不完全な写真の良さ
今日、嵐田大志さんの「カメラじゃなく、写真の話をしよう」を読んだ。
気になった項目の1つに「不完全性の美」という項目がある。揺らぎという感覚は写真に撮って大切だという。揺らぎとは、ピントや構図などがどこか不完全でズレがあることだそうだ。その不完全性が「抜け感」を生み、緊張感を和らげたりする役目を果たす。
揺らぎと聞いて、まず思い出したのが何年か前に家電で流行った1/fゆらぎという概念だ。これは、川のせせらぎの音など、規則性のあるものと不規則性のあるものが混ざったもののこと。これにより、脳はリラックスするという概念だ。
揺らぎの作り方もいっしょに書いてある。「マニュアルフォーカスでピントを甘くする」「シャッターを切る瞬間をズラす」などが書いてある。自分の場合は、構図で意外性を出す写真が好きだ。物の形の面白さを、意外性のある構図は魅せられる。人間で言うと、ギャップがあるということなのかもしれない。普段見ているものが、違った見え方をしたりして、新たな面が見える面白さがある。
偶然撮れた写真が面白いことがある。脳は、順序など法則のあるものが好きであるが、それを少し崩す揺らぎが、脳にとっては面白いのだろう。
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