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コンサルタントに依頼する前に自店でしたほうがいいこと

あけましておめでとうございます。

気が付けば1月も6日が経っていました。まだまだnoteを開く習慣がついていないようです。今年はまずは週2回は開く(書く)ようにしたいと思っています。

さて、今朝はメインにしているアメブロにこのような記事を書きました。


地方の商店で起きていること

私は店舗向けのコンサルティングをしていますが、自分が住んでいる京都のお店からはほとんど依頼がありません。圧倒的に地方のお店からの依頼が多いです。

そこでよくあるケースがほぼ、夫婦で営んでいるお店。

ご主人は営業で外回り、奥様がお店番。(呉服や宝飾品などの場合)

もしくはご主人が職人で、奥様がお店番。(ケーキ屋さん、和菓子やさん、陶芸、〇〇細工など)

そういった中で、奥様がご主人の才能を喜んで支えているケースと、バチバチに夫婦仲が悪くなっているケースがあります。

前者はもちろん問題がなく、奥様がお店をよりよくしたい!という願いを込めて、呼んでいただくことが多く。

後者は、ご主人が

「うちの嫁、全然わかってなくてさあ。先生からガツンと言ってやってよ」みたいな呼ばれ方をすることが多いです・・・

これが超絶やりにくくてですね。伺って挨拶をするかしないかのうちに

「なんやねんこの女」と見られている感がスゴイ。そんな中、旦那さんは上記のような感じだから

「じゃ、センセイ、あとはよろしく。嫁にちゃんとやるように言っといて」

と、どこかへ行ってしまうのです(製造だったり、営業だったり)


改善点に気づいているのは、お店番をしている人

そこから、奥様とのヒアリングが始まります。

普段、試行錯誤されているのはよくわかりますから、まず店内をぐるっと見渡して、工夫されているところは絶対に褒めます。

「このPOPわかりやすいですね!すごくいいと思います」

「そうですか?でも夫は商品の邪魔になるから要らないっていうんです」

「え?これがなかったら、もっとこの商品、素通りされちゃいますよね。だからあったほうがいいと思いますよ!」

「本当ですか!よかった!」

お世辞ではなく、本当に世のお店を守っていらっしゃる奥様は、創意工夫をされているんですよね。でもそれを気づいてない(もしくは自分の思った通りじゃない)という男性多し。

「本当はここにこういう棚が欲しいんですけど、夫は要らないっていうんです」

「そうなんですね!それはあったほうがいいですね。ちょっと今の棚だと低いので、取りにくいし見にくいです。今度〇〇さんのところでも使えそうな補助金があるので、申請してみましょう。商工会の方にも言っておくので」

「助かります!夫は、私の言うことは聞いてくれなくて・・・」

という感じで会話が進んでいきます。

なぜか専門家(この場合は私)が言うと、じゃあ、棚は買いましょう、ということになるのですが、奥様が言うと通らない。一時が万事、そのような感じだそう。

コンサルタントを呼ぶ前にしてほしいこと

近い関係だとそうなってしまうのもわからなくはないのですが、もうちょっと奥様(もしくはお店番をしている女性スタッフ)の言うことも聞いてあげるといいと思います。

実際、到着して、10分20分見ただけの私と、奥様が日ごろお客様を接客しながら感じていることって、全然違うので。

もちろん目垢がついて、わからなくなっているところは私から指摘させていただきますが、日々こうしたほうがいいのに、を感じている奥様の改善点を取り入れたほうが、よっぽどリアリティがある改善が出来ると思うのです。

とはいえ、その通訳(翻訳?)をするのが私の仕事なのかもしれないので、どうにもうまくいかないときはご依頼いただけたらと思います。

その後、奥様と意気投合し

「子供が小さかったころ、運動会を見に行きたかったのに、行きたいと旦那に懇願したら、店があるのにどうすんねん、勝手に行けや」と言われた話とか

「自分は商工会の活動で講座やら会合やらに出て、しょっちゅう飲みにも行くのに(コロナ前の話です)、自分は土日夜関係なく店番をさせられていて、同窓会にすら何年もいけていない話」

などを聞くことになります。

ここまでくると、積年の恨みも混ざって、恐らくお二人での解決は難しくなってくるので、私が入らせてもらったほうがスムーズかなと思います(笑)

今日書きたいことをまとめると、

コンサルタントを呼ぶ前に、自店で出来ることを話し合ってみよう

です。

もちろん私自身呼んでいただけるのはめちゃくちゃ嬉しいのですが、まずお店の中の方(ここの例だと奥様)が実はアイデアをたくさん持っていることがほとんどです。しかし、言っても否定される、取り入れてもらえない、ということが長年続いて、あきらめてしまっている人も多いのでもったいないです。

奥様側も、知識というか、裏付けがない分、

「私、自分の好みで言ってるだけなのかしら」

という自信のなさなどもあるので、そうなってしまいがち。

でも購入する人が女性で、お店番も女性(奥様)であるなら、購入者に近い感性を持っているはず!ぜひ、否定せずに、一度案を取り入れてあげてほしいなと思っています。

お店は奥様に一任している!というお店のほうが、結構うまくいっているお店、多いですよ!

今日書きたいことは以上です。

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小売店のブランディングから一歩踏み込んだ、理念や想いを形にするお手伝いをするコンサルティングをしています。店舗ディスプレイ、POP、ラッピング、ライティングで見せる発信のコツをお伝えしています。