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08. 嬉しい愉しい 【 旅の記憶 】 5/29

今日は長野を立ち、川越へと向かう日。
1週間ほどお世話になったこの家に感謝の想いを込めて掃除をする。
「多分きれいにしすぎない方がよくて。その方が戻ってきたときに自分の家だと安心できると思うから」ということを夫は言った気がする。なるほどなあと感心した。一応福祉の仕事をしてきたけれど、夫の方がよっぽど福祉の本質を理解しているように思う。人と話すことを生業にしている人だから当然なのかもしれないけど、広い視野で物事を捉えたり、なるほど確かにと思うような視点を持っているから、すごいなと思いつつ羨ましかったりもする。

旅立つ前に画面越しではあるけれど家主にご挨拶。1週間滞在させていただきありがとうございました。やっぱり顔を見て話すと安心するし、心が柔らかくなる。


photo by Yutaka Kobayashi


出発したのは12時を過ぎた頃。埼玉の川越市へと向かう道中、長野県千曲市にある夫の親戚のお家に急遽お邪魔してご挨拶。千曲市からは2時間半かからないくらいで川越に着くようだけど、週末のおでかけ帰宅ラッシュなのか関東に近づくほどに高速が混んでいく。いつまで経っても現地到着までに2時間あたりを彷徨うGoogleナビ。1時間を切り、30分を切り、ようやっとホテルへ到着。

夜は友人夫婦との再会。何年ぶりだろう、最後に逢ったのは息子が1歳になったかどうかくらいだったと思う。変わらない二人、でも変わったこともある。和やかに、ゆるやかに宴を愉しむ。
そういえば、妊娠してから今日までお店で飲む機会がなかった。今日は5、6年ぶりの外飲み記念日。普段家では飲んで1杯くらいだけど、悪酔いすることなく3杯、4杯と飲んでいた。嬉しい、愉しい気持ちはいろんなことを可能にする(身体との相談は必要)。

もともと夫の知り合いだった二人。二人に出逢った当初、料理を振る舞ってくれたのだが、美味しい料理を愉しそうに作り、幸せそうに食べお酒を飲む姿を見て、こちらもつられてふわふわと幸せ気分になった。あの日々のことは今でもたまに思い出す。
そして「〇〇の彼女」ではなく、「私」という一人の人として、対等に関わってくれたことが何より嬉しかった。そんなことがあったからこそ、印象深く記憶に残っているのだと思う。

それにしても、掃除や片付け、ご挨拶、渋滞、宴、とてんこ盛りの一日だった。
明日の出発までゆるゆると過ごせるといいな。

それではまた。

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