスマートコントラクトをブロックチェーン上で管理するため、1人の力では改ざんが不可能になります。ブロックチェーンは世界中のコンピューターによって管理されているため、ある人がパソコンで不正なデータを書き込もうとしても、世界中のコンピューターがそれを拒否すれば、改ざんは失敗に終わるのです。

イーサリアムは、NFTという分野でも注目されています。NFTは、Non-Fungible Tokenの略で、日本語で「代替不可能なトークン」という意味です。......NFTとしてイーサリアム上でアート作品を販売すれば、取引の利益がブロックチェーンに記録されます。そのため購入者は、所有権を持っている(購入した履歴がある)ことや、作品が本物であることの証明が可能になります。
(イーサリアムとはなにか?特徴や将来性などをやさしく解説|MINKABU CHOICE)

要は、イーサリアムというプラットフォームを使用することで、取引履歴をブロックチェーンの技術で担保することができるのだ。

このゲームが登場した2017年という年は、ビットコインが未曾有の規模で盛り上がりをみせていた時期と重なる。

NFTも、イーサリアムの規格が誕生したことを受けて、CryptoKittiesを皮切りに、類似したモデルの様々なゲームが登場した。ここに、NFTの第一波が生まれた。CryptoKittiesに関しては、ピーク時には上記で取り上げた仮想猫が約1,900万円の値をつけることもあったようだ。(突然話題になったデジタル資産「NFT」とは何か--暗号資産との違いや注意点は|CNET JAPAN)

そして、今年に入ってから、NFTは2度目の盛り上がりをみせているので、次のセクションでご紹介したい。

NFTの最近の動向

今年に入ってから『Everydays - The First 5000 Days』というデジタルアート作品がNFTに基づき、約6935万$(約75億円)で落札された。この金額は存命するアーティストの中で歴代第3位を記録するものだという。

ちなみに、上記作品のNFTは以下ページで確認できる。

また、日本のアーティストである、せきぐちあいみ氏の作品が約1,300万円にて売却されたことも話題となった。

このようにアート分野におけるNFTの盛り上がりが顕著なものになっているが、その他の分野でもNFTが着実に浸透している点も無視できない。

「デジタルトレカ」という分野をご存知だろうか?

これまでのトレカは、紙やプラスティックにプリントが施されたものが主流であった。しかし、「NBA Top Shot」というデジタルトレカでは、「選手がオンコートで見せたハイライト、すなわち動画がデジタルカードとなってパッケージに封入されている(以下ページより引用)」。

実際のサービスページは以下の通りだ。

中には約2,100万円で取引されたデジタルトレカもあるようだ。トレカといえば、従来の紙の形態が真っ先に頭に浮かぶ私にとっては、「こんなものが流行っているのか...!」と隔世の感を禁じ得ない。

2021年8月31日には、GMOアダム株式会社が、NFTのマーケットプレイスである、「Adam byGMO」の提供を開始した。

β版サービス開始時点で、立ち技格闘技・K-1やYouTuber・ヒカル氏のコンテンツのほか、総勢36名の漫画家・イラストレーターによる作品等の多くのファンを持つデジタルコンテンツ計1,192点の出品・販売が行われているようだ。(GMOアダム株式会社プレスリリース)

このように、日本に於いてはプラットフォームが最近リリースされ、段々とNFTにアクセスし易くなってきたのが現状だ。

今後のNFTとか、まとめ的なもの

2021年に入ってから、大きな拡がりをみせているNFTだが、バブルの可能性も指摘されている。世界最大のNFT取引プラットフォームである、「OpenSea」では取引額が異常な程、加熱しているようだ。

とはいえ、今後NFTはバブルが弾けたとしても、有用な技術であることには変わりない。様々な分野で活躍されていくポテンシャルがあり、もっと身近なものになっていくのだろうと思う。

さて、このリサーチ記事を書くにあたって、私も様々な記事を読む機会を得ることができた。遅ればせながら、私も「CryptoKitties」と、「OpenSea」を始めてみようと思う。元々、ビットコインに関しては少量を買って持っているので、転用しつつ、"新しい技術に触れる"という観点から遊んでみようと考えている。

NFTに実際に触れてみた体験も、またエッセイにしたためようと思うので、気長に待っていていただければ幸いである。

ではでは。

(taro)

p.s. 早速、OpenSeaでアカウントを作成してみた。今後、自分の作品や、共同で作ったもの等をアップしていきたいと考えている。

https://opensea.io/torototoro


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