私の四字熟語辞典

#漢検1級受験の好資料 #私の創作  #漢検1級に挑戦

あいきこつりつ

哀毀骨立

親を亡くしてすごく悲しみ痩せほそる。

あいきょうちょうそう

哀矜懲創

人に懲罰をくわえるには、思いやりの心が必要(蘇軾)。

あいこうへんや

哀鴻遍野

敗残兵や難民がいたる所に見られる惨澹たるさま。

あいまいもこ

曖昧模糊

物事の状態がぼんやりしてあいまいな様、ぼんやりとしてはっきり見えない様

あいようように

愛楊葉児

浅い知識で満足し、より深い真理を求めようとしない。

あくはつとほ

握髪吐哺

賢者を求めるのに熱心。 類 一饋十起

あさせあだなみ

浅瀬仇波

思慮の浅い人は、些細なことに大騒ぎする例え。

あじゃくむせい

鴉雀無声

ひっそりしていて声ひとつしない。

あそうせいほう

鴉巣生鳳

鳶が鷹を生む。

あたらしんみょう

可惜身命

体や命を大切にすること。 対 不惜身命

あつあくようぜん

遏悪揚善

勧善懲悪。

あびきょうかん

阿鼻叫喚

阿鼻地獄と叫喚地獄 むごたらしい光景。

あふげいごう

阿附迎合

人にへつらい、阿ること。類 迎合追従

あめいせんそう

蛙鳴蝉噪

役立たずの議論や内容のない文章。

あゆついしょう

阿諛追従

おもねて、心がかよわぬ仕業。

あんえいこきゅう

晏嬰狐裘

高貴な人が質素に暮らすこと。晏嬰は春秋時代の名臣 言行録が有名

あんかんてんせい

安閑恬静

ゆったりとして静か。

あんこうきゅうへい

按甲休兵

戦いをやめること。 按は、おさえる。 類 按甲寝兵

あんしゃほりん

安車蒲輪

老人をいたわり手厚く遇する例え。

あんせんしょうじん

暗箭傷人

闇討ち、中傷など卑劣な行い。 類 含沙射人 含沙射(せき)影 

あんちゅうもさく

暗中模索

暗闇の中で手さぐりで捜すこと、転じて、手がかりなく物事を探し求めること

あんぺいふどう

按兵不動

好機の到来をじっと待つこと。 按は、おさえる。 類 按軍不動

いいせいい

以夷征夷

他人の力を用いて自分の利をはかる。 類 以夷攻夷 以毒制毒

いいだくだく

唯唯諾諾

言いなり。

いきけんこう

意気軒昂

意気込みが盛んで、奮い立つさま。

いきそそう

意気沮(阻)喪

気力を失い元気がないこと。

いきんかんきょう

衣錦還郷

出世して故郷に帰ること。 類 衣錦之栄 対 衣繍夜行

いきんしょうけい

衣錦尚絅

才能などを表にださない。絅は、うすぎぬ。 尚は、くわう。

いきんのえい

衣錦之栄

成功して故郷に錦を飾る名誉をいう。

いくいくせいせい

郁郁青青

香りが盛んで芳しく青々と生い茂るさま。

いけんいっせつ

夷険一節

逆境にも節操を変えない。 類 雪中松柏 歳寒松柏 中流砥柱

いこふよく

為虎傅翼

強い者にさらに力をつける。

いこみき

已己巳己

似たもの同士で区別がつかない。

いこみき

已己巳己

み、シは上、  イ、やむ、すでには中

いこみき

已己巳己

おのれ、つちのと、キ、コは下

いしゅうやこう

衣繍夜行

出世しても故郷に錦を飾らなければ誰も知らない。

いちいんいったく

一飲一啄

人が分に安んじてそれ以上求めないことの例え。

いちぎょうざんまい

一行三昧

心をひとつにして仏道修行に励むこと。

いちじつのちょう

一日之長

経験や技能などがほかより少し優れていること。

いちじゅうさいじゅう

一入再入

布を幾度も染めること。染色の濃いこと。

いちもくりょうぜん

一目瞭然

ちょっと見ただけではっきりと分かること。

いちやけんぎょう

一夜検校

ごく短い間に裕福になること。

いちりょういっちょ

一竜一猪

学ぶと学ばぬとによって著しく賢愚の差ができること。

いちるせんきん

一縷千鈞

非常な危険。一糸で重いものをつる。 類 累卵之危(韓非子)

いちれんたくしょう

一蓮托生

事の善し悪しにかかわらず行動や運命を共にする。

いっかけんぞく

一家眷属

一族、親族、身内、うから、やから、従者、一族郎党、腹心

いっかんふうげつ

一竿風月

自然の中で悠々自適に過ごすこと。 類 採薪汲水

いっきかせい

一気呵成

物事を大急ぎで仕上ること。

いっきじゅっき

一饋十起

賢者を求めるのに熱心なこと。 類 握髪吐哺

いっきょいちえい

一虚一盈

世は常に変化する。

いっきんいっかく

一琴一鶴

役人が清廉なことの例え。

いっこけいせい

一顧傾城

絶世の美人の例え。

いっこせんきん

一壺千金

普段は価値がなくても時と場合で大いに役に立つ。

いっしゃせんり

一瀉千里

物事を非常に速く勢いよくすること。

いっしゅいっぺい

一種一瓶

めいめいが一品の酒と肴を持ち寄る宴会。

いっしょうさんたん

一倡三歎

詩文の優れているのをほめることば。 類 一唱三嘆

いっしょうふぼん

一生不犯

仏教の戒律で、一生男女の交わりをしないこと。

いっせいのゆう

一世之雄

その時代で最も優れた英雄。

いっせいふうび

一世風靡

ある時代にその名声を知らぬ人がないほど有名になる

いっせいぼくたく

一世木鐸

世の中の人々を正しく教え導く人のこと。

いったんかんきゅう

一旦緩急

ひとたび緊急の事態になったとき。いざという場合。

いっちょういっし

一張一弛

厳格にしたり寛大にしたりして人を程よく扱うこと。

いっちょうのうれい

一朝之患

一時の心配をいう。思いがけず突然起こる心配事。

いっぱんのおん

一飯之恩

一回の食事をご馳走になった恩義。

いっぴつこうしょう

一筆勾消

これまでに全てを取り消すこと。 類 一筆勾断

いっぴょういったん

一瓢一箪

粗末な飲食物。つましい生活。 類 一瓢之飲 一箪之食

いっぴんいっしょう

一顰一笑

顔の表情。

いっぺきばんけい

一碧万頃

青い海や湖などが限りなく広々と広がっている。 類 万頃一碧

いつぼうのあらそい

鷸蚌之争

しぎとどぶ貝の争い。 類 漁夫の利

いっぽうのあらそい

鷸蚌之争

しぎとどぶ貝の争い。 類 漁夫の利

いつやのらん

乙夜之覧

天子が書物をご覧になること。

いばんじゅうてき

夷蛮戎狄

中国周辺の異民族をさげすんでいう。

いびたいだ

委(萎)靡頽堕

気力体力が次第に衰える。 類 頽堕委(萎)靡

いびちんたい

萎靡沈滞

気力体力が次第に衰える。 潰敗不可収拾(韓愈)

いへんさんぜつ

韋編三絶

書物を何度も読むこと。.

いりへいせん

衣履弊(敝)穿

貧賤の人の服装をいう。 類 短褐穿結

いれいそっかい

以蠡測海

見識の狭いこと。 類 管窺蠡測

いんえつはいしょく

因噎廃食

小事に懲りて大事をやめること。

いんがてきめん

因果覿面

報いがすぐに現れる。

いんかんとおからず

殷鑑不遠

他の失敗を戒めとすべきたとえ。 類 商鑑不遠

いんぎゃくぼうれい

淫虐暴戻

人道に悖ること。

いんぎんぶれい

慇懃無礼

表面上は丁寧でも内心は見下し。

いんじゅんこうしょ

因循苟且

古い習慣・方式を改めずその場凌ぎ。

いんじゅんこそく

因循姑息

古い習慣・方式を改めずその場凌ぎ。

いんぶんいんぶ

允文允武

文武とも秀で優れていること。

ういげいしょう

羽衣霓裳

虹のように美しく軽やかな着物。

うえんせいば

烏焉成馬

よく似た字に書きまちがえること。

うこうしゅんすう

禹行舜趨

表面的動作だけ真似ても実質がない。 類 禹文舜趨

うごうのしゅう

烏合之衆

規律も統制もなく、ただの寄り集まりの集団や軍隊。

うこうもんをたかくす

于公高門

子が高官になる予測で門を高くした。

うこさべん

右顧左眄

周りの情勢を気にして決断できない。 類 首鼠両端

うちこうさい

有智高才

賢くて優れた才能に恵まれていること。

うちまたこうやく

内股膏薬

定見がなく都合であちこちに味方すること。 類 二股膏薬

うちょうのしじょう

烏鳥私情

親に孝養を尽くしたいという気持ちのこと。

うつうつそうそう

鬱鬱葱葱

こんもり茂るさま。気の盛んなさま。 類 鬱鬱勃勃

うつうつぼつぼつ

鬱鬱勃勃

気が盛んに満ちるさま。

うとそうそう

烏兔匆匆(怱怱)

月日の過ぎるのが早いこと。 類 光陰如箭 金烏玉兔

うはくばかく

烏白馬角

世の中に絶対 にありえないこと。 類 兔角亀毛

うひいんこう

右臂咽喉(吭)

極めて緊要の地。

うぶんさぶ

右文左武

文武両道を兼備する。 類 允文允武

ゆうぶんさぶ

右文左武

文武両道を兼備する。 類 允文允武

うやむや

有耶無耶

あるのかないのか分からないこと。いい加減なこと。

うよきょくせつ

紆余曲折

まがりくねること、事情がこみいっていろいろ変化のあること

うろむろ

有漏無漏

煩悩のある者とない物のこと。

うんえんひょうびょう

雲烟縹渺

雲や霞が遠くたなびくさま。

うんかのまじわり

雲霞之交

俗世を越えた交友をいう。

うんじょうりょうへん

雲蒸竜変

英雄や豪傑が時運に乗じて起こること。 類 雲蒸竜騰

うんちゅうのはっかく

雲中白鶴

世俗から離れ高尚な境地にある人。 類 雲間之鶴

うんとうえんろう

雲濤煙浪

遥か彼方で雲に連なっている波のこと。

うんぷてんぷ

運否天賦

人の運不運は天命による。運を天に任せること。

うんりょうせいあ

雲竜井蛙

地位の上下や賢愚の差の甚だしいことの例え。

えいえいいっすい

盈盈一水

心惹かれながら会うも話しも不可。水満ち渡る一筋の川。  牽攣乖隔

えいがいきょうしん

影駭響震

ひどく恐れること。 類 風声鶴唳

えいがえいよう

栄華栄耀

富や権勢を背景にして贅沢を極めること。

えいごうかいき

永劫回帰

生は永遠に繰り返えすという思想。

えいしょえんせつ

郢書燕説

無理に不合理を合理に説く。こじつけ。

えいせつのさい

詠雪之才

女性の文才のあること。 類 柳絮之才 閨秀作家


えいようえいが

栄耀栄華

富や権勢を背景にして贅沢を極めること。

えきしゃさんごう

益者三楽

有益な三つの楽しみ。対 損者三楽

えこひいき

依怙贔屭(屓)

特に一方に心を寄せる。 怙は、父 恃は、母。

えっけんはいせつ

粤犬吠雪

見識の及ばない事は疑義非難しがち。 類 蜀犬吠日 呉牛喘月

えっそだいほう

越俎代庖

自分の職分を越えて干渉する。

えんえんちょうだ

蜿蜒長蛇

蛇などのうねうねと曲り行くさま、うねうねとして長くつづくさま

えんおうのちぎり

鴛鴦之契

夫婦の絆が極めて固いこと。 類 鴛鴦之遇、比翼連理

えんがんこけい

燕頷虎頸

遠国の諸侯となる人相。頷は、あご。

えんがんだいひ

燕雁代飛

隔てられていること。参商(しんしょう)の隔(へだて) 社燕秋鴻

えんがんとうひつ

燕頷投筆

武勇に優れる骨相。武力解決遠征の志。

えんけいきょしょう

延頸挙踵

人の来訪を待ちわびる。

えんこうしゅげつ

猿猴取月

無理なことを望むと災いをうける。

えんさくほうぜい

円鑿方枘

かみ合わない。枘は、ほぞ 類 方底円蓋 鶍の嘴 齟齬 牴牾 剌戻

えんじとうしょう

掩耳盗鐘

浅はかな知恵で自分を欺く。 類 掩耳盗鈴 掩目捕雀

えんじょこうふ

怨女曠夫

適齢の年になっても相手のいない男と女。

えんてんがび

宛転蛾眉

顔かたちが美しいさま。美人の形容。

えんどんしかん

円頓止観

人格を完成した究極の境地をいう。 対 摩訶止観

えんにゅうさんだい

円融三諦

空・仮・中の三つの真理が融けあい成立している。

えんぴぎょやく

鳶飛魚躍

自然の本性に従いおのずから楽しみを得ること。

えんぶしゅうぶん

偃武修文

文武を兼ね備えたひと。戦いが終わり平和が到来すること。

えんべんちょうじゅう

婉娩聴従

しとやかで上の者に逆らわないこと。

えんぼくけいちん

円木警枕

苦労して一生懸命勉学に励むこと。 類 懸頭刺股

えんまだいおう

閻魔大王

地獄に堕ちる人間の生前の善悪を審判・懲罰するという地獄の主神

えんもくとじ

鳶目兎耳

鳶のように目ざい目と、兎のようによく聞こえる耳。

おうあちょうたつ

嘔啞嘲哳

調子がはずれ聞き苦しい音。

おうがらいりん

枉駕来臨

まげてお越しいただきまして。

おうこうかっぽ

横行闊歩

いばって歩くこと、傍若無人に行動すること

おうさくふし

横槊賦詩

馬上で矛を横たえて詩をつくる風流。

おうせつじゅせつ

横説竪説

自由自在に弁舌を振るうこと。

おうそうのこう

横草之功

極めて簡単なことの例え。僅かな功績の例え。

おうばんぶるまい

椀飯振舞

気前よく物を与えたりご馳走したりする。 類 大盤振舞

おうびどもく

横眉怒目

起こった顔つきのこと。 類 横目立目 張眉怒目

おうほうじゅんし

枉法徇私

法を枉げて私利私欲に走る。

おうりのけいけい

甕裏醯鶏

世間知らずのたとえ(孔子)。甕は、ぬかか 醯は、酢。

おかめはちもく

岡目八目

傍で見ている方が当事者よりも情勢を性格に判断できる。

おくうのあい

屋烏之愛

偏愛の例え。

おんじゅうとんこう

温柔敦(惇)厚

温かさがあり、優しく手厚いこと。

おんしんびょうどう

怨親平等

怨み敵対 するものも憎まず、親しいものも平等に。

おんじんりく

遠塵離垢

仏教で、現世での迷いを断ち切ること。

おんぞうえく

怨憎会苦

怨み憎しみを抱くものと会わなければならない苦しみ。

おんてきたいさん

怨敵退散

怨みに思っている敵よ、退散せよということ。

おんばひがさ

乳母日傘

子供が必要以上に大切に育てられること。

おんぶんじが

温文爾雅

態度や表情が穏やかで、言動が正しく美しいこと。

おんりえど

厭離穢土

この世をけがれた世界として厭イトい離れること

がいかんじてい

蓋棺事定

死んでから初めて、その人物の評価が定まる。

かいきえいごう

回帰永劫

永久に巡りかえること、永久にくりかえすこと

かいけいのはじ

会稽之恥

他人から受けた忘れ難い屈辱。呉王夫差・越王勾践の故事。

かいげんえきてつ

改弦易轍

法律や制度を改変すること。

かいこうへんしょう

回光反(返)照

人が死ぬ間際に一時持ち直すこと。

かいしけいよう

解弛傾揺

任務を怠ること。

かいししんろう

海市蜃楼

海市も蜃楼も共に蜃気楼のこと。

がいしのか

亥豕之譌

文字の書きまちがい。 類 魯魚草章 烏焉成馬 三豕渉河

がいしゅういっしょく

鎧袖一触

相手を容易に打ち負かしてしまう例え。

がいせいのさい

蓋世之才

意気盛んで才知に富み世の中を圧倒する人材。 類 抜山蓋世

がいだせいじゅ

咳唾成珠

権勢の盛んなさま。詩文の才が豊かなさま。

がいだんこうご

街談巷語

世間の噂。 類 街談巷説、街談巷議、流言蜚語

がいだんこうせつ

街談巷説

世間の噂。 類 街談巷議、流言蜚語 街談巷語

かいちょうさんじゃく

喙長三尺

極めて口達者。 三尺の舌を掉う。

かいていろうげつ

海底撈月

無駄な労力。海面の月をすくう徒労。

がいてんがいち

蓋天蓋地

仏の教えが全ての世界に広く隅々まで行き渡ること。

かいてんのちから

廻天之力

不利な形勢を一変させるほどの力のこと。 狂瀾既濤に廻らす(反す)。

かいへききざい

懐璧其罪

身分不相応な物は災いを招く。 類 薏苡明珠

かいもんゆうとう

開門揖盗

自ら原因を作って災いを招くこと。

かいるいのし

魁塁之士

盛んで逞しい人の例え。

かいろうどうけつ

偕老同穴

夫婦の契りが固く同墓に葬られる。

かいろこうり

薤露蒿里

人生の儚さ。.薤露は高貴用、蒿里は庶民用の挽歌。

かがくのこう

下学之功

初歩的なことから学んで徐々に進歩向上してゆくこと。

かかたいしょう

呵呵大笑

大声で笑う。

かかんのげん

河漢之言

天の川のように果てしなく取り留めない虚言をいう。

かくこていしん

革故鼎新

古い制度や習慣を改めて新しいものにすること。

かくじゅせんざい

鶴寿千歳

長寿のこと。 類 亀鶴之寿

かくぜんたいこう

廓然大公

私意や偏りがなくからりとして大いに公平であること。

かくねんたいご

廓然大悟

心にわだかまりがなく真理を悟ること。 類 恍然大悟 豁然大悟

かくめいのし

鶴鳴之士

用いられることなく、不遇な状態にある賢人のこと。

かくよくのかこみ

鶴翼之囲

左右に長く広がった陣形。 類 鶴翼之陣 魚鱗鶴翼

かくりつきちょ

鶴立企佇

人や物事を切望するたとえ。 鶴首。 類 延頸挙踵

かげんぜんこう

嘉言善行

人の戒めとなるよい言葉とよい行い。

かこうしゅうかい

夏侯拾芥

学問を修めるのが大切なこと。

がこるいく

画虎類狗

才能ない者がまねても、ただ似ているだけ。

かざんたいれい

河山帯礪

永く変わらない堅い誓約。国が永遠に栄えること。

かじきとう

加持祈祷

病気や災難を除くために神仏に祈ること。

かしょくのてん

華燭之典

結婚式をいう。

かしょゆうゆう

禾黍油油

物が勢いよく見事に生長するさま。

がしろうひょう

画脂鏤氷

苦労して効果のないたとえ。 類 凋氷画脂

がしんしょうたん

臥薪嘗胆

目的達成のため苦労を耐え忍ぶこと。  類 坐薪懸胆

かしんれいげつ

嘉辰令月

めでたい月日のこと。 類 吉日良辰

かせいもうこ

苛政猛虎

民衆には苛酷な政治は人食い虎よりももっと恐ろしい。

かそうさいり

禍棗災梨

無用な本を刊行すること。

かっかそうよう

隔靴掻痒

思うようにならずもどかしいこと。 対 麻姑掻痒(癢) 轗軻

かっこうまこう

刮垢磨光

人材を育成すること。 類 菁菁者莪 

かっこふばつ

確乎不抜

意思がしっかりしていて、動じないこと。

かつぜんたいご

豁然大悟

迷いや疑いがからっと解ける。 類 廓然大悟

かっぱくせいどん

活剥生呑

他人の詩や文章などをそのまま盗用すること。      奪胎換骨

かつはつはつち

活潑潑地

生き生きと活動すること。

かていのおしえ

過庭之訓

父の教えのこと。家庭での教育のこと。

かとらくしょ

河図洛書

めったに手に入れることが出来ない図書のこと。

かふくきゅうぼく

禍福糾纆

禍福は糾える縄のごとし。塞翁失馬 人間万事塞翁が馬

がふらいめい

瓦釜雷鳴

小人が用いられ能もないのに威張り喚くこと。

かぼうとうぶん

瓜剖豆分

瓜や豆を割るように分裂・分割すること。

からすのしゆう

烏之雌雄

物事の是非善悪が紛らわしくて判断しにくい例え。

がりょうてんせい

画竜点睛

最後の仕あげをして完全にすること。

かりょうのぎん

河梁之吟

親しい人を送るときの別れがたい気持ち。 類 河梁之誼

かりょうびんが

迦陵頻伽

声が美しいものの例え。

がりょうほうすう

臥竜鳳雛

才能があって発揮できない者。 類 伏竜鳳雛、猛虎伏草

かれんちゅうきゅう

苛斂誅求

税などをきびしく取り立てる。     頭会箕斂

がろうのくち

餓狼之口

非常に欲が深く、残忍な人のこと。

かろとうせん

夏炉冬扇

六菖十菊

がんいろうそん

含飴弄孫

老人が気楽に隠居生活をすること。

かんうんやかく

閑雲野鶴

隠子の心境の例え。 類  間雲孤鶴、孤雲野鶴

かんえんろうちょう

檻猿籠鳥

不自由な生き方を強いられる。 類 池魚籠鳥 胡孫入袋 樊籠 樊絆

かんかいそちょう

韓海蘇潮

韓愈と蘇軾の文体を評した語。

がんがたいかく

含牙戴角

牙や角を持つもの。

かんかふぐう

轗軻不遇

意にそい運ばない。轗軻は車が進まぬこと。

かんかんがくがく

侃々愕(諤)々

遠慮なく直言するさま。

かんかんしょきゅう

関関雎鳩

夫婦仲がとてもよいこと。睢は、みさご。

かんきれいそく

管窺蠡測

見識の狭いこと。 類 以蠡測海 管中窺豹

かんけつおんせん

間歇(欠)温泉

一定の時間を隔てて周期的に熱湯または水蒸気を噴出する温泉

かんげんみつご

甘言蜜語

相手に取り入るための甘い言葉。 類 甜言蜜語

がんこうじくじ

顔厚忸怩

厚かましい者でも、さすがに恥じる。

かんざんじっとく

寒山拾得

唐の高僧、寒山と拾得のこと。共に禅僧。

がんしゃせきえい

含沙射影

陰険な方法で人に害を与えること。 類 含沙射人 暗箭傷人

かんしょうばくや

干将莫邪

名剣をつくった夫婦の名。 類 竜淵太阿

がんじんそうとく

玩人喪徳

人を侮ると、自分の徳を失うことになるということ。

かんせいひゃくらい

鼾声百雷

おおいびき

かんぜんひょうしゃく

渙然氷釈

氷解同様しこりもなくすっきりする。渙は、とける意。

かんたんのゆめ

邯鄲之夢

富貴栄華のはかなさのたとえ。

かんたんめいりょう

簡単明瞭

簡単ではっきりとしていること。 類 一目瞭然

かんちゅうきひょう

管中窺豹

見識の非常に狭い例え。 類 管窺蠡測 以蠡測海

がんちゅうのくぎ

眼中之釘

自分に害を与えるものの例え。 類 眼中之刺 城狐社鼠

がんどうちょうちん

龕灯提灯

提灯がたの仏壇の灯、灯明(トウミヨウ)

かんとしょうぜん

環堵蕭然

狭くて粗末な家。蕭は、よもぎ。

かんねいじゃち

奸佞邪智

心がねじれて悪賢い。

かんのうとち

肝脳塗地

むごたらしく殺されるさま。

かんばのろう

汗馬之労

物事の成功のために色々奔走する労苦。 類 汗馬之功

がんびそうずい

銜尾相随

前後にぴったりと続いていくこと。

がんぶつそうし

玩物喪志

無用な物に熱中して、本業がおろそかになること。

がんぽこふく

含哺鼓腹

世の中の平和なさま。 類 鼓腹撃壌

がんめいころう

頑迷固陋

頑固で喪の物事を正しく判断できない。

ぎおんしょうじゃ

祇園精舎

釈迦の説法が行われたことで有名な寺院の名。

きかいのこころ

機械之心

偽り企む心。

きぎいんこう

奇技淫巧

快楽のみを求めた好ましくないものの例え。

ききかげき

騏驥過隙

ごく短かい時間。

きくじゅんじょう

規矩準縄

物事や行為の標準・基準となるもの。 類 規矩縄墨

きこうえいへい

棄甲曳兵

物事に敗れ、戦意を失って逃げること。

きこうくほ

規行矩歩

融通がきかないこと。

きこくしゅうしゅう

鬼哭啾々

死者の魂が悲しげに泣く。

きこつりょうりょう

気骨稜稜

自分の信念をゆるぎなく貫こうとする態度のこと。稜稜は、強く厳しい。

きこのいきおい

騎虎之勢

物事にはずみがついて途中でやめられなくなること。

きざんのこころざし

箕山之志

名利を捨て隠棲し節操を守る。 類 箕山之節 箕山之操 許由巣父

きしせんめい

旗幟鮮明

自分の態度主義をはっきり示すこと。

きじせんもく

貴耳賤目

伝聞を重んじ自分が目にすることを軽んずる。

きじょうのろん

机上之論

机のうえの空論

きせいのゆう

希世之雄

世に珍しい英雄のこと。

きせんじょうげ

貴賎上下

身分の高い人と低い人。

きそくえんえん

気息奄奄

今にも滅びそうな苦しいさま。 類 残息奄奄

きちじつりょうしん

吉日良辰

縁起のよい日のこと。

きちじょうけか

吉祥悔過

吉祥天に罪を懺悔し国家安穏・五穀豊穣を祈る法会。

きつがいこつ

乞骸骨

辞職願。乞身 乞骸

きっきゅうじんすい

鞠躬尽瘁

自分を無視し他人主人に忠義を尽くす。 類 蹇蹇匪躬

きっくつごうが

佶屈聱牙

語句や文章がごつごつして難解なこと。

きっこうじゅうこつ

亀甲獣骨

亀の甲羅と、獣の骨。

きっちゅうのたのしみ

橘中之楽

碁や将棋をする楽しみのこと。

きにくぎょくせつ

肌肉玉雪

雪のように白く美しい女性の肌の形容。

きふくえんしゃ

驥服塩車

優秀な人材がつまらい地位に甘んじる。

きもうとかく

亀毛兎角

実在するはずがないこと。

きゃくじんぼんのう

客塵煩悩

外的要因で偶発的にもたらされる心の迷いのこと。

ぎゅうきどうそう

牛驥同皁

能力の有無を配慮しない処遇。

きゅうきゅうぼうぼう

汲汲忙忙

非常に忙しいさま。

きゅうけつれんじょ

泣血漣如

非常に悲しみ涙が止めどめもなく流れるさま。

きゅうこうのめいかく

九皐鳴鶴

身を隠していても、名声が世にあらわれること。

きゅうさくりくば

朽索六馬

朽索の六馬を馭するが若し(書経)  困難で危険なたとえ。

きゅうざんのこう

丘山之功

偉大な功績の例え。

きゅうしゅぎょうぎ

鳩首凝議

額をつき合わせるような相談。 類 鳩首協議 鳩首密議

ぎゅうそうばぼつ

牛溲馬勃

役に立たないもの。

きゅうそごうびょう

窮鼠噛猫

禽困覆車

きゅうていたいりょ

九鼎大呂

貴重なもの、重要な地位や名望。

きゅうとうぼくしゅ

旧套墨守

旧慣墨守 旧習墨守 墨守成規 守株待兎

きゅうぼくふんしょう

朽木糞牆

なまけ者でやる気のない者のたとえ。牆は、土塀。

きゅうぼくふんど

朽木糞土

手の施しようのないもの、役立たないもの。 類 竹頭木屑

きょあんこべん

拠鞍顧眄

老人がまだ元気のあることを示す。

きょあんせいび

挙案斉眉

夫婦の間に礼儀が行き届いていること。 類 孟光挙案

きょうおうかちょく

矯枉過直

あやまちをなおして、かえって度をすごし、正しい状態でなくなる

きょうおんくうこく

蛩音空谷

人気のない谷、寂しい所への訪問客。

ぎょうかいさんじゃく

尭階三尺

尭帝の質素な生活。 類 土階茅茨 茅茨不剪 茅屋采椽

きょうぐんこしん

僑軍孤進

援軍もなく孤立して戦い進むこと。

きょうげんきご

狂言綺語

常識はずれの言葉や文飾を施した文。

ぎょうこしゅんぼく

尭鼓舜木

善言はよく聞き入れなければならない。

きょうさせんどう

教唆煽動

教え唆して人の心を煽り立てること。

ぎょうじゅうざが

行住坐臥

日常の振る舞いのこと。 類 常住坐臥 坐作進退

きょうしゅぼうかん

拱手傍観

事に際し、腕を組んでわきで見ているだけで何もしないこと

きょうじょうてんごう

頬上添毫

描写がいきいきして真に迫っている。

きょうしょくじあい

彊食自愛

つとめて食事を取って体を大切にすること。

ぎょうねんしゅんじつ

尭年舜日

尭や舜の天下泰平の世。 類 尭天舜日 尭風舜雨

ぎょうふうしゅんう

尭風舜雨

尭や舜の恩沢を雨や風にたとえていう太平の世。

きょうらんどとう

狂瀾怒濤

類 疾風怒濤

きょかつどうぎ

虚喝恫疑

心中びくびくで、虚勢を張りおどす。

きょくがくあせい

曲学阿世

学問の真理を曲げて、世間や時勢に迎合すること。

きょくこうのたのしみ

曲肱之楽

清貧の中でも、常に正しい道を行う楽しみ。

ぎょくさいがぜん

玉砕瓦全

名誉を重んじて死ぬこととただ生きながらえること。 甎全は、瓦全に同じ

きょくじつしょうてん

旭日昇天

非常に勢いが盛んなこと。 類 旭日東天

ぎょくしむとう

玉卮無当

玉杯も底がなければ役にたたない。

きょくすいりゅうしょう

曲水流觴

詩作にかかわる優雅な遊び。

ぎょくせきこんこう

玉石混淆(交)

玉と石とが入り混じっている、優れたものと劣ったものとが入りまじっている

きょくてんせきち

跼(局)天蹐地

非常に恐れて、びくついているさま。

きょくとつししん

曲突徙薪

災いを未然に防ぐことのたとえ。

ぎょくはいぞうちょ

玉杯象箸

贅沢な生活。

きょくびほうきょう

曲眉豊頬

美しい女性の例え。 類 氷肌玉骨 紅粉青蛾

きょしんたんかい

虚心坦懐

心にわだかまりがなく素直でさっぱり。

きょしんたんかい

虚心坦懐

虚心平気、明鏡止水 対 意馬心猿、焦心苦慮

きょたんもうせつ

虚誕妄説

事実無根を大げさに言う。

ぎょふのり

漁夫之利

両者が争っている隙に第三者が労せず利益を横取り。 類 鷸蚌之争

きよほうへん

毀誉褒貶

そしることと、ほめること

ぎょもうこうり

魚網鴻離

求めるものとは違うものが得られる例え。

ぎょもくえんせき

魚目燕石

本物と紛らわしい偽者。偽者が本物の価値を損なう。

きょゆうそうほ

許由巣父

世俗や名利を超越して悠々と楽しむ例え。 類 箕山之志 箕山之操

きょゆうたんぱく

虚融澹(淡)白

悟りの境地。 類 無余涅槃

きんいぎょくしょく

錦衣玉食

贅沢な生活をすること。対 粗衣粗食

きんうぎょくと

金烏玉兎

日と月のこと。特に月日の速く過ぎる意に用いる。 類 烏兔匆匆

きんおうむけつ

金甌無欠

外国から侵略されたことのない国家。

きんかしゅふ

琴歌酒賦

名利や世俗から離れた隠者の生活。 類 狐雲野鶴

きんかとくか

瑾瑕匿瑕

賢人にも欠点があるので、許す。 類 匿瑾含垢

きんきかんしゅ

金亀換酒

この上なく酒を愛することの形容。

きんきじゃくやく

欣喜雀躍

大喜びをすること。 類 歓欣鼓舞 狂喜乱舞

きんこんいちばん

緊褌一番

気持ちを引き締めて物事に取り組むこと。

きんこんふくしゃ

禽困覆車

弱者も死に物狂いになれば大きな力。 類 窮鼠噛猫

きんしつあいわす

琴瑟相和

夫婦・兄弟・友人の仲のよいこと。 類 壎篪相和

きんじょうてんか

錦上添華(花)

美しいものの上に更によいもの美しいものを加える。

きんしんしゅうこう

錦心繍口

詩や文章の才能に優れていること。 類 錦心繍腸

きんせいぎょくしん

金声玉振

知徳兼備の偉大な人。孔子を評した孟子の語。

きんそうのちょう

巾箱之寵

常に傍らに置き、離すことが出来ないもの。

ぎんぱいうか

銀盃羽化

盗難に遭う例え。

ぎんぷうろうげつ

吟風弄月

詩人が自然の景色を題材に即興詩を作ること。

きんゆとくか

瑾瑜匿瑕

美しい玉にも瑕がある。賢人も時に過失。許すべき。 類 匿瑕含垢

きんらんどんす

金襴緞子

金糸を絵緯(エヌキ)として織り込み文様を表出した織物、と、 紋織物

くうやはっく

空谷白駒

賢者が登用されず民間にいること。

ぐおんざいじ

求遠在邇

正道は近く自分に求めよ。邇は、近い。

くくのこころ

区区之心

取るに足りないつまらない心(謙譲語)。

くしんさんたん

苦心惨憺(澹)

非常に苦労して心を砕き痛めること

くづめらくがみ

苦爪楽髪

人の世の苦楽の様子。

くにくのはかりごと

苦肉之計

苦し紛れの手段や方法のこと。 類 窮余之策

くばのこころ

狗馬之心

上位の者への忠誠心のこと。

くびぞくちょう

狗尾続貂

立派なあとに、粗末が続くこと。

ぐふとくく

求不得苦

求めているものが得られない苦しみ。

くほんれんだい

九品蓮台

往生したものが座るという極楽浄土にある蓮の台。

ぐんぎふせん

群蟻附羶

羶(羊肉)に群がるように多数が群がる。

くんしのさんい

君子三畏

君子の畏れ慎むべき三つのこと。

くんしひょうへん

君子豹変

君子がその過ちを改めると鮮やかに面目を一新する、考え方や態度が

急に一変する

くんじょくしんし

君辱臣死

主君と臣下が困難をともにすること。

くんそくのあく

君側之悪

君主の側近くにいる悪人。 類 城狐社鼠

くんゆうどうふん

薫蕕同焚

玉石同砕 蘭艾同焚

ぐんりょうむしゅ

群竜無首

統べる者がいなく事がうまく運ばないこと。

けいえいあいとむらう

形影相弔

ひとり身のたよりなさのたとえ。

けいがいのちき

傾蓋知己

程孔傾蓋 傾蓋如故 対 白頭如新

けいかんしじん

桂冠詩人

英国王室で詩人として最高の者に与えた称号。

けいきのし

傾危之士

詭弁を弄して国を危うくするような策謀の人。

けいきゅうはくしん

桂宮柏寝

桂の宮殿と柏の居室。美しい宮室の例え。

けいきゅうひば

軽裘肥馬

富んでいて身分の高いこと。

けいぐんのいっかく

鶏群一鶴

多くの凡人の中で、一人だけ際立って優れている。

げいごうあふ

迎合阿付(附)

相手の言いなり。

けいさいとんじ

荊妻豚児

自分の妻と息子のことを謙遜して言う語。 類 愚妻愚息

けいざんのぎょく

荊山之玉

優秀で賢い人のこと。

けいしぎょくよう

瓊枝玉葉

皇族の子孫のたとえ。            瑤林瓊樹        

けいしゅうさっか

閨秀作家

詠雪之才 柳絮之才

けいしょううんかく

卿相雲客

公卿と殿上人。身分の高い人。 類 月卿雲客

けいせいけいこく

傾城傾国

絶世の美人。 類 一顧傾城、一顧傾国

けいせいさいみん

経世済民

世を治め民を救うこと。

けいせいほうおう

景星鳳凰

聖人や賢人の世に現れる瑞兆。

けいせつのこう

蛍雪之功

苦労して勉学に励むこと。 類 蛍窓雪案 車胤・孫康

けいそうせつあん

蛍窓雪案

苦労して勉学に励むこと。 類 蛍雪之功

けいちょうふはく

軽佻浮薄

考え方や行動が軽はずみ。 類 軽挙妄動

けいていげきしょう

兄弟鬩牆

兄弟のうちわもめ。味方同士の争い。内訌。 類 蕭薔之憂 

けいでんらんきゅう

桂殿蘭宮

非常に美しい宮殿。類 金殿玉楼

げいどんさんしょく

鯨呑蚕食

さまざまな方法で他国を侵略する。

けいひかくはつ

鶏皮鶴髪

年老いて衰えたさま。 類 鵠面鳥形      黄髪番番    

けいふうほえい

繋(係)風捕影

雲を掴むような取り留めなく当てにならない例え。

けいべんほきゅう

刑鞭蒲朽

世の中が平和な例え。 類 天下泰平 尭風舜雨

けいみょうしゃだつ

軽妙洒(灑)脱

洗練されていて俗っぽくない。

けいめいぐとう

鶏鳴狗盗

つまらないことしか出来ない人の例え。

けいめいのたすけ

鶏鳴之助

内助の功の例え。

けいりんのいっし

桂林一枝

容易に得がたい人物。高潔で世俗を超越した人柄。

げきじょうのうた

撃壌之歌

帝尭の時代に天下泰平を謳歌した人民の歌のこと。 類 鼓腹撃壌

けちえんかんじょう

結縁灌頂

仏道に縁を結ばせるために行う灌頂の儀式。

けちみゃくそうじょう

血脈相承

仏の教えが師から弟子へと受け継ぎ伝えられる。

けっかふざ

結跏趺坐

両足の裏が上を向くように足を組む。

けつけんはいぎょう

桀犬吠尭

相手の善悪かまわず攻撃すること。

けっさひゃくたん

譎詐百端

嘘八百。

けつじょうのまつりごと

結縄之政

古代の政治のこと。

けんいとんそく

牽衣頓足

辛い別れを惜しむ様子。

けんかいここう

狷介孤高

頑固で他と協調しない。

けんがいさっしゅ

懸崖撒手

勇気を奮い起こし思い切って事を行う例え。

けんがそうせい

犬牙相世

国境が入り組んでいて、互いに牽制しあうこと。

けんがのべん

懸河之弁

全くよどみのない弁舌のこと。

けんきょうふかい

牽強付(附)会

自分につごうのよいようにこじつける。

けんげきしんしん

剣戟森森

気性が激しく厳しいことの例え。

けんけんごうごう

喧喧囂囂

多くが口やかましく騒ぐ。囂は喧しい。

けんけんひきゅう

蹇蹇匪躬

自分を無視し他人主人に忠義を尽くす。 類 鞠躬尽瘁

けんけんふくよう

拳々服膺

心に銘記して忘れない。膺は、胸。 類 銘肌鏤骨 彫心鏤骨

げんこうりてい

元亨利貞

易で、天の持つ四つの徳。

けんこんいってき

乾坤一擲

乗るか反るかの大勝負。

けんさいこるい

堅塞固塁

非常に堅固な砦。

げんしょうこうい

元裳縞衣

鶴の別称。

げんせきせいがん

阮籍青眼

自分の気に入った人を迎える。

けんちそうわ

壎篪相和

夫婦・兄弟・友人の仲のよいこと。 類 琴瑟相和

けんとうしこ

懸頭刺股

苦学の例え。 類 蛍雪之功 円木警枕

けんどちょうらい

捲土重来

失敗したものが、再び勢いを盛り返し巻き返しをする。

けんにんふばつ

堅忍不抜

困難に屈することなく耐え忍ぶ。 類 不抜確固

けんばのよわい

犬馬之齢

自分の年齢の謙称。 類 犬歯之年

けんばのろう

犬馬之労

主人や他人のために力を尽くすこと。 類 汗馬之労

げんぼせきぎょく

玄圃積玉

玄圃にあるという多くの珠玉。

けんまこくげき

肩摩轂撃

往来のこみあうさま。轂は、こしき。  駱駅 絡繹 旁午 踵接 類 比肩随踵

けんめいぐまい

賢明愚昧

賢いことと、愚かで道理にくらいこと。

けんらんごうか

絢爛豪華

きらびやかで美しいさま、あでやかなさま、詩・文の字句に修飾が多くて美しい

げんりんかくえん

彦倫鶴怨

彦倫がいなくなって鍾山の鶴も悲しみ怨む意。

けんれんかいかく

牽攣乖隔

心引かれながら遠く離れていること。      盈盈一水

けんろうけんご

堅牢堅固

固くて丈夫なこと。丈夫で動じたり破られたりしない。

けんわんちんわん

懸腕枕腕

肘を浮かせる書法と、左手を枕にする書く書法。

こういふんじん

紅囲粉陣

多くの美女に囲まれるさま。

こういんじょぜん

光陰如箭

烏兎匆匆、露往霜来

こううんやかく

孤雲野鶴

世俗から遠ざかった隠者。 類 閑雲野鶴 琴歌酒賦

こうえんばんじょう

光焔(焰)万丈

詩文や議論が、雄大で勢いがあり優れている例え。

こうかいぜいせい

後悔噬臍

口が臍に届かないことから、今さらしかたがないことを後悔することのたとえ

こうかくひまつ

口角飛沫

激しく議論するさま。

こうかじせん

膏火自煎

財産や才能が災いを招く。 類 象歯焚身 山木自寇 

こうかてきめん

効果覿面

効果・報いなどが、はっきりした形であらわれること

こうがんあいめい

鴻雁哀鳴

雁が悲しげに鳴く。離散した民が窮状を訴える。

こうがんかれん

紅顔可憐

時の推移の無常なこと。

ごうかんちゅうびゅう

合歓綢繆

男女が深く愛し合うこと。

ごうきかだん

豪(剛)毅果断

意志が強くて決断力があること。 対 優柔不断

ごうきちょくりょう

剛毅直諒

意志が強く正直で誠実なこと。

こうきはいし

綱紀廃弛

国家や社会の規律・秩序が乱れ緩むこと。  対 綱紀粛正

ごうきふくつ

剛毅不屈

意志が強く困難にも決して屈しない。

ごうきぼくとつ

剛毅木訥

意志が強く飾り気がない。

こうぎょのきゅう

皐魚之泣

親に孝行できなかったと、その死を嘆き泣く。 類 風樹之歎

こうきょもうそ

綱挙網疏

大綱を挙げて細目を荒くする。末節にはこだわらない。

こうくしょくたん

攻苦食啖

苦しみに耐えて勉学すること。

こうけんちょうか

高軒寵過

貴人の来訪をいう。

こうこくのこころざし

鴻鵠之志

遠大な志のこと。

こうこのうれい

後顧之憂

後に残る気がかり。

こうじつびきゅう

曠日弥久

事が決まらずに長びく。曠は、ひろい。

こうじょうきく

鉤縄規矩

物事の法則や基準。 類 規矩準縄

こうしょうげんきつ

黄装元吉

中正柔順な臣は主家の大黒柱であるということ。

こうしらんしょう

嚆矢濫觴

物事の始まり。権輿。 類 揺籃期

こうしんとうかく

鉤心闘角

建物が高く並び立ち、びっしりと密集している形容。

こうじんばんじょう

黄塵万丈

黄色い土煙が空高くもうもうと舞い上がること。

こうせいかい

後生可畏

年少者は将来力量を現すかもしれないので慕え ごしょうおそるべし。

こうぜんのき

浩然之気

何ものにもとらわれない伸び伸びとした心持ち。

こうだいむへん

宏大無辺

限りなく広くて大きいこと。

こうちゅうこしつ

膠柱鼓瑟

規則ずくめで融通のきかないこと。

こうちゅうひつばつ

口誅筆伐

言葉や文筆で他人を責めること。

こうていちゅうしん

孝悌忠信

真心を尽くして、目上の人によく仕えること。

こうてんとだ

向天吐唾

人に害を加えようとして自分がその害を受ける。

こうとうむけい

荒唐無稽

言説に根拠がなく、現実性に欠けること。でたらめ。

こうとさんくつ

狡兔三窟

身をまもるのに用心深いこと。

こうはがてつ

侯覇臥轍

立派な人の留任を希望して引き留めること。

こうはつはは

黄髪番番

白髪が黄色味を帯びるようになった老人。    鶏皮鶴髪

こうびぜいみ

香美脆味

豪華で贅沢な素晴らしい食事のこと。

こうひょうきゅうか

敲氷求火

見当はずれ。

こうひょうさくさく

好評嘖嘖

評判が非常によい。類 名声赫赫 大名鼎鼎

こうふうせいげつ

光風霽月

心に何のわだかまりもなこと。

こうふんせいが

紅粉青蛾

美人のこと。 類 曲眉豊頬

こうぼうはくい

黄茅白葦

黄色の茅(ちがや)と白の葦。痩せた土地の形容。

こうほうひょうばく

高鳳漂麦

学問に熱心な例え。

ごうほうらいらく

豪放磊落

心が大きくて、小事にこだわらない。

ごうぼくかんそう

濠濮間想

世俗から離れて静かに暮らす心境。

こうぼくしかい

槁木死灰

体は枯木、心は灰。生気のないさま。

こうむしそく

黄霧四塞

黄色の霧が四方に満ち満ちる。天下の乱れる兆し。

こうめいがりょう

孔明臥竜

世に知られない優れた人物。 類 臥竜鳳雛 猛虎伏草

ごうもうふか

毫毛斧柯

禍は小さいときにつむべし。

こうもうへきがん

紅毛碧眼

西洋人のこと。 類 紫髥緑眼

こうもんのかい

鴻門之会

漢の高祖劉邦と楚王項羽とが、鴻門で会したこと。

こうもんのぎょくと

鴻門玉斗

劉邦が鴻門で項羽の臣范増に贈った玉製の柄杓。

こうようがんだん

衡陽雁断

音信が絶えることの例え。

ごうりせんり

毫釐千里

最初は僅か差でも後は大差となる。

こうりょういっすい

黄粱一炊之夢

邯鄲之夢 盧生之夢

こうりょうとくすい

蛟竜得水

英雄が時宜を得た形容。蛟は、みずち。

こうりょうゆうかい

亢竜有悔

最高の立場になれば慎みなさい。

こうろくのちだい

光禄池台

立派な邸宅のこと。

こうろんおつばく

甲論乙駁

互いに主張しあい、議論が纏まらないこと。

こえいしょうぜん

孤影悄然

ひとりばっちで寂しいさま。

ごおんじょうく

五陰盛苦

人間の心身を形成する五つの要素から生ずる苦痛。

ごかあもう

呉下阿蒙

一向に進歩のない昔のままの人。無学な者の例え。

こかこい

狐仮虎威

権力のあるものを笠に着て、自分勝手に振舞う。

こきゅうこうしゅう

狐裘羔袖

一部難あり。袖だけ羊の毛皮。

ごぎゅうぜんげつ

呉牛喘月

呉の牛が月を太陽と見誤りあえぐ。 類 粤犬吠雪 蜀犬吠日

こくばつえんよく

克伐怨欲

勝ち気・自ら誇る・怨む・貪るの四つの悪心のこと。

こくめんちょうけい

鵠面鳥形

飢え疲れて痩せ衰えているさま。 類 鶏皮鶴髪    黄髪番番

こけつこし

虎穴虎子

危険を冒さなければ功名は立てられない。 類 虎口抜牙

ここうのしん

股肱之臣

君主の手足となり輔佐する大臣。そのような部下。

ごこくほうじょう

五穀豊穣

穀物がよく実ること。

こししゅきゅう

狐死首丘

故郷を忘れない。根本を忘れない例え。 類 池魚故縁

こしたんたん

虎視眈々

強者が弱者を併呑しようとひそかに機会をねらっていることのたとえ

こしょうふうしょう

虎嘯風生

虎がほえ風がおこるように英雄が活躍。

ごしょうぼだい

後生菩提

来世に極楽往生して悟りを開くこと。

こしょくそうぜん

古色蒼然

見るからに古めかしく、趣のあるさま。

ごずあぼう

牛頭阿傍

牛頭、阿傍ともに、地獄の番人。

こせつらんどう

胡説乱道

筋の通らないでたらめな言葉。 類 胡説八道

ごぞうろっぷ

五臓六腑

心肝脾肺腎の五臓と、大腸小腸胃胆膀胱三焦の六腑、身体内部全体

ごそのぎ

梧鼠之技

専門のないことの例え。

こそんにゅうたい

胡孫入袋

官職に就くなどして自由を奪われる例え。 類 檻猿籠鳥 池魚籠鳥  

こちょうのゆめ

胡蝶之夢

人生の儚いことの例え。 類 荘周之夢

こっききゅうれん

哭岐泣練

もとは同じなのに先で異なるを嘆く。

こっくんがんこう

国君含垢

君主が恥を忍ぶこと。

こっこくるいぼく

刻鵠類鶩

立派な人に学べば近い人になれる。

こつそしょうしょう

骨粗鬆症

骨質が萎縮し、もろく折れ易くなる状態

こてつかんみん

鼓跌酣眠

太鼓が転げたようなさまで熟睡する。

こてつふぎょ

涸轍鮒魚

非常に困難な状態にある人。 類 轍鮒の急

ごどういちよう

梧桐一葉

物事が衰える兆しのこと。

ごとうだび

虎頭蛇尾

初めは盛んで、終わりが振るわない例え。

こばほくふう

胡馬北風

故郷を懐かしむ例え。類 越鳥南枝 蓴羹鱸膾 

こびしゅんぴょう

虎尾春氷

極めて危険なことの例え。

こふくげきじょう

鼓腹撃壌

太平の世の形容。

こぼくかんげん

枯木寒巌

世俗を超越して無心の境地にあること。類 故木死灰

こぼくりょうぎん

故木竜吟

苦境を脱して生を得る例え。生命力を回復する例え。

こりようかい

狐狸妖怪

密かに悪事を働くものの例え。

ころうかぶん

孤陋寡聞

学識が狭く浅い。

ごんぐじょうど

欣求浄土

死後、極楽浄土に行ける様に心から願うこと。

こんごうふかい

金剛不壊

極めて堅固で壊れないこと。志を固く守って変えない

こんじゃくのかん

今昔之感

今と昔とを思いくらべて、その相違の甚だしいことから起る感慨

こんしょうはくさん

魂銷魄散

非常に驚いて茫然となる。銷はとかす

こんていしんせい

昏定晨省

親に孝行をつくすこと。 晨は、あした 類 扇枕温衾 定省温淸(二水)

こんりんならく

金輪奈落

物事の極限のこと。

さいおうしつば

塞翁失馬

人生の幸不幸は予測できず一喜一憂するな。 類 禍福糾纆

さいかきゅうすい

採菓汲水

厳しい仏道修行をすること。

さいかんしょうはく

歳寒松柏

逆境にあっても志や節操を変えない例え。 類 夷険一節 中流砥柱

さいきかんぱつ

才気煥発

才気横溢

さいしんきゅうすい

採薪汲水

自然の中で簡素な生活を営むこと。類 負薪汲水

さいしんのうれい

採薪之憂

自分の罹病を謙遜して言う語。 類 負薪之憂

さいせいいっち

祭政一致

神を祭ることと政治は一体であるという考え。

さいせきこうかん

載籍浩瀚

非常に多くの書籍や文献がある。 類 汗牛充棟

さいてんふだん

采椽不断

尭の宮殿は椽は材木を切ったまま。 類 茅茨不剪

さいろうとうろ

豺狼当路

邪悪な大臣が勝手に権力を振るう。

さいろうびろく

豺狼麋鹿

豺は、やまいぬ  麋は、おおしか。

ざがこうほ

坐臥行歩

立ち居振る舞いをいう。

さくいんこうしょく

鑿飲耕食

①天下平和。 ②権力支配から自活する。

さくへきとうこう

鑿壁偸光

穿壁盗光

ささいさいじ

瑣砕細膩

わずかなこと。

ざさしんたい

坐作進退

立ち居振る舞い。

さしゆうご

左支右吾

色々手を尽くして難を避けること。

ざしんけんたん

坐薪懸胆

成功のためにひどく苦労する例え。 類 臥薪嘗胆

させきゆうけん

左戚右賢

親戚の者を低い地位に置き、賢者を高い地位に置く。

さちゅうのぐうご

沙中偶語

臣下が謀反の相談をすること。

さっしゅけんがい

撤手懸崖

勇気を奮って、ことをおこなうたとえ。

さていゆうけい

左提右携

互いに助け合うこと。 類 左提右挈

さていゆうけつ

左提右挈

互いに助け合うこと。 類 左提右携

さぶんゆうぶ

左文右武

文武とも秀で優れていること。

さらそうじゅ

沙羅双樹

釈迦涅槃の時に四方二本ずつあったという沙羅の木。

さんがきんたい

山河襟帯

自然の要害の地。

さんこのれい

三顧之礼

礼を尽くして有能な人材を招くこと。

さんししょうが

三豕渉河

文字の誤読誤字。

さんしとが

三豕渡河

文字の誤読誤字。

さんしのれい

三枝之礼

親に対する礼儀と孝行(鳩)。 類 反哺の孝(烏)

さんしゃていだん

三者鼎談

三人が向かい合って話し合うこと。

さんしゃていりつ

三者鼎立

三者が分かれて並び立つ。 類 三分鼎立 三足鼎立

さんじゅうじりつ

三十而立

孔子は三十歳で学識や道徳上思想が確立したという。

さんしょくげいどん

蚕食鯨呑

さまざまな方法で他国を侵略する。

ざんしんきばつ

斬新奇抜

新しくて非常にすぐれている、思いもよらないこと

さんせいのよう

三牲之養

親にご馳走をして親孝行をする。

さんせきのどうじ

三尺童子

七、八歳の子供。

さんそうぞうしつ

山藪蔵疾

大人物は多少欠点はあっても大きな度量がある。

さんてんじち

参天弐地

天地と徳を等しくする。

ざんてんめんゆ

讒諂面諛

陰で謗り面前ではへつらう。

さんとうしきりょう

山濤識量

優れた識見や器量を持つ人の例え。

さんにんせいこ

三人成虎

誤りでも多人数で信じられる。 類 衆口鑠金 曾参(そうしん)殺人

ざんぱいれいしゃ

残杯冷炙

待遇・扱いで辱めを受けること。

ざんふきかく

慙鳧企鶴

鴨が鶴のまねをしようとする愚かさ。

さんぶんていそく

三分鼎足

鼎の足同様、天下を三分して三国が並び立つこと。

さんぼくじこう

山木自寇

自分の才から災いを受ける。 類 膏火自煎 象歯自焚

しいそさん

尸位素餐

禄ばかりもらって職責を尽くさない。

じうのか

時雨之化

慈しみ深い君主の教化が及ぶことの例え。

じえいほたい

持盈保泰

満ち足りて安らかな状態を長く保つこと。

じかどうちゃく

自家撞着

言動や文章が矛盾している。 類 自己撞着 矛盾撞着

しがのよろん

歯牙余論

僅かな言葉。

じかやくろう

自家薬籠

自由自在に動かせるもの。

しかんすいよう

紫幹翠葉

山の木々が瑞々しく美しいさま。

しかんたざ

只管打坐

雑念を捨ててひたすら座禅すること。

しぎょしかん

史魚屍諫

史魚は自分の屍で主君の霊公を諫めた故事。

しぐせいがん

四弘誓願

全ての仏や菩薩の持つ四つの願い。

じくろせんり

舳艫千里

次々と連なること。

じくろそうかん

舳艫相銜

「じくろあいふくむ」とも読む。

しこうじゅうちく

豕交獣畜

人に礼をもたず獣や家畜同様の待遇。

じこんじご

而今而後

今から後。

しざんけつが

屍山血河

非常に激しい戦闘の例え。

しししんちゅう

獅子身中

恩を受けておきながら、逆に害悪を与えること。

しじとくしゃ

舐痔得車

卑しいことをしてでも利益をえる。

ししはくと

獅子搏兔

何事にも全力であたるべし。

ししふんじん

獅子奮迅

猛烈な勢いで活動すること。

しじまんめつ

刺字漫滅

名刺を久しく使わないので字が摩滅。

ししょうりんよ

梓匠輪輿

大工と家具職人や車台・車輪を作る職人。

ししるいるい

死屍累々

多くの死体が重なり合っている惨たらしいさま。

しせきをべんぜず

不弁咫尺

暗くて一寸さきも見分けがつかない。

しぜんとうた

自然淘汰

適しているものだけが自然に選ばれて残ること。 対 人為淘汰

しぜんりょくがん

紫髥緑眼

西洋人のこと。 類 紅毛碧眼

しそくのくに

四塞之国

山河に囲まれて攻めにくく守りやすい要害の国。 類 山河襟帯

しちじゅうこき

七十古稀

七十歳の高齢まで生きられるのは古来より稀。

しちしょうしちきん

七縦七擒

敵を自分の思いのままにすること。

しちてんばっとう

七顚八倒

激しい苦痛に転げまわってもがくこと。

しちどうがらん

七堂伽藍

七つの堂の揃った寺。

しちほのさい

七歩之才

優れた詩文を素早く作る才能。曹植の故事。

しちほはっさ

七歩八叉

詩文を作る優れた才能。

しっかいじょうぶつ

悉皆成仏

生きとし生ける一切のものが、全て成仏すること。

じつげつせいしん

日月星辰

空のこと。

じつげつゆまい

日月逾邁

月日の過ぎ去ること。年老いること。

しっしんどんたん

漆身呑炭

仇討ちの為に様々な苦労をすること。 類 寝苫枕干

じっせんきゅうこう

実践躬行

自分で実際に行動すること  「躬」はみずからの意

しったげきれい

叱咤激励

大声で励まし奮い立たせる。

しっぷうけいそう

疾風勁草

苦難に面してその実力がわかる。

しっぷうどとう

疾風怒濤

時代が激しく変化することの例え。 類 狂瀾怒濤

しつようそうはい

膝癢搔背

膝がかゆいのに背をかく。見当違い。

しでんいっせん

紫電一閃

刀剣などがきらめく形容。極めて短い時間。

じねんほうに

自然法爾

少しも人為的な力が加わらないあるがままの姿。

じびぜんもく

慈眉善目

優しくて、善良そうな顔つきのこと。

じひにんじょく

慈悲忍辱

慈しみの心が深く、どんな苦難も耐え忍ぶこと。

しへいぜっそん

歯敝舌存

強固が先に破れ柔軟は後々まで残る。

しべんしょうしつ

資弁捷疾

生まれつき弁舌が巧みで、行動が素早いこと。

しぼくかくけい

子墨客卿

詩文を作る人。 類 文人墨客

しまおくそく

揣摩臆測

自分勝手にあて推量する。

しめんそか

四面楚歌

周囲の全ての人々から非難されていることの例え。

しもくこふん

鴟目虎吻

ふくろうの目、虎の口もと。残忍。

しゃえんしゅうこう

社燕秋鴻

逢ったかと思うと、すぐ分かれること。 類 燕雁代飛

しゃくこんかんし

釈根灌枝

枝葉末節に心を奪われ根本を忘れること。

しゃくしかほう

杓子果報

運に恵まれること。

しゃくしじょうぎ

杓子定規

形式にとらわれて応用や融通のきかないこと

じゃくそうきゅうきょ

鵲巣鳩居

鳩が、かささぎの巣にすむ。横取り。

しゃしいんいつ

奢侈淫佚

過度な贅沢と淫らな楽しみに耽る。

しゃしゃらくらく

洒洒落落

さっぱりしていてこだわらない。 類 瀟瀟(さいさい)落落

しゃすいばりょう

車水馬竜

車馬の往来の賑やかなさま。

しゃそうしんすい

洒掃薪水

家事に関する労働。

しゃとうねんき

煮豆然萁

曹植・曹丕の故事。 類 七歩之才。

しゅうえきせいきゅう

集腋成裘

小さなものを集め大きくすること。

じゅうきくりくしょう

十菊六菖

時期がずれてはダメ。 類 夏炉冬扇

しゅうこうしゃくきん

衆口鑠金

大勢の噂の怖さ。 一犬吠影百犬吠声 積毀銷骨 曾参(そうしん)殺人

じゅうしゅうちょうさん

獣聚鳥散

行動が非常にすばやいこと。

しゅうしょうろうばい

周章狼狽

慌てふためくこと。 対 泰然自若

しゅうすいどくせい

衆酔独醒

周囲はみな道を外れて自分だけが正しいということ。

じゅうすうらんう

充数濫竽

無能な者が才能があるようにみせる。 類 南郭濫吹(竽)

しゅうそうれつじつ

秋霜烈日

刑罰・志操などのきびしいこと。

じゅうていちょうせき

獣啼鳥跡

世の中が乱れて獣や鳥が横行すること。

しゅうなんしょうけい

終南捷径

終南山に仕官の近道。正規の道でなく官職に就く。

しゅうふうさくばく

秋風索莫(漠寞)

秋風の頃ように勢いが衰え物寂しい。 類 秋風寂莫 秋風落莫

しゅうぶんせいらい

聚蚊成雷

小さなものでも集まれば大きな力に。

しゅうみょうのもん

衆妙之門

万物の出てくる根源。

しゅおうはんのう

酒甕飯嚢

ただ生きているというだけの人。

しゅくこうやび

夙興夜寐

朝は早く起き夜は遅く寝て職務に精励する。 類 披星戴月

じゅくどくがんみ

熟読玩(翫)味

文章の意味をじっくり考えて読み味わうこと。

しゅくばくをべんぜず

不弁菽麦

まめと麦の区別がつかない。おろか。

しゅくやむび

夙夜夢寐

一日中、寝てもさめても。寤寐

しゅこうぼくしゅ

輸攻墨守

攻めるほうも守るほうも知略を尽くす例え。

しゅじゅぎょっこう

珠襦玉匣

美しいもの。

しゅしゅたいと

守株待兎

古いしきたりに囚われて融通が利かない。 類 旧套墨守

しゅしんこうし

朱唇皓歯

赤い唇と白い歯。美人。明眸皓歯

しゅせきすんるい

銖積寸累

小事を積み重ね大事にすること。

しゅそりょうたん

首鼠両端

どっちつかずの曖昧な態度。 類 狐疑逡巡 右顧左眄

しゅっこくせんきょう

出谷遷喬

出世すること。

しゅつらんのほまれ

出藍之誉

弟子が師よりも勝ること。

じゅりんのとうりょう

儒林棟梁

儒学者の世界で、重任にある人のこと。

しゅれんまんいん

株連蔓引

連なる株や蔓同様、関係者が残らず罰せられる。

しゅんあしゅうぜん

春蛙秋蝉

無用の言論。

しゅんいんしゅうだ

春蚓秋蛇

字配りのまずさで見苦しい。拙い書。

じゅんうすうじょう

詢于芻蕘

草刈りや木樵など庶民に広く聞く。

しゅんかんりょうしょう

春寒料峭

春に寒さがぶり返す。

じゅんこうろかい

蓴羹鱸膾

故郷を懐かしむ。郷土料理の故事。 類 越鳥南枝 胡馬北風

しゅんじつぎょうねん

舜日尭年

天下泰平で盛んな世の中。

じゅんじょうかれん

純情可憐

純真無垢、純真可憐

じゅんじょうきく

準縄規矩

一定の基準となる法度、標準

じゅんしんむく

純真無垢

穢れのない心を持っていること。

しゅんそくちょうはん

駿足長阪

優秀な人が困難を恐れずに才能を試したいと思う。

しゅんぷうたいとう

春風駘蕩

のんびりと穏やかなさま。

じゅんぷうびぞく

醇(淳)風美俗

人情が厚く麗しい風俗や習慣。 類 良風美俗

しょういかんしょく

宵衣旰食

天子が朝早くから夜遅くまで政務に精励する。

じょういんとうた

冗員淘汰

官庁などで無駄な人員を整理すること。

しょうかへきぎょく

小家碧玉

貧しい家庭に育った美しい娘のこと。

じょうぐぼだい

上求菩提

菩薩が上に向かって悟りの道を求めること。

しょうけいどうおん

笙磬同音

夫婦・兄弟・友人の仲のよいこと。 類 琴瑟相和 壎篪相和 

じょうこしゃそ

城孤社鼠

権力者の陰に隠れて悪事を働く者の例え。

しょうざんのしこう

商山四皓

商山に隠れた四人の老人。

じょうじゅうざが

常住坐臥

日ごろの立ち居振る舞い。 類 行住坐臥

しょうじょうししょう

牀上施牀

床の上に床を張る。無駄。牀は、床

しょうしょうのうれえ

蕭牆之憂

うちわもめ。味方同士の争い。内訌。 類 兄弟鬩牆

じょうしょてんめん

情緒纏綿

感情がいつまでも纏わりついて離れないさま。

しょうじんのゆう

小人之勇

血気に逸る浅はかな勇気。 類 匹夫之勇

しようせきも

支葉碩茂

本家はもとより分家まで栄えること。支は、枝と同義。支葉は、子孫。

しょうそうろぎょ

章草魯魚

文字の書き違い。 

しょうそくえいきょ

消息盈虚

時の移り変わり。

じょうそくふじ

躡足附耳

足を踏んでから、そっと耳元で囁く。

しょうちゅうのたま

掌中之珠

自分にとって最も大切なもの。最愛の妻や子供。

しょうていぎょくはく

鐘鼎玉帛

豪華な宴会。玉/帛は宴会後の引出物。

じょうとうしゅだん

常套手段

いつも決まって取られる手段。

しょうとうらんがく

焦(憔)頭爛額

根本を忘れ些末なことを重視する。

しょうはくのじゅ

松柏之寿

長生き。

しょうばつのへい

賞罰之柄

賞罰を行う権力。

しょうびのきゅう

焦(焼)眉之急

非常に差し迫った事態。 類 轍鮒之急 燃眉之急 涸轍鮒魚

しょうひょうしょるい

証憑書類

事実を証明する根拠、証拠となる書類

しょうふうろうげつ

嘯風弄月

自然に親しみ風流を楽しむ。

しょうぼくりんじょ

昭穆倫序

廟の昭穆には一定の序列があること。

しょうめいていしょく

鐘鳴鼎食

富貴の人の生活。

しょうめいろうじん

鐘鳴漏尽

時鐘が鳴り水時計が尽く。夜がふける。

しょうめんやしゃ

笑面夜叉

顔は笑っていても心の底に一物あること。 類 笑面老虎

じょうよしゃが

乗輿車駕

天子の乗る車。天子のこと。

じょうよはえつ

乗輿播越

天子が都を落ち延びて他国を流離うこと。

じょうりんぼんかい

常鱗凡介

ごくありふれた人の例え。

しょきゅうのまじわり

杵臼之交

身分にこだわらない交際。 類 布衣之交

しょくぜんほうじょう

食前方丈

非常にぜいたくな食事。 類 炊金餞玉

しょじょだっと

処女脱兎

始めはたいしたことはないが、あとで一気に実力を発揮することのたとえ

しょっけんはいじつ

蜀犬吠日

見識狭い人が賢人を疑って非難する。

しょりのたん

黍離之歎

国が滅びたことの嘆き。 類 麦秀之歎 麦秀黍離

しらんぎょくじゅ

芝蘭玉樹

優れた人材。優れた子弟。

しらんのしつ

芝蘭之室

善人(よき友)の例え。

しらんのまじわり

芝蘭之交

美しく麗しい交際。

じりょうしひ

持粱歯肥

ご馳走を食べる。

しりんきょうだん

緇林杏壇

学問を教える場。孔子の故事。

しれつはっし

眥裂髪指

激しい怒りの形相。 類 張眉怒目

しろくいば

指鹿為馬

間違いを認めず押し通すこと。

じんいとうた

人為淘汰

対 自然淘汰

じんかんけっちゅう

尽歓竭忠

真心を尽くして他人を歓待すること。截髪。 類 冒雨剪韭 

じんきんぐぼう

人琴倶亡

人の死を非常に悲しむときのことば。

しんくそうほう

辛苦遭逢

ひどい困難や苦しみに出会うこと。

しんこうきふ

神工鬼斧

人間技とは思えないほど優れた細工や作品のこと。

しんこうたいはん

心広体胖

心はのびのび、体はゆったり落ち着き。

しんさいえいばつ

神采英抜

心も風采も、人に擢んでて優れていること。

しんしさくらく

参差錯落

不揃いなものが入り混じっているさま。

しんしほしゃ

脣歯輔車

持ちつ持たれつ 輔は、頬骨 車は、下顎骨。

じんしゅげきりん

人主逆鱗

君主や権力者のひどい怒りを買うことの例え。

しんしょうのへだて

参商之隔

遠く離れて会うことのない例え。  類 燕雁代飛

しんしょうのへだて

参商之隔

また夫婦や兄弟の別離や仲違いの例え。参は東の星、商は西の星

しんじょてんゆう

神助天佑

神や天の助け

じんしんしゅうらん

人心収攬

信頼を集めること。

しんすいのろう

薪水之労

人に仕えて骨身を惜しまず働くこと。

しんせいらくらく

晨星落落

次第に仲良しが亡くなっていく。

しんせんちんかん

寝苫枕干

父母の仇を討つ者の日常の心がけ。 類 漆身呑炭

しんせんちんそう

寝苫枕草

親の喪に服する子どもの態度。

じんちゅうのきき

人中騏驥

一日に千里も走る名馬。優れた人。

しんてんがいち

震天駭地

天地を震わせ驚かす。勢いのよいさま 類 抜山蓋世

しんぼうしかん

脣亡歯寒

利害関係者は一方の滅亡で他も脅威。

しんれいせんけい

深厲浅掲

場に応じて適切に対応する。

すいえいろうじん

吹影鏤塵

やりがいのないこと。

すいぎょのまじわり

水魚之交

非常に親密な交際や友情の例え。

すいきんせんぎょく

炊金饌玉

ぜいたくな食事のこと。 類 食前方丈

ずいこうのたま

随侯之珠

貴重な宝玉、天下の至宝をいう。

ずいしゅだんじゃく

随珠弾雀

用いるものが適当でなく得るより失うことが多い。

すいしょくれいこう

翠色冷光

冷ややかな青い光の形容。

すいぜんさんじゃく

垂涎三尺

非常にうらやしがり、欲しがること

すいちょうこうけい

翠帳紅閨

貴婦人の寝室

すいてんいっぺき

水天一碧

空と海が共にただ一色に連なり区別がつかないさま。

すいてんほうふつ

水天彷彿

水平線の海と空の境界が判然としない。

すいとうきょせい

水到渠成

学を究めると徳も備わる。時が来れば自然に成る。

ずいひばじん

随肥馬塵

金持ちや高い身分の人におもね従う。 類 趨炎附熱

すいほまんさん

酔歩蹣跚

足元がよろめいて、ひょろひょろ歩く。

すいほんそげん

推本溯源

物事の根源を究め求めること。

すいめいちくはん

垂名竹帛

歴史に名を残す。竹帛は書籍・史書。

すうえんふねつ

趨炎附熱

権力のある者に付き従うこと。 類 趨炎附勢、趨炎奉勢

ずさんだつろう

杜撰脱漏

粗末で誤りの多いこと。ぞんざいで誤脱も多いこと。

すんしそくえん

寸指測淵

愚かなこと。 類 以蠡測海

すんそうしゅんき

寸草春暉

子の孝心は親の恩に及ばないということ。

せいうんのこころざし

青雲之志

立派な人物になろうとする志。立身出世したい心。 類 凌雲之志

せいえいてんかい

精衛塡海

小鳥が枝で海を埋めるような無理な企画。徒労。 類 塡海之志 

せいかたんでん

臍下丹田

臍の直ぐ下の部位。気力の中心という。

せいかりょうげん

星火燎原

小勢力も放置で手が付けられなくなる。

せいがんげんせき

青眼阮籍

人を心から歓迎する。

せいきけんじょ

旌旗巻舒

戦いが続くこと。

せいきへいくう

旌旗蔽空

多くの艦船が旗を靡かせて進む様子(蘇軾の漢 第3編を参照のこと)

せいげつこうふう

霽月光風

心が澄んで爽やかなさま。

せいしほうしん

西施捧心

病に悩む美女の様子。

せいじゅうとうい

西戎東夷

西方と東方の異民族。また異民族の総称。えびす。

せいしゅかくりん

西狩獲鱗

魯の哀が西方に狩りに行って麒麟を得た故事。

せいじょうむく

清浄無垢

清らかで汚れのないこと。

せいしょうれいふく

成粧麗服

盛んに装い美しい服を着る。

せいせいしゃが

菁菁者莪

人材育成を楽しむこと。菁莪。 類 刮垢磨光

せいせいせつせつ

凄凄切切

極めて物寂しいこと。

せいせつふしょく

井渫不食

驥服塩車

せいだくへいどん

清濁併呑

度量が大きく、どんなことでも受け入れること。

せいてんのへきれき

青天霹靂

快晴の空に響く雷、転じて、突発した出来事

せいどんかっぱく

生呑活剥

他人の作品の盗作。             奪胎換骨

せいぼうとうき

西望東窺

打ちつきのなくキョロキョロ。

せいらんひょうすい

青藍氷水

弟子が師よりも勝る例え。 類 出藍之誉

せいれいかっきん

精励恪勤

学業や仕事に懸命に努める。

ぜかひか

是耶非耶

善悪の判断に迷うこと。

せきあくよおう

積悪余殃

先祖の報いが子孫に伝わる。殃は災い。 対 積善余慶

せきがくたいじゅ

碩学大儒

学問の奥義を究めた大学者。 類 碩学鴻儒 通儒碩学

せきざんすんすい

尺山寸水

高い山から見下ろす景観。

せきしめいじん

碩師名人

大学者や名声の高い人。大いなる徳を備えた人。

せきしゅくうけん

赤手空拳

素手で戦う 何の助けも借りずに独力で物事を行う。 類 徒手空拳

せきしんのたん

積薪之嘆

後続が重用され、旧の者が下積みの苦労をする。

せきすいせいえん

積水成淵

小も集まれば大になる。努力で物事が成就する。 類 聚蚊成雷

せきすんのこう

尺寸之功

僅かな功績。

せきすんのち

尺寸之地

ほんの少しの土地。

せきすんのへい

尺寸之柄

僅かの権力。

せきぜんよけい

積善余慶

善行を積んだ家は子孫まで幸福が及ぶ。 対 積悪余殃

せきそうのしん

刺草之臣

一般の人民。

せきたんすんちょう

尺短寸長

優れた人にも短所あり、劣った人にも長所あり。

せっかはんりょう

折花攀柳

遊里に遊ぶこと。

せっきしょうこつ

積毀銷骨

大勢の悪口の怖さ。一犬吠影百犬吠声 衆口鑠金 曾参(そうしん)殺人

せっさしれい

切磋砥礪(厲)

学問や品性の修養をして大成を期す。

せっさたくま

切磋琢磨

たゆまぬ努力。

せっしやくわん

切歯扼腕

非常にくやしがること。

せっしょうぎょぶ

折衝禦侮

武勇で敵を挫き、敵の侮りを防ぎとめ恐れさせる。

せつせつしし

切切偲偲

懇ろに事細かく善をすすめ励ますこと。

ぜったんげったん

舌端月旦

口先で人を評論すること。

せっちゅうのしょうはく

雪中松柏

志や節操が固いことの例え。 類 歳寒松柏

せつでいのこうそう

雪泥鴻爪

人間の行為など一時的で儚いもの。

ぜひのこころ

是非之心

物事の善と非を正しく判別できる能力。

せんぎょりんえん

羨魚臨淵

欲しがるだけでは得られない。 類 虎穴虎児

せんけんてんこん

旋乾転坤

国家の体制を一新する。

せんけんのめい

先見之明

将来を見通す聡明さ。

せんこうこうこう

先庚後庚

物事を過ちの無いように丁寧にすること。

ぜんここうろう

前虎後狼

次々と災難に襲われる例え。 類 除狼得虎 舎虎逢狼

せんさくばんそう

千錯万綜

様々に入り混じること。

ぜんしゃのふくてつ

前車覆轍

先人の失敗は、後の人の戒めになるということ。

せんしゃばんせん

千射万箭

弓道の心構え ひとつひとつを蔑ろにしない

せんじょうのくに

千乗之国

兵車千台を出すことの出来る諸侯の国。

せんじょうのたん

川上之歎

時間が過ぎ去ることへの嘆き。

ぜんじょうほうばつ

禅譲放伐

政権交代方式 有徳者に譲る非道追放。

せんしんていしょう

浅斟低唱

程よく飲にながら詩歌を口ずさむ。

せんすいさくひょう

煎水作氷

全く不可能なこと。

せんせきこうこう

泉石膏肓

病み付きになるほど自然を愛する。

せんせんきょうきょう

戦々恐(兢)々

びくびくして浮き足だつさま、非常に慎み深いさま

せんそのじん

吮疽之仁

大将の士卒へのいたわりの心

せんたいしょくぶつ

蘚苔植物

苔やシダ類の植物

せんだんのふたば

栴檀双葉

偉大な人物は小さいときから優れているということ。

せんちんおんきん(ぴ)

扇枕温衾(被)

親孝行。 類 昏定晨省 定省温淸(二水)  

せんでんへきれき

閃電霹靂

素早いことのたとえ。

ぜんとりょうえん

前途遼遠

行く先の道のりが遥かに遠いこと。

せんなりびょうたん

千成瓢箪

豊臣秀吉の馬印。

ぜんにゅうかきょう

漸入佳境

次第によい所にはいっていく。佳境は、蔗境。

ぜんぴょういっぱん

全豹一斑

物事の一部分を見て全体を批評すること。

せんぺきいんこう

穿壁引光

苦学の例え。 類 鑿壁偸光 蛍雪之功 穿壁盗光

せんぺんいちりつ

千篇一律

多くのものが変わり映えがなく面白みに欠けること。

せんぼうしさ

瞻望咨嗟

その素晴らしさに、ため息。瞻はみる。

せんようしじ

吮癰舐痔

舐痔得車 俛首帖耳 

せんりめいが

千里命駕

遥かな遠方からおいでになること。 類 千里之駕

そうかいいじゅ

滄海遺珠

世に埋もれた有能な人材。

そうかくのよしみ

総角之好

幼な友達との交わり。総角は、あげまき。

そうかのいぬ

喪家之狗

やつれて元気がない人。身の寄せ所がない者。

そうぎゃらんま

僧伽藍摩

寺院の建物の総称。寺院の意。 類 七堂伽藍

そうけいせつじく

叢軽折軸

小も集まれば大になる。 類 群軽折軸、積水成淵 聚蚊成雷

そうこうのつま

糟糠之妻

貧しいときから苦労を共にしてきた妻のこと。

そうこつきゅうがい

痩骨窮骸

痩せて窮乏している身。

そうこほうし

桑弧蓬矢

男子が志を立てること(礼記)。 類 桑蓬之志

そうしこうにく

走尸行肉

生きているだけで役にたたない者。

ぞうじてんぱい

造次顚沛

慌しい時。とっさの時。顚沛は転倒。

ぞうしふんしん

象歯焚身

財物が多いために災いをこうむる。 類 膏火自煎 山木自寇

そうしんのかせい

曾参歌声

貧しくても高潔で私欲にとらわれないことの例え。

そうじんふぎょ

甑塵釜魚

非常に貧しいことの例え。

そうせきちんりゅう

漱石枕流

負けおしみの強いこと。

ぞうちょぎょくはい

象箸玉杯

贅沢な生活をすること。

そうでんそうかい

桑田蒼海

世の移り変わりの激しいさま。

そうでんへきかい

桑田碧海

世の移り変わりの激しいさま。

そうどちゅうびゅう

桑土綢繆

風雨に桑土で巣穴をふさぐ。災難の予防。

そうとつみけん

竈突未黔

竈の煙突が黒くない。新居移転直後。

そうにくこうし

走肉行尸

死んだも同然の人。

そうぼうきげん

草茅危言

民間人の国政に対する厳しい批判の声。

そうまんれいご

草満囹圄

善政で犯罪がなく牢獄は草茫々。

そうめいえいち

聡明叡知

聖人の四つの徳。

そうもくきんじゅう

草木禽獣

地に生きる全てのもの。

そうようきび

蒼蠅驥尾

無能者が、有能の許で功績をあげる。

そうろさんこ

草廬三顧

諸葛孔明の故事。

ぞくさんへんち

粟散辺地

粟粒の散らばったような世界の果ての国。 類 粟散辺土

そざいしんよう

楚材信用

ある部所の人材を他の部所でうまく重用すること。

そしたいよう

麤枝大葉

文章がおおらかで、ゆったりしていること。

そしゅうなんかん

楚囚南冠

捕らわれの身になっても故国を忘れないこと。

そしゅそさん

粗酒粗餐

粗末な酒と料理、人に酒や食事をすすめる時の謙譲語

そせつくとう

鼠窃狗盗

こそ泥の例え。

そっせんきゅうこう

率先躬行

人に先立ち自ら実行する。

そっせんすいはん

率先垂範

人に先立って模範を示すこと

そったくどうじ

啐啄同時

熟した機をとらえ悟りに導く。好機をとらえて指導する。

そっとのひん

率土之浜

国中。全国。溥(普)天率土。

そはぎんとう

素波銀濤

白い波。また白い雲や靄の例え。

そんそせっしょう

尊(樽)俎折衝

武力でなく宴席での和やかな外交交渉。

そんのうじょうい

尊皇攘夷

天皇の権威の絶対化と封建的排外主義とを結合した政治思想

たいえきのふよう

太液芙蓉

美人のこと。 類 一顧傾城

たいえんわいおく

頽檐矮屋

くずれた庇、ちいさな家。

たいかいろうしん

大海撈針

徒労。

たいかこうろう

大廈高楼

大きな建物。廈は家。

たいぎゅうはいとく

帯牛佩犢

刀を売らせ牛を買わせて農業を奨励。

たいきんせきぎょく

堆金積玉

非常に多くの富を集めること。 類 積金累玉

たいこうさいきん

大行細謹

大行は細謹を顧みず(史記)。 類 大礼小譲

たいざんこうもう

泰山鴻毛

隔たりの甚だしいことの例え。 類 鴻毛山岳

たいざんのやすき

泰山之安

泰山のように、どっしりと安定して揺るぎのないこと。

たいざんほくと

泰山北斗

泰斗。

たいざんりょうぼく

泰山梁木

賢人のこと。

たいしょうかんぱつ

大詔渙発

詔勅を天下に広く告げ知らしめること。

たいじんこへん

大人虎変

賢人が自己変革を遂げること。 類 大賢虎変、君子豹変

だいちじょぐ

大智如愚

賢者は才能をひけらかさないから、一見愚者のよう。

だいちふち

大智不智

真の知者はそれをあらわにせず一見無知に見える。

だいべんじょとつ

大弁如訥

能弁は一見、訥弁にみえる。

たいぼうかんが

体貌閑雅

姿かたちが落ち着いて雅やかなこと。

たいぼんぼうてん

戴盆望天

二つのことを一度に実現させるのは無理。

たいめいていてい

大名鼎鼎

名声が世に響き渡っていること。 類 名声赫赫 好評嘖嘖

たいれいしょうじょう

大礼小譲

大礼は小譲を辞せず(史記)。 類 大行細謹

たいろうのじみ

太牢滋味

豪華なご馳走の例え。 太牢は、立派なご馳走。

たきぼうよう

多岐亡羊

学問の道が多すぎて的を得ていない。

たざんのいし

他山之石

自分の反省になる他人の間違った言動。

たしせいせい

多士済済

優れた人材が多いこと。

たしょうのえん

多生之縁

多くの生を経て結ばれている因縁。

たせんぜんこ

多銭善賈

金持は商売上手.好条件は成功しやすい。

だったいかんこつ

奪胎換骨

外形はそのままで中身を取り替える。        生呑活剥

だんがいぜっぺき

断崖絶壁

険しく切り立った崖。

たんかつせんけつ

短褐穿結

貧者や卑しい人の粗末な着物や姿。 類 衣履弊(敝)穿

だんがんのち

弾丸之地

極めて狭い土地の例え。 類 立錐之地 置錐之地

だんかんれいぼく

断簡零墨

切れ切れになった書物。

だんきのいましめ

断機之戒

学問の中途放棄は駄目という教え。 類 孟母断機

だんきんのまじわり

断金之交

非常に強い友情で結ばれていること。

たんしこしょう

箪食壺漿

飲食物を用意して軍隊を慰労すること。

たんしひょういん

箪食瓢飲

清貧に甘んじる例え。類 顔回箪瓢

たんせきらてい

袒裼裸裎

①左袒と同意。 ②裸になる、甚だ失礼。

たんびしゅぎ

耽美主義

官能・感覚を重視する芸術態度。 類 唯美主義

たんらんのうれい

探卵之患

自分の拠点を襲われることへの恐れ。

ちうのそう

徴羽之操

正しい音楽のこと。

ちきほうゆう

知己朋友

交際のある友人の全てのこと。

ちぎょろうちょう

池魚籠鳥

宮仕えの役人などの不自由な境遇の例え。 類 檻猿籠鳥 胡孫入袋

ちくとうぼくせつ

竹頭木屑

①役に立たないもの。②無益なものも大切にし、いざに供える。

ちくばのとも

竹馬之友

幼友達。 類 総角之好

ちしゃのいっしつ

智者一失

どんなに智恵がある人でも、時には過失がある。

ちすいのち

置錐之地

錐の先を突き立てるだけの狭い土地。 類 立錐之地 弾丸之地

ちっきょへいそく

蟄居屏息

家に閉じこもり息をひそめて隠れる。

ちぼうせんたん

智謀浅短

知恵や計画が浅はかなこと。短慮なこと。

ちぼのたん

遅暮之嘆

次第に歳を取っていく我が身を嘆くこと。

ちみもうりょう

魑魅魍魎

さまざまな化け物。

ちゅうげんちくろく

中原逐鹿

群雄が割拠して天子の位を争いあうこと。

ちゆうけんび

智勇兼備

知恵と勇気をともに持つこと。 類 高材疾足

ちゅうしゅうがんげつ

中秋玩月

仲秋の夜に雅な月見の宴会を催すこと。

ちゅうしんしふつ

抽薪止沸

根本的解決方法。 類 抜本塞源

ちゅうしんふてい

抽薪釜底

根本的解決方法。 類 抜本塞源

ちゅうひそかん

虫臂鼠肝

極めて小さくてつまらないもの。

ちゅうりゅうのしちゅう

中流砥柱

困難にあっても節義を曲げない人物の例え。 類 夷険一節

ちゅうわのき

沖和之気

天地間の調和した気のこと。

ちょうあいいっしん

寵愛一身

愛情を一人占めにすること。

ちょううんぼう

朝雲暮雨

男女の情交。 類 巫山之夢

ちょうえいせききょ

朝盈夕虚

人生の儚いことの例え。

ちょうかやげん

朝歌夜絃

朝から晩まで一日中遊楽に明け暮れること。

ちょうかんりたい

張冠李戴

名と実が一致しないこと。

ちょうけいうかい

長頸烏喙

忍耐強いが残忍で欲深く疑い深い人相。

ちょうさいようごう

兆載永劫

極めて長い年月のこと。

ちょうさんりし

張三李四

ごくありふれた平凡な人の例え。        桃三李四

ちょうじふしゅ

帖耳俯(俛)首

人に媚びへつらう卑しい態度。

ちょうしゅうぜんぶ

長袖善舞

周到な準備があれば事は成功しやすいということ。

ちょうしんそうく

長身痩躯

背が高く痩せていること。

ちょうしんるこつ

彫心鏤骨

身を削るような苦労。 類 彫肝琢腎

ちょうせんぼそく

朝穿暮塞

建築・造営が頻繁であることの例え。

ちょうちゅうてんこく

彫虫篆刻

文章に小細工の技巧を施す。

ちょうちょうなんなん

喋々喃々

男女が小声睦まじく親しげに話すこと。

ちょうちょうはっし

打打発止

激しい議論を戦わしあうさま。

ちょうていきょくほ

長汀曲浦

遥かに続いている海岸線。

ちょうびどもく

張眉怒目

眉を吊り上げて目をむく。 類 横眉怒目 眥裂髪指

ちょうひょうがし

凋氷画脂

苦労して効果のない例え。 類 画脂鏤氷

ちょうぶんこくろう(る)

雕文刻鏤 

文章を飾ること。刻は、木にほること。鏤は、金属にほること。

ちょうべんばふく

長鞭馬腹

強大な力にも手近なところに及ばない例え。

ちょうめんこくけい

鳥面鵠形

飢えて痩せ衰えているさま。 類  鳩形鵠面 鶏皮鶴髪

ちょうもんのきんつい

頂門金椎

人の急所をついた適切な戒め。 類 頂門一針

ちょうやのいん

長夜之飲

昼夜を通しての大宴会。

ちょうようのじょ

長幼之序

年長者と年少者の間にある社会的、道徳上の秩序。

ちょうようぼぶん

朝蝿暮蚊

つまらない小人物が蔓延る例え。

ちょうらんのき

重卵之危

極めて危険なことの例え。 類 累卵之危

ちょうりょうがとう

雕梁画棟

豪華で美しい建物。

ちょうりょうばっこ

跳梁跋扈

悪いものがはびこる。

ちょうれいまめつ

凋零磨滅

凋み落ちて滅びること。

ちょくげんきょっかん

直言極諫

思った言葉をはっきり言って強く諫めること。

ちょくせつかんめい

直截簡明

回りくどくなく、わかりやすい。

ちょしていき

佇思停機

立ち尽くして思いわずらい、心の働きを止めてしまうこと。

ちょっきゅうしょうふ

直躬証父

正直すぎると、かえって道に反する。

ちょとつもうしん

猪突猛進

目的に向かってがむしゃらに突き進むこと。

ちんかたいたん

枕戈待旦

常に怠らず戦に備える。

ちんぎょらくがん

沈魚落雁

華やかな美人の形容。 類 閉月羞花

ちんけんへいも

椿萱並茂

父と母がともに健在なこと。 類 椿庭萱堂

ちんちゃくつうかい

沈著痛快

落ち着きがあり、さっぱりとして心地よいこと。

ちんみかこう

珍味佳肴

大変美味しいご馳走。類 太牢滋味

つうぎょうちょうたつ

通暁暢達

ある事柄を詳しく知り抜いて伸びやかであること。

つきみちればそくかく

月満則虧

満月の後は必ずかける。 類 盛者必衰

ていえいそうかん

鄭衛桑間

国を滅ぼすような下品で淫らな音楽のこと。 類 濮上之音

ていえいのおん

鄭衛之音

淫らな音楽。 類 鄭衛之声 亡国之音

ていこうけいがい

程孔傾蓋

親しく話をすること。程子と孔子の故事。 類 傾蓋知己

でいしゃがこう

泥車瓦狗

役に立たないものの例え。 類 陶狗瓦鶏 陶犬瓦鶏 

ていせいおんせい

定省温淸

親孝行。 「淸」の漢字は二水のこと。 類 昏定晨省 扇枕温衾

ていとうぎょくせき

鼎鐺玉石

贅沢を尽くすこと。

ていはつらくしょく

剃髪落飾

髪を剃って出家すること。仏門に入ること。

ていようしょくはん

羝羊触藩

雄羊がまがきで角に当て進退きわまる。

てきすいてきとう

滴水滴凍

瞬時も気を緩めないで仏道修行に励むこと。

てっちゅうそうそう

鉄中錚錚

鉄では音のよいもの。少し優れた凡人。

てっぷけいせい

哲婦傾城

女性が口出しすると家や国を滅ぼしす。 対 哲夫成城

てっぷのきゅう

轍鮒之急

危険や災難が差し迫っている。 類 釜底遊魚

てつもうさんご

鉄網珊瑚

優れた人物や珍しいものを探し求めること。

てつらんきび

轍乱旗靡

轍が乱れ旗なびく。軍が慌てて逃げる。

てまえみそ

手前味噌

自分で自分のことを褒めること。

てんいせいしゅん

顚委勢峻

水源も末流もその勢いが激しく盛んなこと。     支葉碩茂

てんえつふきょう

顚越不恭

道を外れて、君主の命令を謹んで行わないこと。

でんえんしょうぶ

田園将無

田畑を耕す働き手がないので雑草で田畑が荒れる。

てんえんのさ

天淵之差

物事の隔たりが甚だしく大きい。 類 天淵之別

てんえんひょうたん

天淵氷炭

差の甚だしいことの例え。

でんかんはろう

伝観播弄

次次に人手に渡して弄ぶこと。またそうされること。

てんくうかいかつ

天空海闊

気性がからりとして度量が大きいこと。 類 天空開豁

てんげんみつご

甜言蜜語

蜜のように甘くて聞いていて快い言葉。 類 甘言蜜語

てんこうけいか

天香桂花

月の中にあるという桂の花。

てんじつのひょう

天日之表

天子となるべき人相をしていること。

てんじょうむきゅう

天壤無窮

天地同様、永遠に続く。 類 天長地久

てんしんちぎ

天神地祇

天と地全ての神々。

てんじんめいごう

天人冥合

天意と人事が暗にあう。

てんしんらんまん

天真爛漫

無邪気なこと。

てんせいりんね

転生輪廻

生まれかわって永劫に続く。

てんぞうそうまい

天造草昧

天地の開け始め。

てんたいとそく

霑体塗足

つらい労働。

てんちしいじ

天地四時

天地と春夏秋冬。

てんてきせんせき

点滴穿石

僅かな力も積み重なると大きな力となる。 類 水滴石穿

てんてんはんそく

輾転反側

寝付かれずに何度も寝返りを打つこと。

てんのびろく

天之美禄

酒の異称。類 百薬之長

てんのれきすう

天之暦数

天の回り合わせ。天命により帝位につく運命をいう。

てんばつてきめん

天罰覿面

天罰が即座に下ること、悪事の報いは直ちに我が身にはね返ってくる意

てんぷうちさい

天覆地載

天地のように広く大らかな心や仁徳のこと。

てんぷのくに

天府之国

自然の要害の地で地味が肥え、産物に富む土地。

てんぽうきゅうじょ

天保九如

人の長寿を祈る語。

てんぼくふは

顚撲不破

動かし破ることが出来ないこと。

てんもうかいかい

天網恢恢

天は公平で決して悪人・悪事を見逃さないということ。

てんもうのろう

天網之漏

天罰から漏れること。

てんゆうしんじょ

天佑神助

天の助けと神の助け。

とうかいきれん

頭会箕斂

人頭で租税をとりたてる苛酷な課税。     苛斂誅求

とうきせいぼう

東窺西望

あちこちをちらちら見ること。落ち着きのないさま。

とうけんがけい

陶犬瓦鶏

格好ばかりで役に立たないものの例え。

とうけんのきゅう

倒懸之急

状態が非常に逼迫していること。手足を縛り逆さ吊りの意。

とうこうかいせき

韜光晦迹

才能を隠して表に出さない。 類 良賈深蔵如虚 和光同塵

とうこうきほう

騰蛟起鳳

才能ゆたかで、あふれる文才がある。

とうさんりし

桃三李四

物事を成し遂げるには、それなりの年月がかかる。

どうしいとく

道之以徳

国民を指導するには道徳教育が重要であること。

とうじつのおん

冬日之恩

君恩の暖かさの例え。

とうじょうしゅうこ

蹈常襲故

従来の方法をそのまま踏襲する。

どうしょうてっぺき

銅牆鉄壁

堅固な守り。

どうせいうんい

動静云為

人の言動のこと。

どうだけいきょく

銅駝荊棘

国の滅亡を嘆く。

どうちょうとせつ

道聴塗説

道ばたで聞いたまま受け売りで話す。

どうとうがらん

堂塔伽藍

寺院の建物の総称のこと。 類 七堂伽藍

どうどうのじん

堂堂之陣

陣容が整って盛んなさま。

とうどうばつい

党同伐異

徒党組み立場や目的が異なる者を攻撃。 類 標同伐異

とうとうほうい

投桃報李

善に対 して善で報いることの例え。 類 投珠報宝

どうびょうそうれん

同病相憐

同じ境遇・悩みに苦しむもの同士が同情しあうこと。

どうぼうかしょく

洞房花燭

新婚の夜のこと。新婚のこと。

とうほうかぶん

豆剖瓜分

豆が落ち瓜が割れるように領土をわる。

とうぼうだせい

掉棒打星

無駄な非現実的努力。

どうぼうのくり

道傍苦李

人から見捨てられ、見向きもされないもののたとえ。

とうまちくい

稲麻竹葦

多くの人や物が群がって入り乱れるさま。

とうりせいけい

桃李成蹊

徳を慕っておのずと人が集まる。

とうりまんもん

桃李満門

優秀な人材が多く集まること。

とうろうはくせん

螳螂搏蝉

蝉捕り蟷螂が雀に狙われる身の。

どかいぼうし

土階茅茨

宮殿の質素なさま。 類 尭階三尺

とかくきもう

兔角亀毛

この世にありえないものの例え。 類 烏白馬角

ときえんばく

菟葵燕麦

名ばかりで実のないものの例え。菟葵は、いそぎんちゃく。類菟糸燕麦

ときこつらく

兔起鶻落

書画文章に勢いがある。鶻は、隼。

とくかがんこう

匿瑕含垢

少しの欠点で立派さは損なわない。 類 瑾瑜匿瑕 白璧微瑕

とくぎょぼうせん

得魚忘筌

恩を受けても、それに報いないこと。 類 兎死狗烹 得兔忘蹄

とくとぼうてい

得兔忘蹄

恩を受けても、それに報いないこと。 類 兎死狗烹 得魚忘筌 

とくろうぼうしょく

得隴望蜀

人の欲にはきりのないことのたとえ。

とごうにょじゅう

吐剛茹柔

強きに手を出さず弱きをしいたげる。

としえんばく

菟糸燕麦

有名無実の例え。役に立たないものの例え。菟糸は、ねなしかずら。

としくほう

兔死狗烹

利用価値がなくなると捨てられること。 類 狡兎走狗

としゅくうけん

徒手空拳

武器をもたない素手。頼れるものがない。 類 赤手空拳

としゅひゃっぺん

斗酒百篇

大いに酒を飲みながら沢山の詩を作ること。李白のこと。

としょうのひと

斗筲之人

度量の小さい人。

としょのひつじ

屠所之羊

刻々と死に近づいているものの例え。

とせつだこう

斗折蛇行

くねくねと曲がること。

とそううひ

兎走烏飛

歳月が忙しく過ぎ去ること。兔は月、烏は日。 類 烏兎匆匆

とぞくしゃくふ

斗粟尺布

兄弟の仲が悪いこと。

とつどえんけん

突怒偃蹇

岩石の突き出たように人が怒ったさま。

とどくのひつぼく

屠毒筆墨

人を害しそこなう書物。 対 不刊之書

となんのほうよく

図南鵬翼

大事業や海外雄飛を企てることの例え。 類 図南之翼

どばじゅうが

駑馬十駕

鈍才も努力で秀才に近づける。 類 跛鼈千里

どはつしょうかん

怒髪衝冠

激しい怒りの形相のたとえ。

とほあくはつ

吐哺握髪

賢人を迎えるのに熱心なことのたとえ。

どほうがかい

土崩瓦解

物事が根底から崩れ手の打ちようがない状態。

とほうとてつ

途方途轍

筋道。理屈。

どぼくけいがい

土木形骸

自然の土や石のように、飾らず自然体でいること。

とみこうみ

左見右見

あちこちを見て気を配ること。

ともくしさん

杜黙詩撰

詩文や著作などに誤りが多く、いい加減なこと。杜黙の詩の不規則性。

とりゅうのぎ

屠竜之技

学んでも実際には役立たない技術。

とりょうそうそう

斗量帚掃

枡で量り帚ではいて棄てるような人(謙遜語)。

どんうんとむ

呑雲吐霧

戦術を行う方士が変幻自在の術で雲を飲み霧を吐く。

どんかがしゅ

呑花臥酒

春の行楽を尽くすことをいう。

どんぎゅうのき

呑牛之気

気持ちが広く大きいこと。

とんじけいさい

豚児荊妻

身内の謙遜表現。

どんしゅうのうお

呑舟之魚

大人物や傑出した才能を持つ者。 類 呑波之魚 鯤

とんしゅさいはい

頓首再拝

頭を下げて恭しく礼をすること。

とんていじょうでん

豚蹄穣田

僅かなものから大きな利益を得ようとすること。

とんとくきょせい

敦篤虚静

人情厚く虚心、静かに落ち着いていること。

とんとくきょせい

敦篤虚静

温柔敦厚、敦厚周慎

どんとふげ

呑吐不下

他人に何とも応答できないことの例え。

ないてばしょくをきる

泣斬馬謖

規律を保つためには愛する者でも厳重に処罰することのたとえ

なんかくらんすい

南郭濫吹

充数濫竽

なんきつほっき

南橘北枳

環境によって変化する。枳はからたち。

なんざんのじゅ

南山之寿

南山同様、事業が栄続。長寿を祝う言葉。 類 万寿無彊

なんせいげかん

軟性下疳

性病、陰部の皮膚および粘膜の潰瘍を生じる

なんちゅうのなん

難中之難

難しいことの中でも最高に難しいこと。

なんとほくれい

南都北嶺

奈良と比叡山。奈良の興福寺と比叡山の延暦寺。

なんばんげきぜつ

南蛮鴃舌

騒がしいだけで意味不明。鴃は、百舌。

にくざんほりん

肉山脯林

多量の生肉と干し肉。ぜいたくな宴会。 類 鐘鼎玉帛 酒池肉林

にくたんふけい

肉袒負荊

謝罪の意思表示として荊の杖をせおう。

にせいのこう

二姓之好

夫の家と妻の家との親しい交際のこと。

にちじょうざが

日常坐臥

日常いつでもの意。 類 常住坐臥

にちぼせいざん

日薄西山

年老いて、老い先が短いこと。 薄(せま)る。

にんきどんせい

忍気呑声

怒りを堪えて声に出さないこと。

にんめんちゅっちょく

任免黜陟

功ある者を任用し、ない者を退ける。

ねつがんれいてい

熱願冷諦

熱心に願うことと冷静に本質を見つめること。

ねんげみしょう

拈華微笑

釈迦の故事。 類 以心伝心

ねんさいのめい

燃犀之明

物事の本質を見抜く見識あることの例え。 類 燃犀之見

ねんびのきゅう

燃眉之急

危険が非常に差し迫っていること。 類 焦(焼)眉之急 轍鮒之急

ねんぶつざんまい

念仏三昧

一心不乱に念仏を唱え心を統一すること。

のうしゃのけい

嚢沙之計

土嚢で川を堰き敵を一挙に打ち破った韓信の計略。

のうちゅうのきり

嚢中之錐

優れた人物は必ず才能を発揮し真価が現すの例え。

のうよういんそう

能鷹隠爪

優れた能力の人は力量を誇示しないということ。

はいえいはいせい

吠影吠声

根拠ないことも噂となって広まる。 吠形吠声

はいかんやし

稗官野史

小説。民間の細細したことを歴史風に書いたもの。

はいぐんのしょう

敗軍之将

失敗して、弁解する資格のない者のこと。

はいけんしゃくせい

杯賢杓聖

杯と杓を聖賢にたとえて言ったもの。

ばいさいかくし

梅妻鶴子

俗世を離れた清らかで風雅な隠遁生活の例え。

はいじつのあやしみ

吠日之怪

見識狭い者が優れた言行を疑って非難すること。 類 桀犬吠尭

ばいじつへいこう

倍日并行

昼夜兼行

はいしゅかいえん

杯酒解怨

酒を酌み交わし会話を通して怨みを忘れる。

はいすいのじん

背水之陣

必死の覚悟で事に当たること。  類 破釜沈船

はいばんろうぜき

杯盤狼藉

宴席の乱れたさま。

はおうのほ

覇王之輔

最も強くて力がある者の補佐役のこと。

ばかかほう

馬鹿果報

思いがけずに大きな幸運を得る例え。

ばかくかし

馬革裹屍

馬革で遺骸を包む。出征し生還しない。

ばぎゅうきんきょ

馬牛襟裾

見識がなく無教養な者のこと。無礼な者のこと。

はくいしゅくせい

伯夷叔斉

高潔で清廉潔白な人のこと。 類 伯夷之廉

はくいそうく

白衣蒼狗

雲の形と同様、世の変化の早いたとえ。

はくいんぼうしょう

博引旁証

多くの例を用い根拠を挙げ論ずること。

はくえんもうもう

白煙濛濛(朦)

白い煙がたち込めるさま

はくおくのし

白屋之士

仕官せず貧困な読書人をいう。

はくがくしんもん

博学審問

広く学びつまびらかに問う学問の心。

はくがぜつげん

伯牙絶弦

心からの友人を失った悲しみ。鐘子期を失った伯牙の故事。

ばくぎゃくのとも

莫逆之友

互いに心にさからいあうところがない親友。

ばくぎゃくのまじわり

莫逆之交

互いに心に逆らうことのない意気投合した交際。

はくぎょくこんきん

璞玉渾金

掘出未研磨の玉と金属。素朴な人柄。

ばくしゅうしょり

麦秀黍離

亡国の嘆き。

ばくしゅうのうた

麦秀之歌

故国の滅亡を嘆くこと。

はくしゅかっさい

拍手喝采

手を叩いて、大いに褒め称えること。

はくとせきう

白兎赤烏

時間のこと。

はくびさいりょう

白眉最良

多くの中で一番優れているもののこと。馬氏5兄弟の長兄・馬良。

はくぶんきょうしき

博聞彊識

広く書物を読んで、物事をよく記憶していること。

はくへきのびか

白璧微瑕

白玉のきず。立派なものに欠点がある。 類 匿瑕含垢 瑾瑜匿瑕

はくぼめいめい

薄暮冥冥

夕暮れの薄暗いさま。夕暮れのように薄暗いさま。

はくりょうぎょふく

白竜魚服

貴人が忍び歩きをして危険に遭う例え。

はくりょうはくうん

白竜白雲

古代中国の法官の呼び名。

はたんひゃくしゅつ

破綻百出

言動がいい加減で、次々にぼろを出すこと。

ばちばいそく

馬遅枚速

文章を作るのに司馬相如は遅く枚皐は速かった。

はちめんれいろう

八面玲瓏

心が澄んだ人。どこにも曇りない玉。

はちめんろっぴ

八面六臂

参考  三面大臂

はつうんけんてん

撥雲見天

雲が開き空が見える。

はっくくうこく

白駒空谷

賢人が登用されず野にあること。

はっこういちう

八紘一宇

全世界を一つの家として考えること。 類 八紘為宇

はっこうかんじつ

白虹貫日

臣下が主君に危害を加える前兆。白い虹が太陽を突き通す意。

はっこうかんじつ

白虹貫日

人の真心に天が感動したときに起こるとする。

ばつざんがいせい

抜山蓋世

非常に威勢が強いこと。楚の項羽。垓下の歌。 類 震天駭地

はっしょうしじ

発縦指示

戦闘で指揮すること。指揮官。

ばっせいのおの

伐性之斧

心身に害を及ぼす事物。女色や僥倖。 類 逐禍之馬

ばっぴょうのいえ

伐氷之家

位の高い高貴な家柄のこと。

ばっぽんそくげん

抜本塞源

災いの原因を取り除くこと。 類 釜底抽薪 抽薪止沸

はつらんはんせい

撥乱反正

乱世を治め秩序を回復する。

はとうばんり

波濤万里

遠い外国のこと。

はふちんせん

破釜沈船

生還を考えず、決死の覚悟で出陣すること。 類 背水之陣

はべつせんり

跛鼈千里

足が不自由なすっぽんも努力で千里も歩む。 類 駑馬十駕

はらてっけつ

爬羅剔抉

①隠れた有能な人材を探して登用する。②他人の欠点を暴きだす。

はらんばんじょう

波瀾万丈

大波小波のうねりのように、事件などが次々と起こり変化にとむこと

ばりざんぼう

罵詈讒謗

汚くののしり、そしること。

ばりぞうごん

罵詈雑言

汚くののしる。

はりゅうきざ

跛立箕坐

無作法。跛立は片足立、箕坐は投出し。

はんあいけんり

汎愛兼利

全ての人々を普く愛し利益をともに広く分け合う。

はんかふざ

半跏趺坐

僧が足を組み、一方の足の甲を反対側のももの上にのせてすわること

はんぎゃくえんざ

反逆縁坐

謀反に連座して罪を得ること。

ばんけいいっぺき

万頃一碧

青い海や湖などが限りなく広々と広がっている。 類 一碧万頃 万頃瑠璃

はんけいどうこ

班荊道故

昔の友達とばったり会って昔の親交を思い語り合う。

ばんけいるり

万頃瑠璃

青く広々としているさま。

はんげきふんじょう

繁劇紛擾

非常に忙しくて混乱していること。

はんげんきゅうかん

繁絃急管

音楽の調子が激しく速いこと。その音楽。

はんごうすいさん

飯盒炊爨

飯盒で米を焚くこと

ばんこんさくせつ

盤根錯節

盤根は、はびこった根。錯節は、入り組んだふし。共に処置が困難。        

ばんじゃくのかため

磐石之固

極めて堅固なこと。

ばんじょうのきみ

万乗之君

兵車一万台を出せる大国の君主。一般に天子。

ばんしょせんちん

万杵千砧

あちこちから聞こえる砧の音。砧を打つ大勢の婦人。

はんせいはんすい

半醒半睡

意識が朦朧としていること。 類 半覚半醒

ばんぜんのさく

万全之策

全く手抜かりがない謀(はかりごと)。

ばんぶつのげきりょ

万物逆旅

天地のこと。

ばんぷののぞみ

万夫之望

天下の万人が仰ぎ慕う。

はんぶんじょくれい

繁文縟礼

規則や作法がこまごまして煩わしい。繁縟。

はんめんのしき

反面之識

ほんのちょっとした顔見知りのこと。

はんらんていちく

氾濫停蓄

広い分野にわたって、深い学識があること。

ばんりののぞみ

万里之望

立身出世しようとする願いのこと。 類 凌雲之志 凌雲之志

ばんりほうよく

万里鵬翼

遠隔への遥かな旅路。大きな気概や勢いの例え。 類 鵬程万里

はんりょうふほう(き)

攀竜附鳳(驥)

名君に従って家来が功績をたてる。

ひがふか

飛蛾赴火

とんで火に入る夏の虫。

びかんいっしゃく

眉間一尺

賢人の相の例え。

ひかんれきたん

披肝瀝胆

肝胆を披瀝する。 類 肝胆相照

ひきこもごも

悲喜交交

悲しみと喜びが入り混じって、戸惑うさま。

ひきゅうくっせつ

卑躬屈節

人に阿ねて自分の主義主張を変える。

ひけんずいしょう

比肩随踵

肩と踵が当たるほど、絶え間なく続く。 駱駅 絡繹 旁午 踵接 類 肩摩轂撃

びけんせんゆう

微顕闡幽

微妙で奥深い原理を明確にする。

ひじちょうもく

飛耳長目

物事を深く鋭く観察すること。

びしゅかこう

美酒佳(嘉)肴

大変素晴らしいご馳走のこと。

びしゅごうび

美鬚豪眉

凛々しい男性のこと。

ひじょひょうか

飛絮漂花

女性がつらい境遇に身を落とす。

ひせいたいげつ

披星戴月

朝早くから夜遅くまで一生懸命働くこと。 類 夙興夜寐

びせいのしん

尾生之信

約束を固く守ること。馬鹿正直で融通が利かない。 類 抱柱之信

ひせきのこころ

匪石之心

節操が固く何事にも動じない堅固な心の例え。

ひだいはんそく

肥大蕃息

肥え肥り盛んに増えること。

びだいふとう

尾大不掉

家臣が強くて君主の統制が及ばない。

ひっこうけんでん

筆耕硯田

文筆で生計を立てること。 類 傭書自資

ひっさくほうへん

筆削褒貶

批評の態度が公正厳格。

ひっぷのゆう

匹夫之勇

考えることもなく、血気に逸るだけの勇気。

ひつもんけいとう

篳門閨竇

貧しい家の門のこと。貧しい家のこと。

ひつりょくこうてい

筆力扛鼎

文章に勢いがあること。

ひつろらんる

篳路襤褸

粗末な車とぼろ着。苦境にたえて働く。

ひとりょうぶん

飛兎竜文

優れた子供の例え。飛兎、竜文ともに古の名馬の名前。

ひはつえいかん

被髪纓冠

髪を乱して冠の紐を結ぶ。緊急のさま。

ひふのけん

皮膚之見

うわべだけで本質をとらえようとしない浅はかな考え。

びもくしゅうれい

眉目秀麗

顔かたちが美しく整っていること。

びもくせいしゅう

眉目清秀

顔かたちが美しく整っていること。

ひゃくしゅつはたん

百出破綻

失敗ばかり。

ひゃくしょうせんずい

百縦千随

どんなわがままも聞くこと、聞かれること。 類 百様依順

ひゃくせいのし

百世之師

後の世まで人の師と仰がれる人のこと。

ひゃくせいのり

百世之利

永久の利益のこと。

ひゃくせきかんとう

百尺竿頭

到達できる最高点。「一歩を進む」と続く。さらに向上へ努力する意。

ひゃくせつふとう

百折不撓

何度失敗しても志をかえない。 類 不撓不屈

ひゃくねんのぎょう

百年之業

後々までの仕事。古くから伝わった仕事。

ひゃくねんのへい

百年之柄

後々のことを図る権柄のこと。

ひゃくふくしょうごん

百福荘厳

仏像を、数多く積んだ福で飾ること。

ひゃくみのおんじき

百味飲食

色々な珍しい飲食物の例え。

ひゃくやくのちょう

百薬之長

酒のこと。 類 清聖濁賢 天之美禄

ひゃくりのめい

百里之命

一国の運命。

ひゃくれいひゃくり

百伶百利

非常に聡明なこと。

ひゃっかせいほう

百花斉放

学問や芸術が自由盛んに行われること。

ひゃっかりょうらん

百花繚(撩)乱

多くの花が咲き乱れるさま

ひゃっきょひゃくしょう

百挙百捷

どんなことも行っただけうまくいくこと。

ひゃっぽせんよう

百歩穿楊

射撃の技術が優れていること。楊は、やなぎ。

びゅうゆうのせつ

謬悠之説

でたらめでとりとめのない考え方のこと。

ひょういんたんし

瓢飲箪食

清貧に甘んじて学問に励む。

ひょうきぎょっこつ

氷肌玉骨

美しい女性のこと。梅の花をいう。 類 氷室玉骨

ひょうこしゅうげつ

氷壺秋月

心が大変清く明らかであることの例え。

ひょうしつけいかん

剽疾軽悍

すばしこく気が強い。剽悍。

ひょうしょうがかい

氷消瓦解

物事が崩れてばらばらになる。 土崩瓦解、氷散瓦解

ひようしょうし

庇葉傷枝

大局を見誤るたとえ。

ひょうしりゅうひ

豹死留皮

死後に功名を残す例え。

ひようそうく

飛鷹走狗

狩猟をすること。

びょうそどうみん

猫鼠同眠

上下かばいあって悪事を働く。捕らえる者と泥棒が馴れ合う。

びょうどうのき

廟堂之器

政治を司る立派な器量の人物のこと。 類 廟堂之量

ひょうどうばつい

標同伐異

仲間を助けて反対者を攻撃すること。 類 党同伐異

ひょうとうほんいつ

漂蕩奔逸

当てもなく走り回ること。

ひようばっこ

飛揚跋扈

わがままに振る舞いのさばる。 類 跳梁跋扈

ひよくれんり

比翼連理

比翼の鳥 連理の枝

ひりょうじょううん

飛竜乗雲

英雄が時勢に乗じて勢いを得て才能を発揮する。

ひろうこんぱい

疲労困憊

ひどく疲れてしまう、疲れきって動けない

ひんけいぼめい

牝鶏牡鳴

婦人が権力を握ることをいう。 類 哲婦傾城 牝鶏之晨

ひんぼりこう

牝牡驪黄

外見でなく本質を見抜く力。黒牝駿馬の故事

ふいのきょく

布衣之極

庶民としての最高の出世のこと。

ふいのまじわり

布衣之交

身分地位などを関わらない心からの庶民的交際。 類 杵臼之交

ふうぎょのわざわい

風魚之災

海上暴風の災難。海賊や外敵などによる災難。

ふうこうめいび

風光明媚

景色が非常に美しいこと

ふうさんうが

風餐雨臥

旅の苦や野外での仕事の苦。野宿。 類 風餐露宿

ふうさんろしゅく

風餐露宿

旅の苦労や野宿の苦しみ。 類 風餐雨臥

ふうじゅのたん

風樹之歎

父母が亡くなり孝行を尽くすことが出来ない嘆き。 類 皐魚之泣

ふうせいかくれい

風声鶴唳

おじけた人が少しのことで驚き騒ぐ。 類 影駭響震

ふうそうのにん

風霜之任

司法官のこと。

ふうようてきか

楓葉荻花

楓葉や荻花が色づき秋風が吹いてものさびしい 白居易「琵琶行」

ふうりゅうざんまい

風流三昧

自然を友として詩歌などに耽る。  類 風流佳事

ふうんえいじつ

浮雲翳日

世の中がくらくなること。

ふうんきょうりょう

浮雲驚竜

筆勢が極めて自由闊達で勢いがあるさま。

ふうんしょくう

巫雲蜀雨

遠く離れた夫婦が互いに思いやる。

ふうんのこころざし

浮雲之志

不正手段で得た財産や地位は儚いもの。  類 富貴浮雲

ふかちんり

浮瓜沈李

夏の優雅な遊びをいう。

ふかのせい

夫家之征

中国周代の税の一。

ふかろうずい

浮花浪蕊

取り柄のない平凡なさまの例え。

ふかんのしょ

不刊之書

永久に滅びることなく伝わる書物。 対 屠毒筆墨

ふきけんかい

不羈狷介

固く自分の意志を守り妥協しない。

ふきほんぽう

不羈奔放

何事にもとらわれず気ままに振舞う。

ふくしゃのいましめ

覆車之戒

前人の失敗を見て教訓とすること。 類 前車覆轍

ふぐたいてん

不倶戴天

特定の人を激しく憎み恨むこと。

ふぐのほまれ

不虞之誉

思いがけなく得た名誉のこと。

ふくひのほう

腹誹之法

心の中で非難するだけで罰するという法律のこと。

ふくりょうほうすう

伏竜鳳雛

実力を発揮できない有望な若者。 類 臥竜鳳雛

ふけいのふね

不繋之船

虚心・無心なこと。定めなく漂っている。

ふげんのおしえ

不言之教

言葉で言わずに相手に体得させる教え。

ふざんのゆめ

巫山之夢

男女の情交をいう。 類 朝雲暮雨

ふしつせいこく

不失正鵠

物事の重要な点を正確にとらえること。

ふしゃくしんみょう

不惜身命

自分の身を捧げて惜しまないこと。 対 可惜身命

ふしゅちょうじ

俛首帖耳

人に阿ねる。うつむき、耳垂れる。

ふしんのうれい

負薪之憂

自分の病身を謙遜して言う語。 類 采薪之憂 負薪之病

ふそんごうがん

不遜傲岸

傲慢で横柄な態度。

ふたまたこうやく

二股膏薬

内股膏薬

ふていちゅうしん

釜底抽薪

根本原因の除去。 類 抽薪止薪 抜本塞源

ふていゆうぎょ

釜底遊魚

轍鮒之急

ふてんそっと

溥(普)天率土

天のおおう陸地の続くかぎり。天下中。

ふてんのもと

溥天之下

世界中。

ふとうとうか

赴湯蹈火

熱湯に赴き火をふむ。危険を避けない。

ふとうふくつ

不撓不屈

どんな困難にも挫けない。 類 百折不撓

ふねつすうえん

附熱趨炎

権勢の盛んな者につき従う。 類 随肥馬塵

ふばつかっこ

不抜確固(乎)

意思強固

ふばつのこころざし

不抜之志

物事に挫けない強い意志のこと。 類 剛毅果敢

ぶばのわざわい

舞馬之災

火事のこと。

ぶぶんろうほう

舞文弄法

法を都合のいいように解釈すること。

ふもうのち

不毛之地

草木や穀物が生じない痩せた土地。

ふりのふ

夫里之布

中国古代の税法の一。

ふんきんしゃかく

焚琴煮鶴

殺風景なことの例え。

ふんけいのとも

刎頸之交

莫逆之友 雷陳膠漆 伯牙絶弦

ぶんしつひんぴん

文質彬彬(斌斌)

外見の美しさと内面の実質がよく調和していること。

ふんしゅうこうえん

粉愁香怨

美人が怨み悲しむ姿の形容。

ふんしょうぎょくたく

粉粧玉琢

女性の器量がよい例え。

ふんしょこうじゅ

焚書坑儒

思想・学問・言論を弾圧すること。

ふんぱくたいぼく

粉白黛墨

美人のこと。 類 粉白黛黒 曲眉豊頬

ぶんぼうそうぎゅう

蚊虻走牛

小さなものが強大なものを制すること。 類 螻蟻潰堤

ぶんぼうのろう

蚊虻之労

取るに足りない技能のこと。

ふんぼのち

墳墓之地

生まれ故郷のこと。

ぶんゆうのき

分憂之寄

国司のこと。類 文憂之官

ふんゆどうけい

枌楡同契

郷里が同じであること。高祖の楡の故事。

へいいほうはつ

敝(弊)衣蓬髪

身形(みなり)を構わない。

へいがせいく

並駕斉駆

競い合う双方の力量が同等。 類 方駕斉駆

へいかそうじょう

兵戈搶攮

敵と味方が入り乱れる激しい戦闘。

へいげつしゅうか

閉月羞花

美人をいう。羞花 閉月

へいこうとんしゅ

閉口頓首

やり込められて返答に詰まること。

へいさばんり

平沙万里

広大な砂漠のこと。

へいさらくがん

平沙落雁

中国瀟湘八景の一つ。琴曲の名。

へいしゃのかい

兵車之会

武力によって諸侯を会合させること。

へいしょくやゆう

秉燭夜遊

灯火で遅くまで遊ぶ。短い人生謳歌。秉は、とる、いねたば。

へいすいあいあう

萍水相逢

浮草と水同様旅行中偶然会った人同士。

べいせんのせい

米泉之精

酒をいう。 類 清聖濁賢

へいばこうそう

兵馬倥偬

戦乱であわただしい。

へいふくしっこう

平伏膝行

高貴の人の前で恐縮して進み出るさま。

へいめいそくそう

閉明塞聡

世間の事物と接触を断ち切る。 類 閉目塞聴

へきけつたんしん

碧血丹心

非常に強い忠誠心。 類 丹石之心

へきらくいっせん

碧落一洗

大空がからりと晴れ渡ること。

べんせいしゅくしゅく

鞭声粛粛

相手に気付かれないように馬を打つ鞭の音も静かに。

へんぺきへいこ

偏僻蔽固

道理に暗く考えが偏っていて、頑ななこと。

へんぼうかんきゃく

偏旁冠脚

漢字の偏、旁、冠、脚、など、その構成

ぼううせんきゅう

冒雨剪韭

来訪した友を厚くもてなす。截髪。 類 尽歓竭忠

ほうえんいとく

報怨以徳

怨みを持つ人に愛情を持って接し恩恵を与えること。

ほうおうらいぎ

鳳凰来儀

世の中が太平なことの例え。

ぼうおくさいてん

茅屋采椽

尭の宮殿は椽は材木を切ったまま。

ほうかんげきたく

抱関撃柝

下級役人(門の番人と拍子木をたたいて夜回りする役人)。

ぼうきのうれい

乏櫃(匱)之患

衣食の欠乏。

ほうぎょていび

魴魚赬尾

疲労魚は尾が赤い。これに喩え、人民が苛政で疲弊すること(周南)。

ぼうごうしんり

貌合心離

交際するのに表面だけで誠意のない例え。

ぼうこひょうが

暴虎馮(憑)河

血気にはやって無謀なことをする。

ほうしちょうだ

封豕長蛇

大きな猪と長い蛇。欲が深く残酷な人。

ぼうしふせん

茅茨不剪

尭の宮殿は屋根の茅は切ったまま。 類 采椽不断

ほうせいのし

方正之士

行いの正しい人。

ほうせつちょうもく

蜂準長目

賢くて抜け目のない人相のこと。

ほうていえんがい

方底円蓋

食い違って合わない。齟齬 牴牾 鶍の嘴 剌戻 類 円孔方木 円鑿方枘 

ほうていばんり

鵬程万里

遠大な道程の例え。海が限りなく広がることの形容。

ほうとうこうめん

蓬頭垢面

身だしなみが悪く、むさくるしいさま。 類 蓬頭赤脚

ほうとうざんまい

放蕩三昧

勝手放題。酒色に溺れて品行悪く気まま。 類 放蕩無頼

ほうとうひしゅう

朋党比周

同士が団結して仲間以外のものを排斥する。 類 標(党)同伐異

ほうとうぶらい

放蕩無頼

酒色に耽り、身を持ち崩すこと。 類 放蕩三昧

ほうとうらんぱつ

蓬頭乱髪

蓬のように髪が乱れるさま。

ほうふくぜっとう

抱腹絶倒

腹を抱えて大笑いすること。 類 呵呵大笑

ほうへきじゃし

放僻邪侈

勝手気ままに邪な行為をする。

ほうぼうすいか

蜂房水渦

家屋が蜂の巣のように密集しているさま。

ほうぼうひっと

鋒釯逼人

言葉鋭く聞き手を恐れさせるたとえ。

ほうまつむげん

泡沫夢幻

人生の儚いことの例え。

ぼうようほろう

亡羊補牢

失敗した後で改めることの例え。後のまつり。

ほうらいじゃくすい

蓬莱弱水

遠く遥かに隔たっていること。

ほうりょうくほ

方領矩歩

儒者の身なりや態度のたとえ。 類 褒衣博帯

ほくえんてきそ

北轅適楚

志と行動が相反する。

ぼくさくめいり

撲朔謎離

男か女か分からないこと。

ぼくとつふけん

墨突不黔

煙突が黒まない。多忙で家にいない。孔子に墨突なく墨子に煖席なし。

ぼしょくそうぜん

暮色蒼然

夕暮れ時の、辺りが薄暗くなっている様子。

ほっけざんまい

法華三昧

一心不乱に法華経を極めること。

ぼっこんりんり

墨痕淋漓

筆跡が活性。

ほつぼだいしん

発菩提心

悟りを開こうという決心。 類 流転輪廻 六趣輪廻

ぼぶんちょうよう

暮蚊朝蠅

小人物がはびこる

ぼぼくいきょう

墓木已拱

死後、長年月が経ったこと。両手で抱えるほど。拱は両手、把は片手。

ほりゅうのしつ

蒲柳之質

若いときから体質が虚弱なこと。 対 松柏之質

ほんいつぜつじん

奔逸絶塵

非常に速く走ること。

ほんうんふくう

翻雲覆雨

人の心は変わりやすいもの。

ほんじすいじゃく

本地垂迹

仏菩薩が姿を変えて現れる。

ぼんしょういちにょ

凡聖一如

人には凡人と聖者の別はあるが本性は平等である。

ぼんのうぼだい

煩悩菩提

煩悩を乗り越えてこそ悟りにいたる。

ほんりょうあんど

本領安堵

鎌倉・室町幕府や大名が御家人の領地を保証。

まこそうよう

麻姑掻痒(癢)

孫の手同様掻痒に届く。思い通り運ぶ。 対 隔靴掻痒 轗軻

まずかいよりはじめよ

先従隗始

立派な人物を招くには先ず劣る自分を重用すべき 燕エンの昭王あて郭隗

ませんてっけん

磨穿鉄硯

猛勉強。晋の桑維翰の故事。 類 蛍窓雪案

まちゅうのよもぎ

麻中之蓬

よい環境の中では悪しきものも正されるという例え。

まちょうほうしょう

摩頂放踵

人の為に身をすり減らして尽くす。

まんこうしゅうい

満腔春意

全身に和やかな気分が満ちていること。

まんじゅしゃげ

曼珠沙華

彼岸花んこと

まんしんそうい

満身創痍

全身傷まわれ

まんもくがいさい

万目睚眥 

多くの人に睨まれて居場所がない。

まんもくしょうじょう

満目蕭条

見渡す限りひっそり寂しい。 類 満目蕭然

まんもんとうり

満門桃李

優秀な人材が集まる。 類 桃杏成蹊

みょうせんじしょう

名栓自性

名はそのものの本質を表すということ。

みらいえいごう

未来永劫

これから先遥かに長く。 類 万劫末代

みろくぼさつ

弥勒菩薩

釈迦入滅後56億7000万年後の世に仏となって衆生を救済する菩薩

むけいのだん

無稽之談

根拠のないでたらめな話。 類 無稽之言

むげじざい

無碍自在

障害や邪魔するものがなく自由なこと。

むげんほうまつ

夢幻泡沫

人生が儚いことの例え。 類 泡沫夢幻

むげんほうよう

夢幻泡影

人生が儚いことの例え。 類 泡沫夢幻

むこくのたみ

無告之民

訴える術を持たない無力な人々。

むざんむき

無慙無愧

悪事を働いても恥じることなく平然。

むじゅんどうちゃく

矛盾撞着

食い違い論理が合わないこと。 類 自家撞着 自己撞着

むちもうまい

無知蒙昧

知恵がなく物事の道理が分からない。 類 愚昧無知

むぼうのふく

無妄之福

思いがけない幸運。 対 無妄之禍

むようのよう

無用之用

一見役に立たないと見えるものが、逆に役に立つ。

むよねはん

無余涅槃

肉体の制約を脱した悟りの境地。 類 虚融澹(淡)白

めいがんふれい

冥頑不霊

頑固で道理に暗く、頭の働きが鈍いこと。

めいきるこつ

銘肌鏤骨

肌刻み骨に刻んで心に深く記憶する。 類 拳々服膺

めいげつのたま

明月之珠

暗闇でも自ら光を放ち照らすという宝玉。夜光之璧

めいせいかくかく

名声赫赫

よい評判が盛んに上がること。 類 大名鼎鼎 好評嘖嘖

めいせいのさい

命世之才

世に優れた才能。類 命世之英

めいせんけっき

鳴蝉潔飢

蝉同様、高潔の士はどのようなときにも節操を変えない。

めいそうじょうき

明窓浄几

きちんと整理された清らかな書斎。

めいたんせきにあり

命在旦夕

今にも死にそう。死の迫っているさま。

めいぼうこうし

明眸皓歯

澄んだひとみと白い歯、美人の形容

めいめいかくかく

明明赫赫

明らかに光り輝くさま。

めいめいのこころざし

冥冥之志

人知れず努力して励む。人知れず心の中に期す。

めいよばんかい

名誉挽回

落ちたり失った名誉を回復すること

めんしえんしゃ

麺市塩車

雪の積もる形容。 白皚皚。

めんせつていそう

面折廷諍(争)

君主面前でその徳や政治を論争諌言する。

もうきふぼく

盲亀浮木

めったに起こらないこと。

もうぞうのなわ

妄想之縄

仏教で、限りなく身を苦しめる迷い。

もうちゅうしゅくき

孟仲叔季

孟は長子、仲は次子、叔は三子、季は四子。

もうぼさんせん

孟母三遷

教育には環境が大切であるという例え。 類 孟母三居

もうぼだんき

孟母断機

遊学中帰省した孟子に織布を断って学問も中途ならこれと同じと母が戒めた

もくうしっぷう

沐雨櫛風

非常に苦労すること。

もくよくじょこん

沐浴抒溷

湯水で身を清め汚れを落とす。

もっこういかん

沐猴衣冠

沐猴にして冠す。楚の項羽らを貶した語。

もろはのつるぎ

両刃之剣

一方では大層役に立つが 他方では大害を与える危険を伴うもののたとえ

もんぎゅうちば

問牛知馬

いきなり本題に入らず無関係なところから質す手法。

もんこうてんあい

門巷塡隘

類 門前成市 対 門前雀羅

もんぜつびゃくち

悶絶躄地

苦痛で地をはいずる回る。

もんぜんじゃくら

門前雀羅

訪れる人もなく寂れ果てたさま。 対 門前成市

もんぜんせいし

門前成市

人が多く集まることの例え。 類 門巷填隘 対 門前雀羅

もんていけいちょう

問鼎軽重

その人の権威・実力を疑うこと。

やうたいしょう

夜雨対牀

夜雨音を聞きながら一緒に寝る親しさ。

やきんようやく

冶金踊躍

置かれている立場に安んじることが出来ない例え。

やまいこうこうにいる

病入膏肓

心臓の下(膏)と横隔膜の上(肓)、病気の治しにくいところ、転じて、難治の病

やまがらりこん

山雀利根

世の中を知ることをせず知っているだけにこだわる。

ゆうおうまいしん

勇往邁進

ためらわずに進む。

ゆうきりんりん

勇気凛凛

ものに恐れず勇ましく、りりしいさま。

ゆうけんぐんばい

邑犬群吠

つまらないもの同士が集まり、あれこれ騒ぎ立てる。

ゆうざのき

宥坐之器

座右において戒めとする道具。

ゆうしゅうのび

有終之美

終わりを全うすること。

ゆうしんぼつぼつ

雄心勃勃

雄雄しい勇気がふつふつと湧いてくること。

ゆうずうむげ

融通無碍(礙)

障害なく滞りなく進む。考えや行動が自由でのびのび。

ゆうぶんさぶ

右文左武

文武両道を兼備する。 類 允文允武

ゆうもういかん

優孟衣冠

他をまねし演技をする人。外見は似ても実質がない。

ゆうゆうかんえい

優游(遊)涵泳

ゆったりした気持ちで学問芸術に浸る。

ゆげざんまい

遊戯三昧

遊び戯れ耽ること。

ゆへんのじゅつ

兪扁之術

名医の治療のこと。

よいんじょうじょう

余韻嫋々

鐘や楽器を鳴らしたあとに残って聞こえる響き、残響が消えそうで消えないさま

ようかいへんげ

妖怪変化

人間には理解できない不思議な化け物。

ようかんきてん

用管窺天

管窺蠡測

ようきゅうすいちょう

羊裘垂釣

隠者の姿。

ようけんのさい

鷹犬之才

自分が手先に使って役に立つ才能の持ち主。

ようげんわくしゅう

妖言惑衆

怪しげなことを言いふらして多くの人を惑わせること。

ようしつこひ

羊質虎皮

外見は立派だが中身がないこと。 類 羊頭狗肉

ようしびたい

妖姿媚態

なまめかしい姿かたちと、人にこびるような態度

ようしょじし

傭書自資

文書を書いて生活の糧とすること。 類 筆耕硯田

ようしろうほ

鷹視狼歩

猛々しく貪欲で残忍な人物の例え。

ようちゅうのこうこう

庸中佼佼

平凡な者の中でやや優れたものの意。 類 鉄中錚錚

ようとうくにく

羊頭狗肉

見せ掛けは立派でも実質が伴わない。 類 羊質虎皮

ようとうさいしょ

蠅頭細書

細かい文字のこと。

ようびとき

揚眉吐気

やるべき事を成し遂げて喜ぶさま。

ようぶようい

耀武揚威

武力や威力をあげ示すこと。

ようぼうかいい

容貌魁偉

顔つきや体つきが逞しく堂堂として立派なさま。

ようりんけいじゅ

瑤林瓊樹

人品が高潔で優れている。瑤も瓊も玉。      瓊枝玉葉

よくいめいしゅ

薏苡明珠

いわれなき誹謗。ベトナム鳩麦の故事。 類 懐璧其罪

よくおよぐものおぼれる

善游者溺 

長所がそのまま欠点になることがある。

よくのるものがおちる

善騎者堕

長所がそのまま欠点になることがある。

よくやせんり

沃野千里

土地のよく肥えた広々とした原。

よくようとんざ

抑揚頓挫

勢いが途中で挫けること。

よばふうち

輿馬風馳

非常に速いことの例え。

よゆうしゃくしゃく

余裕綽々

おちつきはらうさま、悠然としているさま

らいごうでんげき

雷轟電撃

勢いの極めて激しいことの例え。 類 電光雷轟

らいごうでんてん

雷轟電転

町中の喧騒の激しいことの例え。

らいちんこうしつ

雷陳膠漆

極めて厚い友情。

らいめいがふ

雷鳴瓦釜

賢者がいないと小人が幅をきかせる。

らいらいらくらく

磊磊落落

心が大きく小事にこだわらない。

らくえいひんぷん

落英繽紛

花弁がはらはら落ちること。

らくげつおくりょう

落月屋梁

友人を切に思う。杜甫が李白のことを。 類 屋梁月落

らくせいかせき

落穽下石

人の弱みに付け込んで、痛みつける。

らくひつてんよう

落筆点蠅

過ちをうまく取り繕うこと。

らくようのしか

洛陽紙価

著書が世にもてはやされて、よく売れること。

らんえいここう

嵐影湖光

山は青々、湖面は輝く。山水の美しい風景の形容。

らんがいどうふん

蘭艾同焚

蘭と艾を共を焼く。みな災害にあう。 類 薫蕕同焚

らんけいとうほう

蘭桂騰芳

蘭や桂が香り立つ。子孫が繁栄することの例え。

らんさいぎょくせつ

蘭摧玉折

蘭、玉が折れる。賢人美人が死ぬこと。

らんしょうほうしゅう

鸞翔鳳集

優れた人材が集まる。

らんていじゅんそう

蘭亭殉葬

書画や骨董、器物などを非常に愛好する例え。

らんでんぎょくをしょうず

藍田生玉

家柄のよい家から賢明な子弟の出る例え。

りかかでん

李下瓜田

人に疑われるようなことはしないという例え。

りくげんのりくへい

六言六蔽

人は六の徳があるが学を積まねば六の弊害を生む。

りくごうどうふう

六合同風

天下統一で風俗や教化を同じくすること。 類 六合一和

りくしょうじゅうぎく

六菖十菊

時期が過ぎて役に立たないことの例え。 類 夏炉冬扇

りくせきのこ

六尺之孤

未成年の孤児。

りくとうさんりゃく

六鞱三略

中国の有名な兵法書。

りくりょくきょうしん

戮力協心

心をひとつにして力をあわせる。協戮。協心戮力

りくりょくどうしん

戮力同心

心をひとつにして力をあわせる。

りそうのいましめ

履霜之戒

前兆を見て大きな災難を避けよという戒め。 類 履霜堅氷

りつじょうのうま

立仗之馬

災いを受けるのを恐れて黙っている。

りっすいのち

立錐之地

尖った錐を立てられるごく狭い土地。 立錐之土 置錐之地 弾丸之地

りゅうかんりんり

流汗淋漓

汗がしたたり落ちるさま

りゅうきんしゃくせき

流金鑠石

金や石をとかす。酷暑のたとえ。

りゅうげんひご

流言飛(蜚)語

根拠のないのに言いふらされる無責任なうわさ、デマ

りゅうこうかがい

柳巷花街

遊里・色町のこと。

りゅうじょのさい

柳絮之才

女性の文才のあること。 類 詠雪之才 閨秀作家

りゅうびとうじゅ

柳眉倒竪

女性が眉を逆立てて怒るさま。 類 横眉怒目

りゅうらんえんまん

流爛衍曼(漫)

悪が世にはびこる。

りゅうりゅうしんく

粒粒辛苦

仕事の完成のために、苦心し努力する。

りょううんせいあ

龍雲井蛙

月とすっぽん。

りょううんのこころざし

凌雲之志

俗世を超越したい志。立身出世の志。 凌雲意気、壮士凌雲 青雲之志

りょうぎんこしょう

龍吟虎嘯

同類は相応じ従う。

りょうきんたくぼく

良禽択木

賢い人は自分の仕える主人をよく吟味して仕官する。

りょうくほうすう

竜駒鳳雛

才知ある賢い少年のこと。

りょうこうちうん

竜興致雲

聖徳ある天子が立つと賢明な臣下が現れる例え。

りょうさいこうをなす

蓼菜成行

蓼の葉を揃えられても大事ができない。

りょうじょうこし

竜驤虎視

竜が天に昇り虎がにらむ。天下心意気。

りょうじょうこはく

竜攘虎搏

英雄同士の戦い。

りょうじょうのくんし

梁上君子

盗賊、泥棒のこと。

りょうしょうほうし

竜章鳳姿

気高く威厳に満ちた容姿の形容。

りょうちょうこが

竜跳虎臥

筆勢が縦横自在で素晴らしいことの例え。

りょうとうげきしゅ(す)

竜頭鷁首

天子や貴人が乗る二隻一対の大きな船。

りょうとうことう

竜騰虎闘

極めて激しい争いの例え。 類 両虎相闘

りょうとうだび

竜頭蛇尾

最初は盛んでも終わりになると振るわなくなること。

りょうどうほうけい

竜瞳鳳頸

竜の瞳と鳳凰の首。極めて高貴な人の人相をいう。

りょうばんこきょ

竜蟠(磐)虎踞

①強大な勢力がその地で威力を振るう。 ②地形や砦が険しいこと。

りょうほうれんぴ

両鳳連飛

兄弟が揃って栄達することの例え。 類 両鳳斉飛

りょうらきんしゅう

綾羅錦繍

目を見張るほど美しいもの。美しく着飾ること。

りんうそうせい

霖雨蒼生

貧者弱者に手を差し伸べる。

りんかくほうし

麟角鳳嘴

きわめて稀なもの。

りんかんいっしん

輪奐一新

新しく大きな立派な建物。輪奐は、建物が美しいこと。

りんげんあせのごとし

綸言如汗

天子が発した言は汗と同様取消せない。

りんじしっぴ

鱗次櫛比

鱗や櫛の歯のように整然と並ぶさま。 対 参差錯落

りんしほうすう

麟子鳳雛

前途有望な子。 類 竜駒鳳雛、飛兎竜文、伏竜鳳雛

りんねてんしょう

輪廻転生

生きかわり死にかわりしてとどまらない。 類 流転輪廻

りんぼうきりょう

麟鳳亀竜

太平の世に現れるというめでたい想像上の霊獣・霊鳥。

りんろうまんもく

琳琅満目

眼前に宝玉が満ちあふれている。

るいらんのあやうき

累卵之危

韓非子 類 一縷千鈞 

るるめんめん

縷縷綿綿

こまごまと話すさま

れいげつかしん

令月佳(嘉)辰

日柄がよい。 類 佳辰令月

れいしゅもうけず

醴酒不設

客を待遇する礼のおとろえること。

れいじょういたい

藜杖韋帯

清貧の生活。

れいちょうねつば

冷嘲熱罵

ひややかにあざけり、盛んになじること。

れいどこうたい

冷土荒堆

墓のこと。

れんげおうじょう

蓮華往生

死んで極楽浄土に行くこと。

れんこうせきぎょく

憐香惜玉

香や玉を慈しむ。

れんべいじしょく

聯(連)袂辞職

大勢が結束して辞職する。

ろうぎかいてい

螻蟻潰堤

小事から大事に至る。螻は、けら。 類 蚊虻走牛

ろうきふくれき

老驥伏櫪

年老いてもなお大志を失わない。

ろうぎゅうしとく

老牛舐犢

親が子を愛することのたとえ。

ろうしやしん

狼子野心

凶暴な人。凶暴な人を教化しがたい例え。 類 狼子獣心

ろうちょうれんうん

籠鳥恋雲

捕らえられている者が自由になるのを望むこと。

ろうばのち

老馬之智

長い経験を積んで得た知恵や知識を大切に。 類 管仲随馬(韓非子)

ろうらいはんい

老莱斑衣

親に孝養の限りを尽くす例え。莱子の故事。 類 斑衣之戯

ろぎょうえん

魯魚烏焉 

文字の書き違い。

ろぎょがいし

魯魚亥豕

文字の書き違い。

ろぎょしょうそう

魯魚章草

文字の書き誤り。

ろぎょのあやまり

魯魚之謬

文字の書き誤り。

ろくどうりんね

六道輪廻

六道の世界に生死を繰り返し迷い続ける。 類 六趣輪廻

ろっこんしょうじょう

六根清浄

欲や迷いから抜け出し心身が清らかになること。

ろはんうんてい

魯般雲梯

魯の魯般が作った雲まで届く高い梯子。 類 魯般之巧

ろめいくばい

驢鳴狗吠

聞くにたえないもの。まずい文章など。

ろめいけんばい

驢鳴犬吠

聞くにたえないもの。まずい文章など。

わいしかんぎ

矮子看戯

芝居を他人の言で批評する。類 付和雷同

わきあいあい

和気藹(靄)々

温かい雰囲気。

わこうあんばい

和羹塩梅

君主を補佐して国をうまく治める。

わこうどうじん

和光同塵

才能や徳を隠し目立たないように暮らす。韜光晦迹 良賈深蔵如虚

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