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〈そばめし〉第5回 新長田で愛される味「ゆきちゃんのにくてん」

須留原光浩さんは、新長田の洋菓子店「パティスリー・ド・ロマン」を先代であるお父さんから受け継ぎ、50年以上続く店の二代目としてお店を切り盛りしています。お店を継いだ光浩さんの手腕で百貨店に売れるようになって来た頃、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、売り上げの3分の1を占めていた百貨店の催事が全てキャンセルになってしまったといいます。

そんなとき、昔から作り続けてきたバタークリームを使ったカップケーキ「たぬきケーキ」が、ブロガーの紹介がきっかけで大人気となり、新聞社の取材がくるほどになりました。「たぬきケーキがお店を救ってくれた」と、現在では自身で描いたイラストでたぬきケーキのグッズを作っています。

そんな須留原さんの「一番のごちそう」はお好み焼き屋「ゆき」の「にくてん」です。
お好み焼きの原型となる食べ物で、薄く焼いた生地の上に具材をのせて焼いたもの。食べ方にはルールがあり、ソースではなく醤油ベースのタレを塗って、七味をかけてコテで食べるのだそう。お店の強いこだわりが感じられます。初めての友人には「ソースと醤油のそれぞれの違いを感じて欲しい」から、ソースと醤油を注文し、半分ずつ分けて食べ比べしてもらい、ごちそうとして振る舞うのだそうです。「こじゃれたものが似合わん新長田には、お好み焼きって最強なんよなぁ。」と楽しそうに話してくれました。


次回、「そばめし」もお楽しみに!
→To be continued…