引っ越しと転校と友達と。

我が子は親の仕事の関係で
国を跨ぐ引っ越しを何度も経験している。

私自身、大学院の時に家を出るまで
一度も引っ越しをすることなく生きてきたので
幼少期に引っ越しはもちろん、転校もしたことがない。

それが旦那さんとの結婚を決めてから、
会社の独身寮からの引っ越しを最初の1と数えると
結婚してからの13年間で国内外合わせて8回の引っ越しをしている。
そのうちプロの手を借りたのは3回だけで、
残りは友達の力を借りつつほぼ夫婦で乗り切ってきた
という事実にも改めて驚いてしまうけど、
なかなかひとところに根を張って
じっくりと腰を据えて暮らしていないね、13年間で8回って。

子どもたちが未就学児の間は、
環境の良い場所で家族のサイズに合わせた家を探して
値段もそこそこなところを借りていた。
(日本では持ち家だったけど3年しか住めなかったな…)

息子たちが育ってくると学校のレベル(学区)はもちろん、
築いてきた交友関係を崩してしまうのではないかなどと、
引っ越しが子どもに与える影響の重みを感じるようになった。

長男は、小学校から数えるだけでも
5つの学校を経験している。
改めて数えてみて驚いた。。。
小学校期間のうちで5回も転校していたのか。

次男は今の小学校で3校目。
三男は2校目。

子どもたちへの教育レベルを考えても
今の学校は良い環境だと思えるので
このまま少なくとも数年は
この場所に落ち着いて暮らしたいと願っている。

これだけ頻繁に引っ越し、転校を経験していると
クラスメイトとの交友関係を深めるのには時間が足りず
彼らに「地元」と呼べる場所を未だに作ってあげられていないことが
かなり気にかかり、申し訳ない気持ちでいる。

しかし幸にして3人兄弟なので、
新しい土地でも遊び相手には困らず
家で暇を持て余すようなことはなかった。

また競技活動を通して
週末になれば会える仲間がどの国にもいたことが
彼らにとっての大きな安心感に繋がったように思える。

週末必ずといってもいいくらい顔を合わせる友達。
レース結果や練習過程を共有することで話ができる友達。
離れて暮らしていても、いつでもつながれる友達。
スポーツを中心に交友関係が広がっていき、
息子たちの名前を呼んでくれる仲間がどこにでもいる、
それは子どもたちにとっての安心感でもあり、
親にとっての安心感でもある。

そんな友、仲間の存在に支えられて、
国を跨ぐ引っ越しも乗り越えられているんだろう。




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