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YouTubeのサジェストが、僕を音鉄にしていく話

高校の音楽の授業で、「自分たちの好きな楽器で好きな曲を演奏する」という課題がありました。そのとき友人と演奏したのが、JR東日本・発車メロディーメドレー。

これを選んだ理由は忘れたけど、ちょうど大回りの旅をしたところだったからとか、イレギュラーなモノが好きな仲間たちだったからかも…。「鉄のバイエル」という楽譜を見つけて、みんなで大爆笑したのを覚えています。
(そういえば、“変”が褒め言葉の高校でしたね笑)

大人になって、半期か四半期に1回くらい、会社員時代の同期に誘ってもらって鉄道の旅をするようになってから、久々に発車メロディーをYouTubeで検索したところ、鉄道にまつわる音をサジェストされるように。

「最近、鉄道のYouTube 見てるんですよ!」というと、鉄道系YouTuberにハマっていると思われるのですが、僕が踏み入れて行っているのは音鉄の沼。というわけで、ハマっていっている順に書いてみようと思います。

※ちょっとまだ音鉄と名乗るには、音鉄の方に失礼な段階にあります。

現代的(?)になる発車メロディ

最初にサジェストされたのが、駅ホームで流れる発車メロディ

僕の高校時代(2000年代中盤)、発車メロディを使用した路線はまだまだ少なかったですが、2010年代になり増えつつあるようです。

最近では、東京メトロの各路線でいわゆる「営団ブザー」から発車メロディへの移行が進んでいます(営団ブザー、パーとファーの間くらいのブザーですね)。
JR東日本の発車メロディは、作曲当時である平成初期の雰囲気がどこか漂う気がするのですが、東京メトロは現代的な雰囲気がある気がします。知らんけど(突然の突き放し)。

いずれにせよ、東京メトロの発車メロディは、音が綺麗だな、と思いますね。

各駅の個性が出る音楽を聞きながら「どんなイメージで作られているんだろう…?」と思いつつ、研究のBGMにしたり。僕のオススメは千代田線です。

旅情を誘う車内チャイム

駅ホームで流れる発車メロディに対し、発車後・到着前の車内で流れるのが車内チャイム。新幹線や特急でよく流れます。

「旅行先へ向かう高揚感」という非日常の感覚を思い起こさせる音楽で、これもついつい聞き入ってしまいますね。

僕のお気に入りは、北陸新幹線W7系(西日本編成)の「北陸ロマン」と、特急サンダーバードのいわゆる「サンダーチャイム」。

会社員の頃、父の実家の長野から職場があった大阪へ帰還する際、大勢の中から一人暮らしの部屋に戻る寂しさと、仕事に戻る微妙な憂鬱と、頑張らなければという思いと、いろんな強い感情を抱いて聞いていた音楽だから、耳に残っているのかもしれません。

一方で、北陸新幹線E7系(東日本編成)の名称のない車内チャイムは、長野新幹線時代から父の実家に帰るためにときおり使っていたため、懐かしさとホッとした気持ちとを呼び起こします。
鉄道にまつわる音は、様々な感情と結びつき、それを呼び起こす装置となっている気がしています。そこも、好きなポイントですね。

列車が歌う。ミュージックホーン

ミュージックホーンとは、警笛のうち、音楽のように聞こえるもののこと。
発車メロディが駅の放送であるのに対し、ミュージックホーンは列車自体が出す音。だから、「列車の歌」とも呼ばれているらしいです。素敵な表現。

だいたい音は同じなのでお気に入りとかはないのですが、小田急ロマンスカーに乗って聞いたミュージックホーンは、ザ・旅行!って気分がしました。ちなみに車掌さんによって、ミュージックホーンを奮発してくれたり全然鳴らしてくれなかったりとかあるそうです。

これはちょっとわかんない、って音たち

いろいろサジェストされていくと、「いや、これはわからん」って音たちもサジェストされてきます。

例えば、VVVFインバータの音。これは鉄道のモーターを制御する装置なのですが、発車時の音の変化が楽しい、という方もいるそう。例えば、湘南新宿ラインの一部は墜落するような音だ(墜落インバータ)とかね。いや、これはわからん。

もっとわからないのが、ドアの開閉音。「この圧空のプシュー!って音がたまんないです!」って方がいらっしゃるのでしょう。世間は広い…。

単体ではわからなくはあるのですが、発車メロディ→ドアが閉まる→発車する…という一連の音としては、好きかもしれません。近いうちにハマってしまうかも。

以上、YouTubeのサジェストで音鉄に踏み入れつつある話でした。オススメの音があったら教えてください。

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