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「新長田を彩るプレイヤー ~新長田のまちとダンス~」-Part2-


誰もが“表現”できる場を新長田に! 

~DANCE BOXの取り組み~

DANCE BOX・事務局長「文さん」


-記者-
“いま”一番取り組んでいること、力を入れていることは何ですか?
-文さん-
結果的に一番力を入れているのは「こんにちは、共生社会(ぐちゃぐちゃのゴチャゴチャ)※①」というプログラムですね

※①障害者との協働を入り口とした共生社会実現へのモデル作りから、社会的・政治的課題を持つマイノリティーとの共生社会実現を繋げていくことを目指しているプログラム

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-記者-
具体的にどういったことをされているんですか?
-文さん-
例えば、芸術や文化を通じての新しい出会いや、コミュニケーションの方法が違う人とも対話が生まれればということで
聴覚に障害がある人とのコミュニケーションの一つに筆談があるんですけど
去年実際に筆談で会話するととても賑やかだったんですよ
-記者-
インターネットのブログとかで盛り上がるようなイメージですかね
-文さん-
そういうイメージですね
今やっているミーティングを筆談でするような感じなんですけど、それがすごい面白かったんですよね
聴覚に障害がある人たちと手話で会話しようとすると、手話がわからない人たちがマイノリティーになってしまうので、それを乗り越える何かがあると面白いなと思っ
て、企画してみたんです
-記者-
とても良い企画ですね
-文さん-
ただ、いわゆる共生社会という考え方はあまり好きではないんです
そんな風に言わんでもそれが普通やんって

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みんな違うし、好きなものも、身長も、足のサイズも違うしっていう
なんか違う人が集まるっていうのが社会でしょ
それをわざわざキャンペーンみたいに共生社会とか言っているのは気持ち悪いな、と思いながらやってます
-記者-
なるほど・・・
-文さん-
普通に車いすの人も、目の見えない人も、聞こえない人もかなりうちの劇場関わっていると思うんですよ
本来ならば別にそれをプロジェクト化しなくても、今日見に行ったお芝居で
“ああ、あの足の動かない人も普通に出てる”、とか“踊ってる”
とかなんかそういう現場になればいいなって思っています
いろんな人がそれこそ舞台、客席、場所、プロジェクトにも関わるし
今取り組んでいることとしては、それぞれがアクセスできる広場をつくりたいっていうのありますね
-記者-
あらゆるバックグラウンドの人が集えるような表現の場をここでつくっていけたらと
いうのが、今力を入れたいと思っていることですか
-文さん-
力は全部に入っているんですけどね、多分
でもまあ取り組んでるのはそうかな、ちょうど今年で3年目なんですけど
-記者-
もう3年もされてるんですね
-文さん-
3年もなんですかね
一応5年のプロジェクトとしてやってて、あと2年でどうできるのか
どうなれば成功、不成功というものでもないんですけど

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-記者-
何をクリアできればというのはないけど、
今よりももっと新長田DANCE BOXを拠点に、地域の誰もが関われるような場をもっと
作れたらという思いがあるんですね
-文さん-
そうですね
皆さんは「新長田アートマフィア※②」ってご存じですか?

※②神戸市長田区の新長田地域を中心に独自の拠点を運営しながら、表現活動を支援する人々の集合体。各々の拠点は、病院、クライミング・ジム、古民家、コミュニ
ティ・スペース、多世代シェアハウス、アトリエ、事務所、劇場、自宅のように用途も属性も多岐にわたる。

-文さん-
メンバーはそれぞれやってることは違うけど、みんな地域の誰もが関われるような場を作っていきたいと思いながらやっていると思います
様々な立場の人が、それぞれの場所で同じようなことを発想して
みんながそういう発想になっていけば、街全体が寛容に、優しくなりますよね
それが既に立ちあがってるこの新長田のまちはやっぱりいいですよね

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