見出し画像

クリエイターさん、こちらが見積書です!(無料DL)

1 クリエイターやフリーランスの方々との出逢い

 弁護士になって10年ですが、1年ほど前から、狭い範囲で完結してしまいがちな法律事務所の世界から飛び出し、クリエイターの方やフリーランスで活動されている方と交流する機会が増えました。

 みなさんのお仕事の進め方とお聞きする機会もありました。

 実際、契約書を作った方がいいと思いつつも、なかなか作れないため、クライアントに見積書を送って、依頼されれば仕事をしているという現状が分かりました。

 それならばせめて、身を守るための見積書が必要だろうと思い、解説付きの見積書のドラフトを作成しました。

2 契約書と見積書のイミ

 契約書を作成しなくても、契約は成立します。コンビニでおにぎりを買うときも、売買契約を締結していることに変わりはありません。あくまでお互いの意思の合致、すなわち一方による契約締結に向けた申込みとそれに対する相手方の承諾があれば、口頭でも書面でも契約は成立するのです。

 クリエイターの方の場合、契約書がない時は、見積書の送付が契約の申込みと評価され、それに対する依頼が承諾となり、意思の合致が認められることになります。

 そのため、見積書の内容やそれに対する依頼の内容をもとに合致した内容がそのまま契約内容になってしまうのです。そのことを踏まえた見積書の内容を作ることが結果的に自分の身を守ることにつながります。

 特に重要なのが、著作権の帰結です。何も決めなければ著作権は創作者であるクリエイターのものとなります。著作権を全てクライアントに譲渡するのであれば、その旨明記し、料金にも反映させるべきでしょう。ただし、ポートフォリオとしての利用を想定しているのならそれも明記しておくべきです。もし、著作権を譲渡しないのであれば、利用許諾の範囲を明確に決めておくことが必要となります。

3 見積書案ダウンロード

 wordもPDFもダウンロードできるようにしていますので、ご利用ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?