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飲食業界と白亜紀末期の恐竜との類似点

飲食業界周辺では、やはりデリバリーが活況を呈しています。
コロナ前であれば、ここまで躍進するとは誰も予想できなかったことでしょう。
飲食業界は今、物凄く大きな転換期を迎えています。(もちろん、飲食業界だけに限りませんが。)

今のコロナ禍の状況をカンブリア爆発に例え、カンブリア紀に生物が目を得たことをきっかけに多様性が一気に増大したように、コロナ以降はデジタル化をきっかけに飲食店の多様性は一気に増大するだろう、という話を聞きました。
なるほど、と思いましたが、私は少しニュアンスが異なるかな、とも思いました。
私は今の飲食業界の置かれている状況はカンブリア紀ではなく、白亜紀末期に近いと思います。
約6600万年前、メキシコのユカタン半島沖に小惑星が衝突したことがきっかけで、当時地上を支配していた恐竜は、現生鳥類に繋がる一部の種を残して絶滅しました。
小惑星衝突による直接的な破壊で恐竜の大半は死滅しましたが、絶滅に決定的であったのはその後の長期的な環境変化でした。

これを飲食業界の今の状況に例えるならば、隕石衝突とはまさにこのコロナ禍、その後の長期的な環境変化とは「新しい生活様式」など私たちの価値観の変化でしょうか。
その結果、例えば有数の一等地の路面店のように家賃だけで相当大きな固定費を抱えている飲食店は、巨大な体躯を誇る恐竜のように、その環境変化に耐えることは難しくなるでしょう。
逆に、ゴーストレストランのように固定費を極力抑えたビジネスモデルについては、さながら飛ぶために体を小さくした鳥類のように、この環境下で生き残り、その後さらに爆発的進化を遂げていくかも知れません。
あるいは、爆発的進化といえば、恐竜絶滅後に爆発的進化を遂げ地上を支配した私たち哺乳類を思い浮かべます。
飲食業界も同様に、これまで飲食業界が担っていた役割を飲食業界とは全く異なる業界が担うことになり、その後多様化していくことになるかも知れません。

ここまでは私の妄想ですが、あながち大きく外れていないと思います。
このコロナ禍はそれほどまでに大きな衝撃ということです。
これは飲食業界に限ったことではありません。
この衝撃を真正面から捉え、これまでの常識を全て疑い環境に適応していく努力をしなければ、例え大手企業であっても絶滅していく時代に入ったということです。

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