他社での競争に必要な“RBV理論”について小林裕一郎が語ってみた!

小林裕一郎は、ある企業がある市場で独占状態となると、いろいろと支配が及ぶのではないかと考えています。

例えば市場に出回る商品を少なく設定して、価格を上げていき利益を伸ばしたり…。
独占となれば他の競争企業もいないのでそのような施策も容易に成り立ちます。

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このような普通の状態では獲得できない利益を“レント”と呼びます。

先ほど述べたのは“独占レント”と呼ばれるものです。
ではほかにもレントの種類はあるのでしょうか。

レントの源泉を自社の内部にある希少価値のある経営資源から競争優位にたち、レントを獲得するケースがあることを、私、小林裕一郎も尊敬する経済学者であるデムセッツが発見し、これを“リカードのレント”と名付けました。

リカードのレントを獲得するための競争優位を、社内の経営資源から見つけようというのが「RBV理論」です。

RBV理論(資源ベース理論)は、4つの性質から社内の経営資源をとらえ、希少価値のある資源をもとに競争優位に立てるかを判断します。

①特質性
②模倣不可能性
③競争の事前制限
④取引不可能性

①特異性は、実際の商品や自社の組織が特異なものかどうかの天秤にかけるものです。
他の企業と同じような商品や組織では差別化は図れないですし、価格のみの競争になってしまいます。

②模倣不可能性は、自社の経営資源である組織体制や商品またノウハウなどが、競合他社に真似されるものではないかどうかです。
そもそも真似できないような独自性のあるものであるか、もしくは知的財産権や法的な手段を活用してがっちりと守らなくてはなりません。

③競争の事前制限とは、競争を目の前にして“戦える組織”を作れているかどうかを判断するものです。
戦い以前に、技術面や資金面に置いて、社会の荒波に耐えられる組織かどうかという意味です。

④取引不可能性とは、自社がもつ経営資源は他の場所で取引されていないかという判断です。

例えば、特異な商品Aを作るのに特別な部品Bが必要だとしましょう。
もしもBがホームセンターで手に入るようなものであれば“取引不可能性”は満たしていないということになります。
逆にBを完全に自社製造にしていれば満たすという事です。

この4つの性質が会社の競争優位を支えているということですね。

小林裕一郎的にも、すこし小難しいお話ですが、経営が得意な方は、さらに意識してビジネスに取り組んでみてはいかがでしょうか。

以上、小林裕一郎でした。

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