イギリス人はモチモチが嫌い。
執筆者:大阪人
先日投稿した記事
でも触れましたが、イギリス人はモチモチという食感にほとんどなじみがありません。そもそも、モチ米から得られる食感はけっこう独特で、唯一無二な感じがあります。
我々日本人は幼いころから餅を食べており、何に入れても遺憾なく食感の彩を加えるこの食品が大好きです。少なくとも僕の周りでは餅が嫌いな人を見たことがありません。粉モンからデザートまで何でもありの餅。
モチモチというのはそれほどポピュラーな食感であり、我々にとっては当たり前すぎたのです。しかし、こちらに来て周りを見渡すと、不思議なことにお餅にとって代わる食品が全く見当たらないのです。餅米の弾力は独自性抜群で、パンのモチモチやグミの食感とは全く異なるものだということです。そのため、餅や団子に近い弾力を持つタピオカはあまりイギリス人ネイティブには受け入れられにくいのかもしれません。僕が御馳走したタピオカも、豚の脂身なんて表現をされてしまいました。
私の見る限りなので、実は意外と人気があるのかもしれませんが、少なくともモチモチになじみがないという仮説から、僕はイギリス人タピオカとか餅好きじゃない説をけっこう支持しています。
そもそも、欧米人がモチモチをあまり好まないんじゃないかと思った発端は、京都で食べ歩きをしていた時のこと。
デカみたらし団子を頼もうと列に並んでいた時、前にいた欧米人風カップルが注文を終え、珍しそうに団子の写真を撮っていたのです。しかし、出来立ての団子を一口食べるや否や渋い顔になり、「Sticky!!」と罵ったのち残りの団子を捨ててしまったのです。
餅を世界最強のお菓子やと思っていた僕はビビりました。
おいマジかよ。。。じゃあワシが食うやん!!!!!
なんて思いましたが、そこで私はなんとなく文化の違いを垣間見た気がしたのです。
以前NHKで見た番組でもやっていましたが、和菓子が苦手な外国人がけっこう多いという特集。餅の食感もそうですが、小豆を受け入れられない人が多いという結果でした。普段豆を主食として食べている国の人は、それを甘く煮込むという発想があり得ないようです。フルーツサンドなんかも同様ですね。
ということからも、考えたこともない食感や、生まれながらの環境と逆行している味付けなんかには拒否反応を示してしまうのかもしれませんね。
つきたての餅、マジでうまいのにな~~。
おまけ
ただ、一つ気になったのは、日本の代表種でもある、ジャポニカ米。日本や韓国、一部中国で食べられていますが、イギリスでもSticky Riceというくらい粘り気があります。
なぜかこちらは周囲に聞くと結構評判が良かったのです。
普段の食事でお米を食べるとき、イギリス人の多くはやや硬めでパサッとした食感のお米を食べています。インド人が多い国なので、それに準じたお米を使うカレーなんかをよく食べるからだと思います。
そのため、カツカレーをイギリス人にふるまった時に日本の米がダメかもなーと思い、聞いてみたのですが、
「全然平気よ。」という返事が返ってきました。
いや米はいけるんかい!!!!!
食感調査、まだまだ続きそうです。
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