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要領の悪い人が最小の努力で最大の成果を出す3つの方法【エフォートレス思考】

「頑張っているのに成果が出ない」
「自分は要領が悪いとつくづく思う」

などと悩むことはありませんか。

この記事では『エフォートレス思考』をもとに、要領の悪い人が最小の努力で最大の成果を上げる方法を紹介します。

前著『エッセンシャル思考』の解説はこちら

最小の努力で最大の成果を出す3つの方法

本ではマインド→方法→仕組み化の順番で解説されていますが、あえて2番目の「方法」から紹介します。

方法の部分が最も重要だからです。この章の内容のみでも覚えて、実践するだけで効果はあります。

①初動を最小化する

作業に取りかかるときは、とにかく初めの行動を小さくすることが重要です。

ここが『エフォートレス思考』の肝の部分です。

やるべきことがあるのに、気分が乗らずなかなか動きだせないといった経験は、誰にでもあるでしょう。

それはなぜかというと、何から始めればよいかわかっていないからです。

だからこそ、明確で簡単な行動を一つ起こすことが重要です。

たとえば、明日までに提案資料を作らなければならないとします。

この場合、最初にやるべきことは「パソコンを開く」です。

パソコンを開くぐらいなら、誰でもできますよね。もしそれでも面倒に感じるなら、まだ行動が大きいです。

✓最小の行動の例
・机に向かう
・スマホを閉じる
・ベッドから起き上がる

これくらい簡単にしても問題ありません。

重要なのは、初めの一歩を踏み出すことです。

初めの行動さえ起こせれば、次から次へと手が動きます。そうなれば、あとは流れに身を任せるだけです。

✓まとめ
・初動はとにかく簡単に
・一度行動を起こせば、あとは体が勝手に動く
・それでも動けない場合は、初めの一歩が大きすぎる

②ゴールをイメージする

作業前には、ゴールを明確にイメージすることが大切です。

これは、完璧主義を捨てるための行動です。

完璧主義の人は、修正を繰り返す癖があります。

それではいつまでたっても作業が終わらないばかりか、ある時点で修正にかかるコストが、修正で得られる効果を上回ります。

つまり修正をすればするほど、損をするということです。

完璧主義の人が修正を繰り返すのは、目指すべき場所がわかっていないからです。

作業に取りかかる前に、作業が完成した状態を1分間でイメージしてみましょう。

目指すべき場所がわかることで、集中力もアップします。

✓まとめ
・作業前に、1分でゴールをイメージする
・イメージ通りになったら、作業を終了する

③無駄を徹底的に省く

作業をするときは、無駄な手順を徹底的に省きましょう。

無駄が多いほど、動きが鈍くなるからです。

たとえば、今度打ち合わせをするクライアントがzoomを初めて使う場合、あなたならどのように手順を説明するでしょうか。

✓無駄が多い例
1. 当日までにzoomのアプリをインストール
2. あらかじめマイクやイヤホンのテストを実施しておく
3. 当日になったら、お送りしたリンクにアクセスする
4. …
5. …
✓無駄を極限まで省いた例
お時間になりましたら、下記のリンクにアクセスをお願いいたします。
(リンク)

どちらの方が簡単にできそうかは、一目瞭然でしょう。

これは作業をする場合も同じです。

やらないことを増やすと、本当に価値のあることに集中できます。

作業を完了させる一番簡単な方法な何か?」と常に自問自答することがポイントです。

✓まとめ
・無駄な作業はないか、常に見直す
・作業を完了させる一番簡単な方法を考える

要領が悪さから脱却するためのマインドセット

「こんなに頑張っているのに結果が出ない…」と悩んでいる人は、以下のように考えてみましょう。

「頑張ってなんとかする」は間違いと知る

ボリュームの大きい仕事に取りかかるときや、追加でタスクが振ってきたときに「頑張って終わらせよう!」と考えるのは、間違いです。

なぜなら、頑張りの量と成果は比例しないためです。

2倍の時間をかけたからといって、成果が2倍になるわけではありません。むしろ、頑張りすぎるほど努力量と成果が釣り合わなくなります。

その代わりに「どうすればこのタスクを楽に終わらせられるだろう?」と考えましょう。

頑張った人が偉いのではなく、少ない労力で成果を出す人がスマートであると、発想を転換させることがポイントです。

✓まとめ
・成果は頑張りの量に比例しない
・×頑張った人が偉い
 ○楽に成果を出している人はスマート

目の前のことに全集中する

いわゆる「フロー状態」のことです。

マルチタスクはNG。一つの作業に全集中することで、かえって作業が早く終わります。

また集中している間は、自分が「頑張っている」と感じません。

ただ目の前の作業をこなすことに意識が向いているため、気づいたら終わっていた、なんてことが起きます。

まさにエフォートレスな状態です。

✓まとめ
・目の前のタスクに全集中する
・集中しているときは、辛さを感じない

仮眠や休憩を積極的に取る

仮眠やちょっとした休憩は、パフォーマンスを上げるために不可欠です。

疲れている、パフォーマンスが落ちていると感じたときは、1分でもいいので休憩をしましょう。少しの間、目を閉じるだけでも効果があります。

仮眠が取れる状況なら、20分程度取るのがおすすめです。

そもそも、日中に仮眠を取ってはいけないというルールはないので、罪悪感を持つ必要はありません。

人間の脳はパソコンと同じで、不要な情報がたまるとパフォーマンスが落ちます。

適度に仮眠や休憩を取ることで、その間に脳が情報を整理し、リフレッシュできます。パソコンでいう再起動と同じです。

✓まとめ
・パフォーマンスが落ちていると感じたら、即仮眠・休憩
・仮眠や休憩=脳を再起動する作業

仕組み化で「要領が悪い」から脱却する

エフォートレスな状態とは、これまで紹介した行動を仕組み化できている状態を指します。

仕組み化ができているということは、努力を伴わずに行動できるということです。

行動を仕組み化する3つの方法を紹介します。

原理原則を学ぶ

原理原則は、一生役に立つ知識です。原理原則は、あらゆる場面で応用ができます。

つまり、一度学べばこの先ずっとその効果を得られるということです。

『エフォートレス思考』では、読書は一番レバレッジの高い行動と書かれています。

重要なことは、読書をして知識の木を育てることです。

✓まとめ
・原理原則を学べば、あらゆる分野に応用できる
・そのためには、読書で知識を身に着ける

時間をかけて人に教える

自分にとって重要度の低い仕事は、どんどん人に振りましょう。

ところが、ここに一つの落とし穴があります。

人に振るより、自分でやった方が早い

これは本当によくあります。

しかし、最初は時間をかけてでも、人にやり方を教える方があとあと楽なのはわかっているはずです。

一度相手がやり方を覚えれば、自分は何もしなくても相手が成果を上げてくれます。

最初を我慢ができるかが勝負です。

✓まとめ
・自分にとって重要ではない仕事は、人に振る
・最初は時間をかけてやり方を教える

できるものは全て自動化する

行動を仕組み化するには、自動化が有効です。

自動化された行動には思考が伴わないので「無意識」と言うこともできます。

自動化のメリットは、コンディションによらず一定の成果を出し続けられることです。

✓自動化の例
・パソコン作業で自動化できるものは、パソコンにやらせる
・記憶ではなく、チェックリストを使ってミスを減らす
・「AをやったらBをする」と行動をパターン化する
・毎日着る服を決めておく

パソコンはミスをしません。チェックリストを使えば、記憶に頼るよりも確実にミスを減らせます。

自動化された行動には努力がいらないので、これこそまさにエフォートレスな状態といえます。

✓まとめ
・できるものは全て自動化する
・行動を自動化すると、常に一定の成果を上げられる

頑張らなくても結果は出せる

要領の悪い人が、最小の努力で最大の成果を出す方法をまとめます。

✓エフォートレス思考まとめ
・初動はとにかく簡単に。無駄は徹底的に省く
・×「頑張ろう」○「どうしたらもっと楽にできるだろう?」
・行動を自動化し、常に一定の成果を上げ続ける

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