いいぞ

高校時代の同窓会の案内が来た。たくさん思い出すことはあるが、今日は英語の先生のことを書きたい。その先生は、当時、もうどちらかというとおじいちゃんに近い年齢だった。授業はバシバシ生徒に答えさせるスタイル。とても厳しくて、しっかり予習をしないとすぐにバレてしまう。その代わり、先生に投げかけられた問題にきちんと正解できると、「いいぞ◯◯」「よく勉強してるぞ」と短い言葉だけど、ニコッとして褒めてくれる。
私は子どもの頃から英語は好きな科目だったから、英語の予習もよくしていたし、先生から何度もその言葉を掛けてもらった。すごく嬉しかった。嬉しいからこそまた勉強もするし、勉強すればまた褒めてもらえて、まさに相乗効果であった。
40人のクラスで、1時間の授業の中、答えるのはせいぜい1、2回だったけれど、先生のそのひとことで、家で予習した時間全体の努力を認めて褒めてもらっている気がした。
私自身も、「いいぞ」と、誰かのことを短くともきちんと褒め称えることを忘れずにいたい。

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